ひたすら岩盤ルンゼのピパイロ岳北面

ふ~ちゃん
目的
ピパイロ岳北面直登沢遡行
日程
2008年09月21日(日) - 22日(月)
山域
北日高

行程

2008-09-20
伏美小屋 C0
2008-09-21
ピパイロ川林道八ノ出合ピパイロ川ピパイロ岳北面直登沢 Co1000 二股 C1
2008-09-22
C1~ピパイロ岳北面直登沢右股ピパイロ岳ピパイロ岳北面直登沢左股ピパイロ川

2008年09月20日(土)

幌尻岳から下山後、そのまま日勝峠を越えて伏美小屋に向かった。伏美林道は既に真っ暗になってしまった。伏美小屋には2台の車が止まっていた。小屋の下ではまだ宴会を続けていた。2回は既に寝込んでいるようなので、宴会の隅に陣取らせてもらった。

2008年09月21日(日)

タイムレコード
時刻天候場所行動
05:00起床
08:00ピパイロ川八ノ出合出発
11:00Co1000C1

夜中にストーブの火が消えるとずいぶんと冷え込んで寒かった。周りが起き出したので、私も起きてだらだらと準備していると、見覚えのある顔が居た。宮尾先生だった。室蘭の仲間内と伏美岳に登りに来たそうだ。先生の一行を送り出してから私もピパイロ川に向かう。

ダム周辺には釣り師の物と思われる車が止まっていた。林道は八ノ出合まで続き、さらに八ノ沢に沿って延びているようだ。八ノ沢出合に車を残置して出発する。

ピパイロ川

Co590[image/jpeg:286kB]
Co590 割と爽やかな渓相

林道から踏み跡らしき物に沿っていくと八ノ出合に古い木製の橋が架かっていた。しかし、橋の先は背丈よりも高い濃密な笹藪になっていた。藪を行くより沢の方が良さそうなので沢に降りる。

は滑が続いていて、割と爽やかな沢である。少し行くと砂防ダムが出てきた。右岸から高巻いた。淡々と河原を歩いていると、左岸に林道跡らしき物が見えたので、一端林道に上がることにした。完全に廃道と化しているが、割ときれいに踏み跡は残っている。踏み跡は Co680 付近で一端右岸に移り、 Co690 付近まで続いていた。かつてはかなり奥地まで林道が延びていたようだ。帰りの目印にテープを打っておく。

に降りると Co700 付近には小滝が出てきた。今日の予定は Co854 二股までで、いい天場もあったが、明日楽にアタックするためにもう少し上に天場を求めて進むことにした。

の傾斜は増すが、所々に小さな天場はある。 Co960 に小滝と小が出てきて、その上はガレと流木が溜まって Co1000 二股となった。あまり広い所はないが、左岸の小さな河原を整地して天張ることにした。

まだ時間が早いので、アタックすることも考えたが、往復するにはちょっと時間が遅いし、上に泊まるのは寒そうだ。時間つぶしに釣り竿を出したが、まったくあたりはない。そういえば下流でも魚影はまったく見なかった。途中に魚止めらしき物はなかったので、砂防ダムから上に魚は居ないのだろうか。

2008年09月22日(月)

タイムレコード
時刻天候場所行動
04:30起床
05:30出発
06:20Co1330
08:00ピパイロ岳
10:45天場撤収
14:20下山

ツェルトを残置してアタック装備で出かける。

Co1040[image/jpeg:299kB]
Co1040 滑滝が続いている
Co1075[image/jpeg:267kB]
Co1075 二股

出合小滝を登ると、上には滑滝が続いている。 Co1075 二股は左股が本流に見える。右股はとなって合流している。

ピパイロ岳北面直登沢右股

Co1130[image/jpeg:257kB]
Co1130 斜瀑が続く
Co1170[image/jpeg:253kB]
Co1170
Co1210[image/jpeg:264kB]
Co1210

右岸トラバースして、水流を直登した。ここから先は滑滝斜瀑が延々と途切れることなく続いている。はどれもこれも特徴が無く大味である。 Co1250 二股を左に進むとガレが多くなったかと思うと、その先には大きながある。


Co1280-1300[image/jpeg:249kB]
Co1280-1300
Co1300[image/jpeg:255kB]
Co1300

スラブ質だが凹凸の多いやはり大味なだ。左岸の壁を適当に登っていく。簡単そうに見えるが、微妙な傾斜のスラブなので、なめているとホールドがなくなり嵌る(Co1280-1300)。更にスラブ質のを登ると Co1370 二股だ。


Co1365[image/jpeg:269kB]
Co1365
Co1455[image/jpeg:245kB]
Co1455
Co1500[image/jpeg:278kB]
Co1500
Co1780[image/jpeg:199kB]
Co1780

ここから先も、更に特徴のない滑滝小滝が切れ目なく続いていた。 Co1790 付近までひたすら岩盤が続いた。ピークに突き上げる筋は藪に覆われているようである。右寄りに進み、草付き斜面を詰めると、藪漕ぎなしに稜線の縦走路に出た。

ピパイロ岳

幌尻岳[image/jpeg:175kB]
幌尻岳と戸蔦別岳
一九六七峰[image/jpeg:249kB]
一九六七峰

ピークは寒い。天気は良く山がよく見える。紅葉がきれいになってきた。程なく雪も降り始めるだろう。

ピパイロ岳北面直登沢左股

Co1750[image/jpeg:257kB]
Co1750 ガレが続いている

下りは左股を下ることにした。稜線を少し東側に降りて、斜面に突入する。斜面にはナナカマドが密生していた。 Co1800 より下がって大きな崩壊地に出た。右股よりも深い谷地形が気になっていたが、見る限りの中にガレが続いているようだ。


ピパイロ岳北面左股直登沢/[image/jpeg:270kB]
Co1400 滝が出始める
Co1350[image/jpeg:302kB]
Co1350
Co1250[image/jpeg:282kB]
Co1250

不安定な崩壊地を慎重に下り、ガレ沢を下っていく。このままサクサクっとガレを降りて終了かな、っと思っていたら、 Co1400 付近でが出てくる。ここからが右股同様に切れ目無く続いていた。大味、大柄な滝をどんどん下って天場に到着した。

ピパイロ川

天場を回収して下山を開始する。キノコを探しながら行くが、良さそうなキノコはさっぱりだ。ムキタケを少量採取したのみだ。ヒラタケがびっしと生えた木があったが、例によって既に腐っていた。踏み跡終点のデポを回収して踏み跡に入るが、一端右岸に移ってから、左岸に戻る所を見損なって、藪に突入ししてしまった。

仕方がないのでしばらくを歩くが、岸が高くなってゴルジュ風な所もあった。踏み跡が沢に降りている所があったので、踏み跡に戻る。踏み跡は砂防ダムを過ぎても更に続いており、木星の橋より少し上流で八ノ沢を渡って、車の残置支点まで続いていた。

帰り道の林道脇に良さそうなカラマツ林があったので、ラクヨウを探して少し歩いてみる。あまり出ておらず、少しだけ採取して帰った。

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