カムエクの下山後は当初、ルベツネ山北面直登沢を目指す予定だったが、シュンベツ川のアプローチと、カムイエクウチカウシ沢の核心部で満身創痍となって、これ以上困難な沢に行く気力を失ってしまった。翌日の10日は雨で天候が悪かった事もあり、某天然釣り堀でオショロコマを釣ってお茶を濁し、残り日程2日となったので、南日高の沢でお茶を濁す事とした。
行程
- 2011-08-10
- 楽古山荘 C0
- 2011-08-11
- 翠明橋公園~野塚岳南西面直登沢~野塚岳~野塚岳南東面沢~野塚川 C1
- 2011-08-12
- C1~オムシャヌプリ東峰東面直登沢~オムシャヌプリ東峰~オムシャヌプリ南面沢~翠明橋公園 下山
メンバー
2011年08月10日(水)
雨の中の釣りを終えて南日高に移動する。誰も先着者がいない事を願って楽古山荘に到着したが、既に本州からの2名が陣取っていた。この日も暑かったが、雨で濡れた雨具などを乾かすために、ストーブをつけさせてもらった。
夕食は釣ってきたオショロコマを唐揚げにしたが、味が濃いために少々食傷気味になってしまった。
行き先が直前まで決まっていなかったが、翌日は天気や日程、体力、オヤブンが行った事がないところ、イタクラさんの渓流靴の状態などを鑑みて、野塚岳とオムシャヌプリでお茶を濁す事にした。日高の沢登りとしては最もチョロい部類であるが、この際、今回は沢登りよりも釣りを楽しむという事で納得してもらう。
2011年08月11日(木)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:45 | 曇 | 楽古山荘 | 起床 |
07:55 | 翠明橋公園 | 出発 | |
10:45 | 曇 | 野塚岳 | |
14:00 | Co430 | C1 |
上空の天気はイマイチなので、あまり気乗りしないがざっと掃除をしてから楽古山荘を後にして翠明橋公園に移動する。妙に風が強いのが気になる。
翠明橋公園から林道を歩いて、 Co500 付近より入渓する。ピーク付近は雲に覆われている。いつものようにばんばん直登して、3ピッチでピークに到着する。少しだけピークの芝生で昼寝をして下降開始。コルに近づくほど風が強くなり、吹っ飛ばされそうだ。よろめきながら逃げるように南東面沢に下る。一体この風の強さは何なんだ。
サクサクと沢を下る。ロープは必要なし。いつもは1人で来るのでただ横目で見て通過するだけのウォータースライダーは滑って通過する。予定では明日は北面直登沢を遡行するつもりだったが、東峰のテーブル岩の話をしたら、オヤブンがテーブル岩で昼寝をしたいというので、急遽ルートを東面直登沢に変更。カワゲラを確保しながら東面直登沢出合まで下る。東面直登沢出合付近はあまり良い天場がないので、少し下って幕営する。
天場を設営して、各自釣りを開始。始め苦戦していたが、そのうち慣れてきたのかそこそこ釣れ始める。オヤブンは仕掛けが絡まって悪戦苦闘していた。私は飽きてきたのと、仕掛けが外れてしまったので途中から焚き火の管理と、焼き串の作成。そうこうしていると、オヤブンが何とヤマメを釣ってきた。野塚川ではヤマメも釣れると聞いていたが、まさか釣れるとは思っていなかった。
ところで、イタクラさんの渓流靴は、今度はリールが切れてしまった。難しい沢でなくて良かった。
2011年08月12日(金)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
05:00 | 曇 | 起床 | |
出発 | |||
東面直登沢に出発。この沢を溯行するのは3回目だけど、以外と印象が薄く良く覚えていなかった。途中の快適な連瀑帯をあっという間に通過すると、 Co820 二股を見誤り、一本上の Co850 二股まで行って間違いに気づく。こっちの方が面白そうだけど、稜線に上がってしまうので、戻って修正。
こちらの沢はすぐに涸れる。上部はブタ沢だと記憶していたけど、こんなに早くブタになったっけ。初めて来たときは北面よりこっちの方が面白いと思ったけど、改めて比べてみると、北面の方が面白いかもなあ。まあ、こっちの延々と続く草原の涸れ沢も嫌いじゃないけどね。
詰めは、ピークに直接出たいと言うのでそちらを選択。少々藪を漕いでピークに。あいにくピークは雲に覆われ、猛烈に風が強くてテーブル岩で昼寝どころではない。しかも、毛虫が多くてオヤブンは相変わらず凹みまくり。
下り始めると、昨日より更に風が強くて大変。コルで一端北側に下りて作戦会議するが、やはりこの風では本峰をアタックする気はないらしくそのまま下る事にした。
二人とも南面沢の延々と続くガレには相当辟易したようだ。風は強いが気温も高い。水のないガレの上で干上がりそうになる。
翠明橋公園についてもやっぱり風は強かった。日高とは言え、夏場にこれだけ強い風に吹かれたのははじめてだった。気温は高く、雨が付いてなかったのは幸いだった。
三石温泉に入り、苫小牧に帰宅。姉妹が家族ごと帰省しており、落ち着くスペースがないので、中ノ岳ノ沢の時と同じように近所の焼き肉屋に行って打ち上げをした。