ご来光と札内岳(1759)
正直な話、今までは厳冬期の日高の核心部は避けてきた。だって、ろくにスキーは使えず、不安定な積雪とブッシュに苦しめられる事は目に見えているから。それならば、春にアイゼンを効かせて走り抜けた方が楽だし楽しい。それに、日高の雪稜はだいたい歩いたので苦しい思いをしてまで真冬にブッシュの稜線を歩くモチベーションは沸いてこない。しかし、今までの山行はほぼ端っこから端っこまでの長期縦走しかした事がなかったので、諸般の事情によって中間部のルートを踏査する必要が出てきた。そこで3年目となって逞しくなった後輩を誘ってカムイ岳から札内岳へと縦走する事にした。