- 目的
- 夏合宿 ペテガリ沢B沢遡行
- 日程
- 1992年08月04日(火) - 08日(土)
- 山域
- 中日高
赤岩や恵庭岳滝沢で修行を積み重ね、満を持しての一八三九峰への挑戦である。しかし、台風の直撃によって前半のペテガリ沢を遡行しただけで、一八三九峰はまたしても次回へ持ち越されてしまった。
行程
メンバー
1992年08月04日(火) 室蘭~ペテガリ山荘
時刻 | 場所 | 行動 |
---|---|---|
ペテガリ山荘 | C0 |
タクシーでペテガリ山荘へ到着。外で薪割りなどして過ごす。
1992年08月05日(水) ペテガリ山荘~B/C沢出合
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
06:10 | 曇 | 出発 | |
11:35 | 晴 | Co680 二股 | |
12:00 | B/C沢出合 | C1 |
ペテガリ橋から入渓し、やや減水気味と思われるペテガリ沢を進む。 30m の大滝はセオリー通り左岸を巻く。中途半端な巻きで、途中小谷部がスリップする。大きく巻いて、終点まで行くのがよい。
ここを過ぎると、美しいゴルジュ帯の中を、泳いだり、腰まで使ったりしながら、楽しみながら進む。いくつか小滝を過ぎると晴れはじめ、澄んだ青空が広がる。
1992年08月06日(木) ペテガリ沢B沢~ペテガリ岳西尾根
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
05:15 | 曇 | 出発 | |
07:20 | 霧 | Co1200 | |
09:40 | ペテガリ岳 | ||
14:40 | ペテガリ山荘 |
なんだか、ぱっとしない天気だ。ガレのつまったペテガリ沢C沢を見て、右股にはいる。連続する5~6個の滝を快適に直登し、ぐんぐん高度を上げ、例の逆層ツルツルという滝が現れる。なにげに、私がザックを背負ったまま取り付く。水流を受けながら、中央のバンドを斜上して右岸へうつり、もろに正面からシャワーをあびながら、手探りで水流の中のホールドを探り、強引によじ登り、微妙な落ち口を抜ける。次におやぶんが来るが、かなり手こずっており、抜け口があがれない。ザックをつかんで引き上げる。ごとーさんは最初からお助けひもを出してサポートする。登ってしまえば、それほど難しくはないが、少々の度胸が必要だ(Co940-950 逆層)。
Co990 二股で左岸のチムニーを登った後(Co990-1020)、 Co1040 二股の滝(Co1040-1080 滑滝)を皮切りに、単調な小滝が延々と続き、まるで同じ所をぐるぐると回っているかのような錯覚にとらわれる。滝が大好きな私でさえ、さすがにここまで来るといい加減うんざりしてくる。
単調だが、その分、浮き石などは一切ない、すっきりした沢を快適に詰め、源頭から低いハイマツの上を40分ほどはねながらピークに到着。天候は完全にガスの中で、皆ずぶ濡れ。風も強く、 P-can を食べてそそくさと西尾根を下る。西尾根は沢以上に消耗する。とても「下山する」つもりだけでは下山出来ない。
山荘に着くと、法政、早稲田、埼玉大など、本州の大学パーティが大勢でぎゅう詰めだった。早稲田の学生は、ポカリスエットを沸かして飲んでいた。
1992年08月07日(金) ペテガリ山荘待機
時刻 | 場所 | 行動 |
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停滞 C3 |
昨晩から、激しい雨。沢は増水で、行くわけにいかない。昼過ぎに北大ワンゲルのパーティがやってきた。西沢を詰め、中ノ川へ下る予定だそうだ。天気予報で、台風の進路を聞く。
我々は一八三九峰南面沢の予定をあきらめ、いったん撤退することにする。北大も明日は動けないだろう。夜に北大の人たちと、沢の話などで雑談しながら飲んでいると、寝ていたおじさんに、「うるさい、明日早くから登る人もいるんだぞ」と注意される。すいません。でも、おじさん、明日登るつもりなのかい?
1992年08月08日(土) 撤退
時刻 | 場所 | 行動 |
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ペテガリ山荘 | 出発 | |
静内 | 下山 |
今日も時々激しい雨。我々は釣り人と交渉して、静内駅まで送ってもらう事になった。昨日、注意してきたおじさんはてくてくと林道を歩いていた。静内まで歩いて帰るつもりだろうか・・・
北大は山荘で停滞して台風が去るのをやり過ごすつもりらしい・・・