- 目的
- 野塚岳南西面直登沢・オムシャヌプリ北面直登沢遡行
- 日程
- 2011年07月11日(月)
- 山域
- 南日高
どうもすっきりしない山行が続いていたが、クライミングの感覚を取り戻すべく、南日高の沢へ出発。過去に何度も訪れている沢だが、やはり外れなく楽しめる。
行程
- 2011-07-11
- 翠明橋公園~ニオベツ川~野塚岳南西面直登沢~野塚岳~野塚岳南東面沢~オムシャヌプリ北面直登沢~オムシャヌプリ~オムシャヌプリ南面沢~上二股ノ沢~翠明橋公園 下山
2011年07月11日(月)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
06:30 | 曇 | 翠明橋公園 | 出発 |
09:15 | 野塚岳 | ||
11:15 | Co570 二股 | ||
13:50 | オムシャヌプリコル | ||
15:45 | 翠明橋公園 | 下山 |
野塚岳南西面直登沢
翠明橋公園に駐車。今日は一応晴れる予報なんだけど、天気はぱっとしない。林道を進み適当に入渓する。始めの滝が出てくる頃にはすっかりガスに覆われてしまい、周囲は真っ白だ。雪渓は情報通りに皆無だ。適当に小滝を通過していく。この沢に関してはもはや細かな記載は不要だろう。
三股の滝は左岸を直登したが、ヌルヌルがちょっといやらしかった。ひたすらガスの中、遡行を続けいつものように藪漕ぎもなくピークに到着。十勝側は晴れており、日が差している。周囲の山は見えない。
野塚岳南東面沢
さっさと下降を開始する。この沢ももはや語る必要はないだろう。っていうか、何度も利用しているこの沢だけど、実は一度も遡行していない。多分遡行してもそこそこ楽しいと思うが、実際に利用しているのは帯労くらいか。
Co960 三股の滝は右岸をクライムダウン。よい子はラッペルしましょう。その後の滝もだいたいクライムダウン。一箇所だけ巻いたかも。所で、この沢って!で良いんだろうか?近頃「山谷」のグレード選定基準が分からない。以前から日高の沢のグレードが辛いと言われているけど、この沢も!*で良いんじゃないかなあ。
そんなこんなで、11時ちょっと過ぎに予定天場に到着。早すぎる。確かにニオベツ川もこの沢も、行動時間はいつも短いんだよね。この辺りが!たる所以なのかな。それはさておき、時間があまりにも早すぎるので、幕営は止めて北面沢も行ってしまうことにした。
オムシャヌプリ北面直登沢
この沢を使うのは4回目だが、遡行するのは2回目。前回は雪渓が多かったので、実質的な遡行ははじめてと言ってもいい。はずは三段の小滝を直登する。 Co600 の滝を左岸から直登する。右岸に巻き道が見える三段の滝も内部水流を行く。 Co640 二股の滝も左岸巻きだと思うが、あえて右岸を直登。 Co650 の滝は左岸を直登する。その他の滝も簡単に越えようと思えば、いくらでも簡単に通過できるが、全て直登していく。
Co740 のチョックストンの滝の右岸にはシュリンゲかかかっている。このシュリンゲをつかむと簡単に越えられるが、あえて使わない。使わないが、安全のため一応ハーネスにつないでからフリーで登る。この後しばらくは簡単な小滝滑滝が続く。
Co890 の大きな滝を直登し、最上部で小さなチョックストンをつかんで登ろうとしたらそいつが抜けて少し滑り落ちた。幸いすぐに止まったが、ちょっとびびった。 Co940 のチムニー滝も中につっこむ。雨具のフードを頭からかぶり、水圧を浴びる。最後の大きな滑滝を直登して滑床天国となる。
涸れ沢となって、沢が右にカーブし始め、右岸上部が開けてきたらそこがロックガーデンの入口だ。このロックガーデンをガレと呼ぶ人がいるが、ガレとロックガーデンは違うのよ。ロックガーデンを詰めてコケの生えたダケカンバ林を抜けると、コルよりちょっと本峰寄りに出た。
オムシャヌプリ南面沢
天気は相変わらずガスガスなので、ピークはカットすることにしてすぐに南面沢に下る。少しルンゼ状の岩盤が出たあとはすぐにガレ沢となってひたすら本流までガレ・ゴーロ歩き。ほぼ全体に伏流しているが、時々顔を出す伏流水はきわめて美味しい。この沢はガレだけで下降以外に利用価値はないが、あえて価値を見いだすならそこだろう。
つうわけで、結局一泊予定を日帰りで降りてきてしまった。今夜は楽古山荘に泊まることにしよう。平日なので、貸し切り状態だが、外には1人車中泊をしている人がいた。その人はトイレ利用にも入ってこなかった。外で済ませていたんだろうか?