無名沢は、一八二三峰やコイカクシュサツナイ岳を源流とする、コイボクシュシビチャリ川の支流。「無名沢」と書いて「ななしのさわ」または「ななしさわ」と読む。
無名沢林道分岐まではコイボクシュシビチャリ川を参照。ただし、現在、道道静内中札内線は静内ダムより通行止めで、無名沢林道に至るには、三石ダムか、ベッピリガイ乗越を利用するしかない。自転車利用で4時間、徒歩で6時間はかかる。
コイボク林道から無名沢出合に架かる橋の手前から、無名沢左岸沿いの無名沢林道を行く。林道は荒れているので、車で入っても早々に乗り捨てることになるだろう。地形図上の終点まで行くと 150m 近い標高差をラッペルを交えて沢に降りることになる。コイボク林道から Co482 コルを乗っ越して入渓する方法もあるようだ。
![無名沢遡行図 無名沢[image/jpeg:693kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175619.jpg) 無名沢遡行図
無名沢遡行図
- ルート名
- 無名沢
- 行動時間(h)
- 5.0
- グレード
- 函函函函滑滑滝淵淵淵(10.00)
林道終点より入渓すると Co530 三股までは単調な河原が続く。三股から沢はゴルジュ状となる。Co590 の函滝は右岸を巻く。三ノ沢の先のゴルジュは、出口の Co610 函滝で泳がねばならない。一八二三峰南面直登沢付近はいったん開けた河原となるが、すぐにゴルジュ状となる。 Co710 と Co760 のゴルジュは右岸を大きく高巻くこととなる。この沢は全体がゴルジュ状で、最後まで逃げ場のない渓相が続く困難な沢である。