宮之浦川~宮之浦岳
- 目的
- 宮之浦川~宮之浦岳遡行
- 日程
- 未定
- 山域
- 屋久島
行程
宮之浦川~宮之浦岳
メンバー
!!!*以上のレベルと思われる。近年のうちに実現したいなぁ。あまりの難しさに、高巻きまくりという噂を聞いて情熱が冷め始めている。もしかしたらもう行くことはないかもしれない。
宮之浦川~宮之浦岳
!!!*以上のレベルと思われる。近年のうちに実現したいなぁ。あまりの難しさに、高巻きまくりという噂を聞いて情熱が冷め始めている。もしかしたらもう行くことはないかもしれない。
林道入口に車を残置
昨日よりは代務減水した
自転車を走らせる
林道は平坦で走りやすい
途中巨大な牡鹿に会ってちょっとビビる
桔梗川出合に自転車を残置して歩く。
靴を適当に残置して履き替え
暑寒沢林道へ向かう町道は一般車両通行禁止とあるが、暑寒大橋まで特に問題なく通行出来る。橋の手前に車を置いて出発。
小一時間ほど林道を歩いて、道が尾根を登り始める手前で入渓する。
Co610 に二段の滝が出てくる。本流唯一の難所。難所?左岸の泥壁を登って巻く。
雄冬山に向かう沢形の出合は鬱蒼としていて分かりにくく、一瞬見落としてしまいそうになる。
右股に入ると沢幅は一気に狭く、水流は細くなって藪が覆う。
蛇行していくと小滝が出てきて、沢幅は一気に細く、岸は立ち上がってくる。
いくつか小滝とチョックストンを越えていくとちょっと長めの淵と滑り台状の滝。
左岸をへつって滝の途中に降りるが、ツルツルでホールドなく登れず。結局泳いで戻る。
左岸のとっかかりの無い壁を攀じって巻く。
その後も狭い廊下の中に小滝がいくつか続くが、それほど難しくは無い。
泳がないと行けなさそうな所もあまりにも狭いので、ステミングで越えていける・・・と思う。もう忘れた。
笹のトンネルに突入し、這いつくばっていくと藪漕ぎ無く増毛山道に出る。
長い増毛山道を歩き、林道に出る。林道は管理作業中で道は切り倒された幼木で埋め尽くされて歩きにくい。
途中作業していたユンボに会釈して通過させて貰い、日当たり良好で暑い那賀ひたすら歩いて下山。
紅葉谷の駐車場に車を残置して出発。すぐに紅葉滝への遊歩道になる。
紅葉滝は高い柱状節理に囲まれた水量の多い滝で足を踏み入れたらすっ飛ばされそう。セオリー通り遊歩道を少し戻って左岸の壁際を巻いていく。
明瞭な踏跡はなく、岩稜沿いの高い所を歩かされるので、どの辺りから下降して良いのか分かりにくい。一度沢に降りて少し行ってみたら、樋状の滝が出てきて進めず、やはり戻って同じ所からまき直す。
結局沢に降りられたのは Co960 付近。それでも大高巻きの割には意外と距離は進んでいない。
少し行くと、釜を持ったチョックストンの滝が出てくる。左岸のカンテを攀じった跡があったので取付いてみると、古い残置もある。しかし、これをつかんだが最後、壁はズルズルでホールドはなく身動きが取れなくなってしまう。その先の岩に張り付いていた苔はことごとく引っぺがされ、あらわになった岩にはほとんどホールドはなく、土被りでフリクションは効かない。どうする事も出来ず冷や汗をかきながらジリジリとクライムダウンで引き返す。ちなみにこの痕跡は先日遡行したogino さんご一行様(笑。
少し戻って左岸から小さく巻く。ここの残置シュリンゲは完全にトラップなので始めから巻きましょう。
少し行くと、高い函状は続くながらも巨岩の転がる幅の広い渓相になり、ヤスヤスの滝が出てくるまでは単調になる。
ヤスヤスの滝は6段と言われているけど、前衛1段、本体3段、後衛2段の構成となっている。前衛の小滝1段を登り、淵をへつって曲がると本体三段が見える。
水量は多いが、滝そのものは登れなくもなさそうに見える。とりあえず右岸のルンゼから一段目の上に上がってみると、二段目は渦巻く釜を泳いで取付かねばならず、1人で飛び込むにはあまりにハイリスクなので引き返す。二段目の滝自体はホールドはありそうな気がするが、氷水の釜を泳いでピンを取りつつシャワークライミングという極寒登攀に耐えられるかどうか。
前衛の滝まで下り、そこから右岸のルンゼを詰めてトラバースして行く。沢が鍵型に屈曲する部分から派生する小尾根を下り、後衛二段目の上に降りる。
さらに釜持ちのチョックストンが続くので、左岸から小さく巻く。
その先は傾斜が少し増した巨岩帯に時々簡単な滝が現れる。この川は流入する支流がほとんど無いので、下流からずっと水量は変わらない。
だいぶ色づき始めた木々を眺めつつ進んでいくと今にも落ちそうなスノーブリッジの先に飛龍の滝が見える。右岸から巻くが、壁はかなり脆いので岩場を行くと今にも崩れそうでちょっと恐い。
この辺りから登山道から流れてきた構造物の残骸が目立つようになる。登山道に出る前に衣類を登山道仕様に着替え、ラバーソールに変える。
大きく開け真っ平らになった河原を進んで登山道に出ると、ハイカーの皆さんがいっぱい居る。
帰りはロープウェイ利用。
登山口に自転車を残置してからチカルベツ林道へ戻り、本流沿いの林道を進む。途中雨裂が走ったりして荒れては居るが、かろうじてハスラーで走破可能。林道は Co750 二股直近の右岸。
林道終点の土場から先にも林道跡が続いているようなので、沢に降りずに歩いてみるがほぼ藪漕ぎだった。しかもどんどん沢から離れていく。途中から枝沢に降りて Co820 付近で本流に戻る。恐らく、始めから本流を歩いた方が快適だろう。
沢幅はあまり広くもないが、ゴルジュという感じでもない。時々小滝が出てくる程度の渓相が続く。
Co1040 で両岸が立って、大きな釜を持った赤茶けた滝が出てくる。右岸のルンゼ状から高巻く。脆くてちょっと嫌らしい。
Co1150 二股からは更に沢幅が狭まって樋状の続くゴルジュになる。濡れないように進むとけっこう微妙なへつりを強いられるが、濡れて行けばそれほど難しくはないかも知れない。
「北海道の山と谷」の再刊版にはかなりハードな高巻きを強いられるような事が書かれているが、全て中を行ける。多分雪渓の状態とかの兼ね合いによるのだろう。
Co1250 付近に釜を持ったつるりとした滝が落ちているが、これは横たわる巨木の流木をステップにして越えられる。この気が無ければかなり厳しそうだが、相当の大増水でもなければこの巨木が動く事はあるまい。
小滝をいくつか越えると Co1290 の屈曲点で、ようやく長いゴルジュを抜ける。
沢は一気に開け、平らな河原になる。もっと鬱蒼としているかと思ったが、爽やかで快適な天場もある。
Co1390 二股を右に入り、更にすぐに枝沢状に合流してくる右股へ入る。小滝をいくつか快適なシャワーで越える。
Co1550 付近の滝を小さく巻くと、急傾斜の滑が続く。最後は沢形を忠実に詰めていったら、10分ほどハイマツを漕いでコルに出た。途中で右岸のお花畑に上がれば藪漕ぎなしで出られたかも知れない。
頂上には初心者50代おじさん1人。なんかいろいろ聞かれた。靴をラバーに履き替え、登山道を駆け下りる。この時間帯でも登ってくる人数人。
登山口で自転車を回収し、破線林道をダウンヒル。若干の登り返しはあるがほぼ下り。荒れていて自動車では通行不能だが、MTBならなんとかなる。ほぼ一時間で車を回収した。
夜明け前に東大雪荘前の駐車場を出て、短縮登山口の分岐を右に進んで神威橋を越えて林道終点へ向かう。 P987 付近に雨量計があってそこまでの林道は整備されている。道は続いているが、封鎖ゲートが置かれているのでそこに自転車を残置する。
引き返し、神威橋の脇に車を駐める。
入渓してしばらくは何も無い河原。 Co820 で岩棚を削った樋状の流れが続く。いくつか釜を持った小滝も有るが特段難しい事はない。
Co840 にはステミングで越える小さな樋滝があるけど、濡れるのをいとわなければどってことはないだろう。
時々岩盤も現れるが、再びしばらく単調な河原歩き。
Co1000 で急に両岸が立ち上がって V 字のゴルジュになって樋状の廊下が続く。雰囲気としては飛生川の岸を更に高くした感じ。テラス、植生の類いはなく高巻きは無理でへつりと泳ぎで行くしかなく、水没不可避。
思い切って泳いでしまえばそんなに難しい瀞ではないが、何せ水温がクッソ低いのでちょっと濡れただけで一気に冷える。
少し行くとつるりとした5m位の滝にぶち当たる。下段は右岸を直登する。上段は更にツルツルの樋状と滑になっている。水流に突っ込んでフリクションで通過するが、水量が多かったらけっこう厳しいかも知れない。
さらに続く廊下を少し行くと再び滝が立ち塞がる。左岸をフリクションを効かせて直登する。ホールド、スタンス共に乏しいのでフリクションクライミングになれていないと厳しいと感じるかも知れない。室蘭岳裏沢で育ったおいらにとってはナンモな感じ。
これにてゴルジュは終了。雰囲気としては飛生川に似ているが、30分足らずで通過出来るのでスケール的には飛生川や電気の沢には到底及ばない。
Co1060 二股を左に行くとすぐに20m二段の滝。左岸のカンテを登るが、崩壊気味なのでちょっと恐い。
Co1150 付近の滝は登れそうだけどヌメヌメコケコケなので左岸ルンゼから巻く。
Co1190 で急に水量が減ってきて、周囲の壁のあちこちから水が染み出して、突き当たりに澄んだ釜を持った涸滝が出てくる。右岸からへつって階段状の滝を登ると完全に伏流した河原になる。
しばらく行くと虎ロープが張られた新道コースにぶつかる。コマドリ沢を進み、前トム平を越え、トムラウシ公園までは新道を進む。途中何人かのハイカーとすれ違う。トムラウシ公園周辺は僅かに紅葉が始まっていた。
ここから道を外れ P1743 岩塔の脇を通ってパンケトムラウシ川へと向かう。源頭までシカ道があって藪漕ぎ不要。
源頭のガレ場を過ぎると巨岩の転がる庭園風渓流がしばらく続く。一旦水が涸れ、 Co1430 で岩壁に囲まれた滝が出てくる。右岸から巻いて滝の下の雪渓の上に降りる。
ここからずっと水は流れていないものの、函状の地形の中に涸滝が断続し、釜にだけはしっかりと水があるという連続。大概はクライムダウン出来るが、時々巻く。
この滝の連続の処理が難しいというわけでは無いのだが意外と時間がかかる。
Co1050 の滝記号の滝、白蝶の滝の上部は右岸から巻き始めたが、どうやらこれは失敗だったらしい。岸が立っていてなかなか降りられず、下部滝の上に無理矢理ずり降りた。上部滝を見に行くと、壁の下部から2条の湧水が出ていた。
下部の滝(白蝶の滝)は左岸から小さく巻く。この滝は直登も出来るらしいが、かなり苔が分厚くついているようなので急なスリップには注意。
Co960 でミニクヮウンナイとなり、最後の滑滝はケツでズリズリ滑りながら下降。ほどなく林道に出た。
林道は所々崩れていて、ブッシュが茂っていて自転車を残置した地点からは車では通行不能だ。自転車はほとんど登り返す事もなく、快適に下り降りて車の残置支点に到着した。
カムイサンケナイ川は、確かに核心部には飛生川や電気の沢的面白さがあるが、その区間はごく短く、前後の単調部が長いのでやや物足りなさを感じる。パンケトムラウシ川は始めの滑と白蝶の滝で完結しており、あとの涸滝群の処理はかったるいと感じざるを得ないだろう。景観は良いが、沢登りとしての面白さはやや微妙な線。
ホカイ川を遡行するのは今シーズン2回目。前回はシーズン始めだったが、からだが重い、荷物が重い、落ちるの恐い、泳ぐの嫌、などなど色々と情けない理由により核心部を突破出来ず途中撤退。今回は少しは体が出来上がってきた所で軽量化も図って挑んだら何のことはない、2ステップ踏ん張れば核心は越えられましたとさ。
オッカバケ川入渓地点の資材置場に車を置いてスタート。砂防ダムを3つ越えて単調な河原を進む。
途中の函滝は右岸から巻く。泳ぐのが好きな人は泳いだ方が早めな函。
んで、函なんだか巨岩帯なんだかよくわかんない感じの渓相を進みホカイ川分岐。
ちょいと進むと周囲がせせり立って、前回撤退した函滝に到着。前回よりは装備は軽い。あと、シューズは新しいのでフリクションが効く。微妙だがなんとか踏ん張れそう。手元も足元もろくなホールドはないが、なんとかフリクションで通過する。
すぐに連瀑。前回はこれが見えて撤退を決めたわけだが、案の定、近くで見ると小さい。シャワーは浴びるが、フリクションを効かせて簡単に登れる。と言うわけで、思った以上にすんなりと突破してしまった。
この一連のゴルジュを抜けると、太陽の照る朗らかな雰囲気の渓相になる。出てくる滝はどれも爽やかで問題なく通過出来る。
Co800 で沢が曲がると、それまでは沢の規模の割にはやたら豊富だった水流は突如消え、すっかり涸れ沢になってしまう。
涸滝をいくつか越え、白い伏流源を進むと雪渓も出てくる。ふと振り返ると、オッカバケ川との中間尾根に突き出た岩峰が見える。
Co1000 付近からは沢形は不明瞭になって、ダケカンバのトンネル状になる。トンネルを抜け、 Co1150 でハングした涸滝を越えると急なロックガーデンのお花畑で、伏流水が染み出している。喉を麗し、岩場を攀じって沢形を詰めて、最後に僅かにハイマツを漕いで尾根の向こうの登山道に出た。
下りはオッカバケ岳を越えて、サシルイ岳とのコルからオッカバケ川本流に下る。
登山道からすぐに沢形に出られるかと思ったが、まあそれなりにちょっとハイマツは漕がされる。でも、多分このルートが一番マシなはず。
ガレ場を通り、急な雪渓を滑り降りて水の流れる本流に出る。多分普通はここを右に詰めて二ッ沼に出るのだろうが、藪漕ぎは少し長いと思われる。
巨岩帯を下っていくと水は一旦伏流し、地形図の崖記号の所で滝の上に出る。ラッペルは面倒なので右岸から巻いて降りる。
Co750 二股は幅広の滑床になっている。右股の奥は左股以上に大きな崖になっていて登るのは面倒かも知れない。
Co650 の滝記号は釜を持った3段の滝。右岸から巻く。特に問題なし。
これを下るとだいたい予定天場。狙い通り河原と薪が点在する。少し下って幕営する。
ツエルトを張って(タープ張り)、焚き火の火が安定してきた所で空からポツリポツリと来たかと思ったら一気に土砂降りになって慌ててツエルトの下に待避する。幸い焚き火の火は持ちこたえてくれた。この夜は不安定な天気で星空が見えたり、突然降り出したりとめまぐるしかった。
Co420 まではまあ、滑とか小滝とか出てくるがなんも。 Co420 で急に狭いゴルジュが出てくる。右岸から簡単に巻けそうだが、中も見てみたい。と言うわけで意を決して中へ。
一段目は左岸から微妙なクライムダウンで降りる。深い釜を持っているので飛び込んでも良いが、相変わらず濡れるのは嫌。
三つ四つ釜滝を降りていくと、急な樋状の流れの先に大きな釜が見え、その先はカーブして分からなくなっている。もうそこで出口のような気がするが、無謀はしない信条なのでここから引き返す。で、デブリから側壁に移る時に流木が沈んで結局濡れてしまった。
右岸から巻いて下から覗いてみる。うーん。多分泳いで下れると思うけど、保証はしない。今後行かれる人はちゃんとキャニオニングの準備をしていった方が良いと思います。たいしたことないと思うけど。
ホカイ川は難しいのは出だしの函滝だけで、そこを意を決して越えれば後は爽やかで朗らかな遡行が待っている。本流の方は出てくるイベントは巻くしかなく、遡行する沢ではないと思う。