ナメワッカ岳北面直登沢のルート図
- ルート名
- ナメワッカ岳北面直登沢
- 距離(km)
- 1.87
- 標高差(+m)
- 1015
- 標高差(-m)
- 3
- 行動時間(h)
- 6.0
- グレード
- 函函函函函滝滝滝滝滝滑滑藪(13.00)
- 等級
- 3級上
- 山谷
- !!!
Co785 出合まではポンベツ沢を参照。
出合付近はゴーロとなっていて、狭いが幕営も可能だ。地形図では壮絶な函地形が刻まれているが、この区間はさほど困難ではなく、滑滝の中にデブリが断続する。 Co920 屈曲点は大岩壁に囲まれ、右に屈曲したデブリの詰まった函の中に滝が落ちてくる。これは左岸のルンゼを登り、側壁をトラバースして滝の上に出る。狭い函の中に手強い滝が連続し、ロープを使えば直登も可能だが、右岸のリッジから比較的簡単に高巻ける。突き当たりの滝は左岸のルンゼ状を詰めるて落ち口にトラバースするが、上に行くほど立ってきて岩は脆く植生は乏しいのでロープが必要だが支点は取りにくい。 Co1120 で左岸から落ちてくる滝を登ると沢は直線状になり、突き当たりには出合からも見える大滝となる。この滝は見た目ほど難しくなく、直登可能だが落ち口は立っていて微妙だ。 Co1280 からはガレの詰まった函だが、早い時期には雪渓に埋められていると思われる。左岸から落ちてくる大滝を登るとこの沢の核心も終わる。 Co1440 から狭い函となっているが、見た目ほどは難しくなく中をシャワークライムで通過できる。あとは簡単な滑滝がいくつか出てくるだけとなる。ピークへ直接出る沢形は不明瞭で、読図は難しい。灌木とハイマツの藪を漕いで北の最高点に出る。この沢は地形図で見るほどは極悪ではないが、出合から源頭まで急峻な滝が連続し、微妙な高巻きと直登が続き、短いながらも手応え十分な沢である。ただし、側壁は高く、極めて急峻な沢なので雪渓の残る時期には劣悪な処理が求められるだろう( ̄ー ̄;。