シュンベツ川は、シュンベツ岳やカムイエクウチカウシ山を源流とする、静内川の支流。一般的には漢字で表記されるが、ここでは日高幌別川水系春別川と区別するため、カタカナで表記する。
コイボクシュシビチャリ川から峠を越えて、ナメワッカ分岐付近まで林道が延びているが、現在は通行止めで利用出来ない。現在、シュンベツ川上流域に達するには日高屈指のゴルジュ帯大函を遡行しなければならない。
春別農屋線~西の沢林道
静内市街から静内ダム方面に向かい、シュンベツ川出合を渡る双川橋の少し手前で左の春別農屋線に入って春別ダムへ向かう。春別ダムを過ぎると林道のゲートとなって、ここから西の沢林道となる。ゲートは施錠されていないこともある。イドンナップ林道と別れ更に奥に伸びているが、荒れていて通行は困難となる。
- ルート名
- シュンベツ川大函
- 距離(km)
- 10.00
- 標高差(+m)
- 200
- 行動時間(h)
- 5
- グレード
- 函函函淵淵淵淵(7.00)
西の沢林道は春別ダムから 3km 先までのびている。沢は奥に行くほど絶壁に囲まれて下降地点が少ないので、ソロアンナイ西面から流れる沢の出合付近で本流に降りた方が良い。
ソロアンナイ東面から流れる沢の出合の少し先からゴルジュ帯が始まるが、平水であればおおむね中を通過出来る。沢の規模が大きいので、ちょっとした増水でも困難な遡行になることがある。大山南西面から流れる沢の出合から大函と呼ばれるゴルジュの核心部となる。左岸に明瞭な巻き道があるが、上流に行くほど不明瞭になる。難しいへつりと泳ぎを駆使して内部突破することも可能だ。
大函を過ぎるとおおむね河原の簡単な沢となる。再びゴルジュが現るのはカムイエクウチカウシ沢を過ぎてからである。
大函の下降にはライフジャケットが必要である。中には危険な淵もあるので十分に注意すること。