ペテガリ沢~ペテガリ岳~ルートルオマップ川~神威岳

ふ~ちゃん
目的
夏合宿 ペテガリ沢A沢・神威岳北東面直登沢遡行
日程
1994年07月28日(木) - 08月02日(火)
山域
南日高

夏合宿の予備山行と、おやぶんとの無名沢遡行の予備山行をかねてのA沢と、昨年行けなかった神威岳北東面直登沢である。わかとたくにはかなりハードな山行であったが、楽しくて充実した山行だった。

行程

1994-07-28
部室~ペテガリ山荘 C0
1994-07-29
C0~ペテガリ沢~B/C沢出合 C1
1994-07-30
C1~ペテガリ沢A沢ペテガリ岳 C2
1994-07-31
C2~ルートルオマップ川ルートルオマップ川奥二股 C3
1994-08-01
C3~神威岳北東面直登沢神威岳ニシュオマナイコース神威山荘 C4
1994-08-02
C4~浦河

メンバー

C.L
ふ~ちゃん
S.L
わか
M
たく
E
おやぶん

1994年07月28日(木) 室蘭~ペテガリ山荘

タイムレコード
時刻場所行動
03:30部室出発
08:30ペテガリ山荘C0

例によってかじPの CITY で送ってもらう。見物と休憩のために高見ダムで止まっていると、日高横断道の工事のトラックに追い越され、砂埃の中を走っていく羽目になる。おかげで CITY は埃まみれである。かじPは山荘で少し休んだあと、帰っていった。いつもありがとう、かじP。

この日は40年前にペテガリ岳に登ったというおじさんの昔話を聞いたり、トランプの七ならべをして過ごした。と言うか、早く来たのは多分かじPが夕方から用事があったためと思うが、なぜこんな早い時間に山荘に到着しておきながら、この日のうちにB/C沢出合まで行かなかったのか、間抜けな話である。

1994年07月29日(金) ペテガリ山荘~B/C沢出合

タイムレコード
時刻天候場所行動
06:00起床
07:05出発
07:50函滝手前
11:35中ノ岳北西面直登沢出合
12:15B/C沢出合C1
Co570 釜滝[image/jpeg:120kB]
Co570 釜滝

この日の行動は短いので、ゆっくり起きて出発する。ペテガリ沢は、明らかに水量が少なく、河原が広い。水温も暖かく、岩の表面は黄色くなってツルツル滑り、の色がいつものマリンブルーではなく、緑色に濁っている。まったく日高っぽくない。しかし、水がぬるいので、の中を余裕で腰までつかりながら進む。

30mの函滝はやっぱり左岸巻き。この巻きを最中、おやぶんが突然、「ハチだー!!!」と叫び、走り出す。朽ちた丸太をまたいでいたのだが、この丸太にクロススメバチが巣を作っており、前を行く3人がさんざん刺激したあとに、おやぶんがまたいだところで、ハチたちがキレて襲いかかってきたのだ。に降り、確認してみると、4カ所ほど腫れあがっていた。一瞬、撤退の文字がよぎるが、本人が大丈夫だというので先に進むことにした。

ゴルジュ帯と三つの釜滝を越え、あっという間にB/C沢出合に到着した。水量が異常に少ない。2年前に来たのと同じ所とは思えない。この日も日差しが強く、日陰を探しながら過ごした。

1994年07月30日(土) ペテガリ沢A沢

タイムレコード
時刻天候場所行動
04:00起床
05:05出発
05:45Co910 30m大滝
09:00Co1370 50m大滝
10:45ペテガリ岳
13:20P1573C2

とりあえずおやぶんのハチ刺されは大丈夫のようである。

出合から Co780 二股までは河原であるが、渇水のためか、部分的に伏流している。ここから小さい滑滝が出始め、快適に越えていく。

Co910 大滝[image/jpeg:116kB]
Co920 大滝

一つ目の大滝はわかにコースを指示して左岸高巻かせ、そちらはおやぶんに任せる。わたしは1人でに取り付き、直登する。しかし、高巻き組3人はわたしが指示したルートよりもずっとの近くを巻いてしまい、ハマってしまう。おやぶんがザイルを使って何とかしようとしているようだが、登ってくる気配がない。仕方がないので、わたしが上から細引きを垂らし、ザイルをを引き上げ、上で確保して滝の方へトラバースさせて、結局直登した。この滝は中途半端に巻くよりも、空身で直登して引き上げた方がよさそうである。この滝の上に上がると、正面に中ノ岳がよく見える(Co920-950 直瀑大滝)。

その後もがいくらでも出てくるが、上部には意外とガレなども多く、B沢や西に比べて余り快適ではない。


Co1300 大滝[image/jpeg:254kB]
Co1350-1480 大滝

最後の大滝はわたしが先に登り、ホールドを指示しながらフリーで慎重に登る。それほど難しくはないが、高度感があって緊張する(Co1350-1380 大)。これでほぼは終わり、満開のお花畑の中をヤブを漕ぎ、ピークに立った。

ピークは人でにぎわっていた。素晴らしい快晴の中、昼寝をしたあと、 P1573 まで行く。ここには立派な天場があり、少々の風も凌げるが、多少、便所のあとが多いのがガンだ。

1994年07月31日(日) ルートルオマップ川

タイムレコード
時刻天候場所行動
04:00起床
05:15出発
07:05P1469下降尾根分岐
11:10ルートルオマップ川支六ノ沢 Co565 二股
13:25ルートルオマップ川十字峡
15:15奥二股C3

下降尾根

昨日の夜から降り始めた霧雨はまだ降り続いていたが、予備水を持っていないので出発するしかない。 P1469 までは明瞭な踏み跡がついている。下降尾根は予想以上に稜線がわかりにくく、踏み跡もほとんどないために何度も尾根からはずれてトラバースを繰り返しながら下っていく。途中で雨が降ったりして、予想外に時間と体力を消耗してしまって、全員が発狂寸前である。しかも、わたしは自分の行動食(各自持ちであった)を落としてしまって、その日は夜まで飯抜きになってしまい、踏んだり蹴ったりである。

ルートルオマップ川支六ノ沢

やっとの思いで、に降りて、もう、そこに天張ってしまいたい気持ちになるが、少々雨も降っており、増水してルートルオマップ川に閉じこめられるのは嫌なので仕方なく先に進む。ところが、今年にかぎっては増水の心配など必要なかったようである。三股まではの連続で泳ぎが続くものだと思っていたのだが、実際に泳ぐのは2~3カ所だった。あまりの河原の多さにがっかりである。10数ヶ所泳ぐって?どこが?この山行はここで流されるために来たようなものなのに・・・下降尾根での予想外の疲労も加えたら、骨折り損のくたびれ儲けどころではない。まあ、今回は水量の少なさに助けたところも多分にあったので、文句ばかりも言ってられないが。

ルートルオマップ川

十字峡はなかなか美しいところである。しかし、はるか頭上の岩のうえに、ツルツル磨かれた流木が引っかかっているのを見たりすると、このの大増水の恐ろしさを改めて思い知らされる。十字峡の右岸から巻くと、ひたすら広い河原が続く。

Co510 付近にゴルジュが出てくる。右岸に巻き道があるらしいが、まぁ、どうって事ないだろうと思い中を行く。中には小さなが3つあり、全て泳いで取り付く。下の2つは簡単にクリアしたが、最後のひとつは水流が強く、両岸が切り立っていて難しい。わたしは泳げないので、ザックを背負ったまま泳いで右岸に取り付くが、ザックが重いし、体力は消耗しているしで登れない。最後は、おやぶんが空身でザイルをつけて泳ぎ、右岸に取り付き登った。残りはザイルで無理矢理引っ張り上げた。このゴルジュの突破は非常につかれたが、なかなか面白かった。奥二股の天場は崩壊してしまっていたので、仕方なく石ころの上を整地して天張った。

1994年08月01日(月) 神威岳北東面直登沢

タイムレコード
時刻天候場所行動
04:00起床
05:05出発
06:00Co620
08:10Co840二股
10:25Co1300
11:30神威岳
15:45神威山荘C4

昨日の疲れの癒えぬうちに、神威岳へ向け出発する。出合からすぐに小さなゴルジュが始まる。ほとんど右岸を軽く巻けそうだが、暖かいので中を泳いで進む。 Co580 までゴルジュが続き、泳ぐ。そこから Co620 までは何もない。

Co627 左曲点手前の左岸へつって通過する。左曲点より少し歩くと出てくる右岸を巻く。ここには、「例のザック」の中身と思われる雨具などが散乱していた。すぐに続く滝は左岸をへつって通過する。ちょっとだけびみょーだ。このすぐ後ろには、両手両足を突っ張って通過するゴルジュなどあって、とっても楽しい。 Co660 二股には、今年初めての雪渓が現われる。左岸を巻く。

Co720 函[image/jpeg:94kB]
Co720 ステミングで進む

ここから Co680 までは滑床。記録ではここまでが核心ということであったが、水量も少なく、雪渓も少なく、意外と楽勝だった。この先にはがひとつあって、またゴルジュが続く。


Co790[image/jpeg:111kB]
Co790 大きな滝が出てくる

Co740 二股は両方がになっている。右股に入り、小さい物も入れた3つ目が大滝である。クラック沿いに直登する(Co790-800)。 Co840 二股まで滑滝が続く。この二股の右股の滑から流れてくる水は、日差しに暖められて、ほとんどお湯になっていた。その後も小滝が続く。


Co980[image/jpeg:114kB]
Co980 どんどん直登する

Co920 に 20m のがあるが、簡単である。 Co1000 には三段 30m のがある。下段は簡単。中段はおやぶんが先に登り、ホールドを指示する。たくは「細引きが欲しい」というので、シュリンゲを掴ませて引っ張り上げる。ちなみに、おやぶんが「レイバックみたいに」と言ったら、わかは、「なにそれ?」だって。上段は緩い滑滝。この後、小滝が Co1300 あたりまでひたすら続く。

このころになって、わたしが、昨日の疲れもあって、バテバテになってきた。おやぶんは「仕方ないなぁ」といって、リーダー水を持ってくれた。が終わってヤブ漕ぎが始まるが、明瞭な踏み跡があって楽チン♪しかし、ピークにつく頃にはガスってしまって、ちょっと残念。

天候はガスであったが、それほど寒くなく、むしろ涼しく感じるくらいであったので、しばらくピークで天気待ちをする。しかし、晴れる気配はなさそうなので、あきらめて舐めきったピーク看板をバックにピーク写真を撮って下山を開始する。

しかし、この登山道は日高においても屈指の急斜面で、昨日の疲れが残る私とおやぶんは、わかとたくに置いて行かれてしまう。ようやく、河原について楽になると思ったら甘かった。この登山道は不明瞭で、急斜面以上に疲れる。これなら、わらじを履いてを降りた方がよっぽどいい。神威山荘に着いた頃はもう、ほとんど「能面」状態だった。

その夜、神威山荘には浦河山岳会と、静内山岳会の人がやってきて、明日送ってくれることになった。超ラッキー。

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