- 目的
- 新人強化 オプタテシケ山~トムラウシ山縦走
- 日程
- 1993年06月04日(金) - 07日(月)
- 山域
- 十勝連峰
行程
メンバー
| A | B | |
|---|---|---|
| C.L | おやぶん | しみず |
| S.L | サイガ | のぶ |
| M | ふ~ちゃん | はらだっしゅ |
| M | いっすい | ばか原 |
| M | あんどれ |
とーのさんの白ミラで出発。芽室の警察署で計画書を提出した後、新嵐山スキー場に車を残置。そこからタクシーで伏美山荘へと向かう。この時、車のことを警察にもスキー場の人にも許可を取っていなかったので、スキー場の人にご迷惑をかけることになる。本当にごめんなさい。
さて、我々はタクシーで林道を上がっていく。除雪は小屋の手前2km手前まで入っていた。しかし、除雪が入っていない時は、かなり歩く羽目になりそうだ。長い林道にはいる時は、事前に営林署に確認を取っておくのは基本中の基本だ。
伏美小屋は三角形のシンプルな作りだが、中は意外と広く、快適だ。ただ、夜中に枕元をネズミが走り、メンバーが気になって眠れなかったそうだ。わたしは、ネズミよりも、ネズミだ何だと騒いでるメンバーの方が気になっていたが・・・
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 03:00 | 起床 | |
| 04:00 | 出発 | |
| 08:10 | 伏美岳 | |
| 12:40 | ピパイロ岳 | |
| 14:35 | Co1793コル | C1 |
これから先、長い道のりが待っているので、出来る限り早起きを心がける。今朝は、朝から焼きそば。ちょっと重たい感じがするが、おやぶんは「たりねぇ」とぼやいていた。
朝の冷え込みで、雪面がガチガチに凍り付いている。登山口からアイゼンをつける。朝一での日高の急登はかなり効く。体力自慢のおやぶんがいきなりバテ始め、すぐに休憩を取る。朝飯が足りなかったせいだろうか。読図をして、現在位置を確認していると、とーのさんが地図とコンパスを車に置いてきて、おやぶんは地形図に磁北線を引いていないことが発覚する。
日が昇り、雪が腐ってきたので、ワカンを履くことにする。ところが、とーのさんのワカンがすぐに壊れてしまう。簡単には修理出来そうにないので、とーのさんはワカンなしで行くことになる。一人苦労しているとーのさんを見ていると、一見役に立っているのか判らないワカンも、それなりに効果があるのだと実感出来る。
伏美岳まで、朝一で重い荷を背負ってこの傾斜でこの高度差はかなりつらいものがある。しかし、ピークからのすばらしい展望はそれまでのつらい行程を一気に忘れさせてくれる。遙か南に1839峰の鋭鋒までが見える。ワカンを履いたまま、下り始めると、いきなり足を引っかけて滑落する。幸い、すぐに止ったが、これは不用意だった。すぐさま皆のワカンを外させ、アイゼンに履き替える。
ピパイロ岳は思った以上に岩が露出していた。馬の背は噂以上に細く、後に歩く七ツ沼の背よりも細く感じる。斜面は一気に沢底まで落ち込んでおり、強烈な高度感だ。1ヶ所、どうしても越えられない岩場があって、左側から巻く。垂直に感じられる壁にへばりついて、慎重に通り過ぎる。西峰に立ってほっと一息。主稜線に続く斜面を駆け下り、1967峰とのコルに幕営する。
この日はいきなりの10時間行動。みなさんお疲れさまでした。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 03:00 | 起床 | |
| 04:20 | 出発 | |
| 07:20 | 北戸蔦別岳 | |
| 08:40 | 戸蔦別岳 | |
| 11:40 | 幌尻岳 | |
| 12:25 | 幌尻岳直下 | C2 |
今日は少し風が強い。天気図によると、気圧の谷が近づいているようだから、そのためだろう。今日も長いのでとっとと行く。一九六七峰から P1940 あたりは背が高くてとても眺めがよい。一九六七峰の下りの岩場でいくつか面倒な巻きをする。
アイゼンをバリバリ効かせて、走るように北戸蔦別を通過する。1881峰周辺の岩場も滑落しないように適当に巻きながら進む。岩場を過ぎ、戸蔦別に向かう途中、北大山スキー部の人たちとすれ違う。スキーを担いでいる。今まで我々が歩いてきたところをずっとシートラで行くのかと思うと、ちょっとクレイジーな連中だと思った。
戸蔦別岳は見た目の通り、一気に上がり、一気に下っている。幌尻の往復でまたここを登り返さねばならないだろうか。ちょっとうんざりする。七ツ沼の背は七ツ沼側が垂直に落ちている。反対側の斜面によって通過する。この辺りから、雲行きが怪しくなってきた。戸蔦別から幌尻のピークはそう遠くなく見えたので、ガスがかかる前には到着出来るだろうと思っていたが、ピークが近づくに連れてガスはみるみる濃くなって、視界が悪化。悪いことに、幌尻のピーク前後は細かいポコがあり、何度となくニセピークにだまされる。これはつらい。ニセピークのたびにスパートをかけるものだから、本当のピークにつく頃には皆バテバテになっていた。
ピークはもう、完全にガスの中で何も見えない。当時私は、晴れたピークに必要以上にこだわっていたので、これは納得がいかない。昨日の天気図の状態から、気圧の谷は今晩中に通り過ぎるという判断を下し、メンバーの反対を押し切り、ピーク直下の斜面を開拓し、幕営する。
しかし、さすがに春とはいえ、ツェルトでこの高度の天場は厳しかった。強風でツェルトの一部は破け、入口のファスナーは崩壊。雪が吹き込んできて、グロッキー状態になる。正直、ここでの幕営は誤った判断だった。私は気持ちが悪くなって、夕飯ものどを通らなくなってしまった。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 03:00 | 起床 | |
| 05:25 | 幌尻岳 | 登頂 |
| 05:45 | 出発 | |
| 06:40 | 七ツ沼カール | |
| 12:30 | カムイ岳 | |
| 13:00 | カムイ岳北東尾根 | C3 |
一晩苦しんだかいもあって、今日は風が残るものの、青空が広がっている。メンバー3人は風のせいで少しやる気が失せているようで、出発が少し遅れてしまう。他のメンバーはわざわざもう一度ピークを踏むつもりはないらしいので、出発の準備をしている隙に私一人でピークアタックをする。なぜかピークでは風がなく、気持ちよい。もしかしたら、天場がたまたま風の通り道だったのかもしれない・・・
戸蔦別岳は、やはり登り返すのはやめにして、七ツ沼カールに降りてしまうことにする。七ツ沼まで高度さ200m位の斜面を一気に尻滑りで滑り降りる。七ツ沼は確かに気持ちのいいところだ。出発したばかりだが、ここに天張ってしまいたい衝動にかられる。
主稜に戻ってすぐに、単独行のにぃちゃんに出会う。「すごい」などの感想が漏れるところは、当時の若さを物語っている。この日の行動は比較的楽なはずだったが、昨夜の天場で疲れが取れていないせいか、意外にもとーのさんがバテバテになってしまって、予想以上に時間がかかってしまった。
カムイ岳に近づくと、人影がちらほらと見え始めた。北東尾根に到着すると、(日高の山奥にしては)ものすごい数の人が居る。幕営し、それらの人たちと会話を交わしていると、その中の一人が、余った食料と、穴の空いてしまったビールを分けてくれた。びーるは穴が空いて、少々気が抜けていたが、思いがけない一滴は格別だった。
朝起きて、外を見ると、雪がしんしんと降っていたので、すぐに停滞と決めてしまう。今まで大急ぎで走ってきたので、1日ぐらい良いだろう。昼からトランプを始めるが、雪目になったらしく、まともに目を開けていられない。結局、この日は1日寝て過ごすことになってしまった。申し訳ない。しかし、この停滞で休養がとれて、結果的に良かったかもしれない。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 03:00 | 起床 | |
| 04:45 | 出発 | |
| 09:45 | エサオマントッタベツ岳 | |
| 10:55 | 札内分岐 | |
| 14:55 | 札内岳 | |
| 16:10 | Co1560コル | C5 |
天候はかんばしくなかったが、昨日の分も取り返さなければならないので、渋々出発する。エサオマントッタベツ岳まで、稜線には東側に巨大な雪庇が発達している。広い雪面の、どの辺が雪庇の切れ目なのかさっぱり判らない。調子に乗って歩いていると、思いっきり亀裂に突き刺さる。亀裂は雪の下に隠れ、稜線に沿って延々と続いている。皆に笑われながら引っ張り上げてもらう。幸い雪庇崩壊を引き起こさず、笑い話ですんで良かった。
この日は前日に降り積もった雪のせいで、ラッセルがキツく、ペースが上がらない。ピーク感のないエサオマンを通過。北東カールのカール壁に注意しながら札内JPから、資料線へ向かう。この辺りを過ぎるまでガスが濃く、手探り状態で進んでいく。札内岳手前のコルを過ぎた頃にガスが切れ始め、ふと後ろを振り返ると、札内川に雪崩の走った跡があった。昨日降った雪が早速表層雪崩を起こしているようだ。
札内岳の登りで、傾斜が増してきたのでメンバーにアイゼンを着用するように指示するが、私はついついそのまま進んでしまう。雪面はみるみる硬くなり、直下ではツルツルになってしまった。しかし、この傾斜では今さらアイゼンをつける体勢すらとれない。仕方がないので、ピッケルのみを頼りにピークまで上がる。これはちょっと怖かった。ピークでようやくアイゼンをつける。
札内のピークは狭く、皆が座るにはちょっと心許ない。下りは非常に急で、バックステップで慎重に下る。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 02:00 | 起床 | |
| 03:50 | 出発 | |
| 12:30 | 林道 | |
| 14:00 | 下山 |
ついに最終日。出来るだけ早めに下山したいので、気合いの2時起き。日の出とともに出発する。最終日といえども、アップダウンはまだまだ続く。しつこいポコにうんざりしながら、意外と遠い勝幌カチポロに到着する。
今日は久々によい天気でとても気持ちがいい。さすが日高の展望台と言うだけあって、勝幌からの眺めはこの山行の中でも最高の物だった。途中何度もくじけそうになったが、ここまで来た甲斐があった。いつまでもそこにいたいという気持ちを押し殺して、ピークを後にする。沢に降りると、雪崩にやられそうな気がしたので、本来の登山道沿いのルートを取りやめ、長い北尾根を下ることにする。案の定、登山道方面に雪崩の痕跡が見える。
北尾根は思った以上に長かったが、みんな下山ダッシュでかけ降りる。林道に出て、登山ガイドの安井さん邸まで歩く。安井さんにスキー場まで送ってもらう。長くてつらい山行だったけれど、それ以上にたのしい山行だった。
今回のパーティはとーのさんもいるが、とーのさんがどうしても車を出したくないと言うので、JRで移動。駅からタクシーに乗って林道へ。中途半端に除雪の入った結構無茶なところまで入ってもらう。ツェルトをはって、とーのさんの買ってくれたビール飲んで寝る。冬場のツェルトはやっぱきついなぁ。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 04:30 | 起床 | |
| 05:35 | 出発 | |
| 09:40 | 槇柏山コル | |
| 10:55 | Co1280 | 雪洞 C1 |
昨夜、断続的にちらついていた雪は朝にはおさまっていた。締まった雪の上をシールを効かせて快調に林道を進む。途中、とーのさんのスキーのビンディングがはずれ、修理することになる。先はまだまだな長いのに、不安の残るスタートだ。
我々の作ったトレースの後を、社会人と思われる人が着いてくる。さすがにこの時期ともなると、ラッセルはない。シールにへばりつく湿った雪が少々重い。私は林道はシールなしで進むが、さすがに傾斜が出てきてシールをつける。
槇柏山コルの手前で、後ろから来ていた人が追い抜いていった。彼は、北の峰まで行くつもりだったらしいが、天候が優れないので、槇柏山と御茶々にアタックして帰るらしい。槇柏山のコルを越え、台地をトラバースして、あっという間に予定天場着。
予定よりも相当早く天場に到着し、雪庇がかなり出ていたので、雪洞をこしらえることにする。がちがちに固まった雪面に必至でスコップを突き刺す。汗をダラダラと流しながら、たっぷりと時間をかけて立派な雪洞を堀あげる。
ガスガス。行けそうでもあるが、展望がないとつまらないので、サックリと停滞にしてしまう。今思えば、この時行っておけば良かったかもしれない。
この日は1日、下山ビールをかけてトランプ大富豪大会となる。結果、おやぶんが750cc、わたしが500ccを獲得する。しかし、この人達、山に一体何しに来てるんだろう。
昨夜から雪が降り続け、外はガスガス。新雪は30cmをこえ、夜半から除雪に出る。この雪とガスではピークは難しい。雪崩も怖いし、結局、この雪洞で3泊目を迎えることになる。
夕方の天気図をとっていると、通り過ぎたはずの低気圧が、キックバックしてくる。これは絶望的だ。パーティの志気も下がっており、明日の撤退を決定する。
なんだか、雪洞掘りと、除雪と、トランプをしに来たような山行になってしまった。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 05:00 | 起床 | |
| 06:35 | 出発 | |
| 11:15 | 山部駅 | 下山 |
今日も雪。コルから十八線沢へスキーでガンガンとばす。幸か不幸か降り積もった新雪が、最高のゲレンデを提供してくれた。一気に林道まで降り、林道入口から山部までスキーを担いで歩く。
朝一の汽車で、青春18切符を使い出発。苫小牧手前で、いぐちさんが、重要な装備である、金デポを忘れたことに気づく。いぐちさん一人で取りに戻り、我々だけ先に行くことにする。いぐちさんは特急を使い、何とか終点釧路にたどり着く。バスターミナルの横の駐車場に幕営させてもらう。しかし、釧路は遠い。なんとこの日、C-1(きゃんぷまいなすいち)である。
釧路からバスを乗り継いで、羅臼へ向かう。羅臼の食道で昼飯を食べていると、何か我々が貧相に見えたのだろうか、その店の店主が魚の干物を差し入れしてくれる。
とにかくバスで行けるところまで行く。山から吹き下ろす風の中、とぼとぼと終点相泊を目指していると、たまたま通りかかった軽トラに乗ったの漁師のおじさんが、荷台に乗せて目的地まで送ってくれる。ありがたいが、猛烈に寒い。相泊に到着すると、天候はますます酷くなる。我々がどうしようかと考えあぐねていると、おじさんが、「オレの家の物置に泊まってけ」と奨めてくれる。あまりにも恐縮なお誘いだが、図々しくお言葉に甘えることにする。
おじさんの家で、ビールや夕食をご馳走になって、物置に案内してもらう。物置と言っても、漁師の大きな倉庫で、ヒーターまで焚いてもらい、十分に暖かい。積み重なったコンブの横でありがたく寝かせてもらう。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 06:00 | 出発 | |
| 07:45 | 相泊 | |
| 15:00 | Co550 | C1 |
あさ、昨日と同様に軽トラの荷台に乗っけておくってもらう。何から何まで至れり尽くせりで恐縮しきりである。1日待ったおかげで、人気は快晴。風もなく海も穏やかで、海岸歩きには抜群のコンディションだ。
観音岩まで、薄く積もった雪を利用して、スキーを使っていく。観音岩の急なルンゼを登り、細引きでスキーを引き上げて越える。すぐ先のウナキベツ川に入る。側壁が切り立った狭いさわのなかを、何度か渡渉をした後、尾根に取り付く。疎林の急斜面をジグを切って登るが、ほどほどに積もった雪が崩れ落ちそうで怖い。
ポロモイ台地直下の窪地に幕営する。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 04:30 | 起床 | |
| 06:05 | 出発 | |
| 10:00 | 知床岳 | |
| 14:00 | B.C | C2 |
今日も快晴。ポロモイ台地へと続く急な尾根をE.Pを効かせてよじ登る。台地に登ると、急にだだっ広い雪原が目の前に広がる。知床岳に向けてコンパスを切り、念のためデポを打っていく。どこまでも視界があるので、みな自分のペースで広がって歩く。
知床岳に近づくと、反対側から大勢の人が上がってくる。思いがけず、大賑わいのピークに到着する。お茶を沸かしたりとくつろいだ後、デポを回収しながら尾根を引き返す。台地からの急な尾根に出ると、来た時のとレース場に巨大なひび割れが走っている。出来るだけ雪崩の起きなさそうな所を選んで、そそくさと下る。
天場に戻り、外でシュラフを干したり、酒を飲んでうだうだと過ごす。夜には、シュラフに入って寝ころび、落ちてきそうな星空を眺めながら酒を飲む。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 04:00 | 起床 | |
| 05:40 | 出発 | |
| 15:55 | 知床岬 | C3 |
昨日と同じコースをたどり、ポロモイ台地に上がる。時々細くなる稜線を歩き、岬を目指す。ウィーヌプリの左をトラバースして、北へ延びる尾根を降りていく。
下るにつけ、細い灌木のブッシュが多くなり、体中のあちらこちらがひっかかり、歩きにくい。スキーも突っかかり歩きにくいが、スキーを外すと今度は締まっていない雪にずっぽりと埋まってしまう。もういやん成りながらなんとか林を抜ける。海岸の崖っぷちに出て、海岸沿いに岬を目指す。
岬の台地から、海岸に降りて幕営する。
今日は1日晴天停滞とする。快晴の元、海岸の砂利の上で焚火をしたり、枝にホットケーキミックスを巻いて焼いて食べたりした。この遊びで皆の性格が出る。私は全体がこんがりきつね色になって仲間で火が通るまで、ひたすらじっと待つが、食い意地の張った人たちは我慢しきれずに、生焼けのままかぶりついたり、うっかいりさんは回すのを忘れて、片面だけ焦がしたり、ミックスを落としてしまう。
接岸した流氷に乗り、記念撮影をしたりして過ごす。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 04:00 | 起床 | |
| 05:45 | 出発 | |
| 10:30 | ウィーヌプリ | |
| 15:25 | ペキン川 | C5 |
国後島から上がる朝日を眺めて出発。ダラダラと来た道を戻っていく。例の尾根は下りよりも登る方が楽ちんだ。ウィーヌプリは、皆が無視していく中、私だけ一応ピークを踏んでいく。ピークというか、ただの出っ張りだが・・・
ペキンの鼻まで快適に滑り降りる。ペキン川の隣にテントを張るが、外で遊んでいると、重しをかけ忘れたため、風でテントが駆け上がる。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 05:00 | 起床 | |
| 06:35 | 出発 | |
| 13:50 | 相泊 |
干潮の時間を確認しながら、海岸を進む。スキーを担いで、海岸沿いの岩場をへつるというのはなかなか違和感がある。風のない穏やかな天気で助かる。これで波が高かったらとてもじゃないけどやっていられないだろう。
観音岩を越えて、海岸をひたすら歩く。相泊でタクシーを呼んで、羅臼へと戻った。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 室蘭 | バス乗車 | |
| 札幌岳登山口 | 出発 | |
| 14:00 | 冷水小屋横 | C1 |
今回は、JRを使わずバスを乗り継いで定山渓を目指す。定山渓からタクシーに乗り、札幌岳の登山口まで行く。スキーを着け、沢沿いの道を進む。
今回は冷水小屋に泊まるつもりだったらしいが、小屋には鍵がかかり、入ることが出来ない。どうやら、事前に、管理する北海学園の山岳部に鍵を借りねばならないらしい。そんなことちゃんと調べておけばいいのに・・・
渋々小屋の脇に幕営。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 04:00 | 起床 | |
| 05:50 | 出発 | |
| 07:50 | 札幌岳 | |
| 10:45 | 狭薄山手前コル | ザックデポ |
| 12:00 | 狭薄山 | |
| 12:50 | 狭薄山手前コル | デポ回収 |
| 15:00 | マミス沼 | C2 |
小屋からそのまま沢を詰めて、広い稜線に出る。天気は快晴。気持ちよく札幌岳に登頂する。札幌岳からの下りはガケのような急斜面になっており、シートラで、バックステップで慎重に下る。少し緩やかになってから、スキーを着け、コルまで直滑降で一気に下る。ガマ沢の源頭付近からトラバースし、狭薄山手前のコルに切る。ここでザックをデポし、空身で狭薄山を往復する。
デポを回収し、主稜線から予定天場のマミス沼までみな思い思いのシュプールを描く。沼のほとりでうだうだしていると、空沼方面からスノーモービルの集団がやってきて、「小屋まで来ないの?ここからすぐだよ」などとほざく。そりゃぁ、スノーモービルならものの3分だろうが、こっちゃ、スキーだっちゅうの。明日、主稜に戻るのに何時間かかると思うねんぼけ。いっぺん氏ね。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 04:30 | 起床 | |
| 06:00 | 出発 | |
| 07:20 | 空沼岳 | |
| 11:25 | 漁岳 | |
| 13:00 | 小漁岳 | |
| 14:00 | Co840コル | C3 |
今日は高曇り。昨日のようにジリジリと照られるよりは快適かもしれない。登山道上をトレースし、空沼岳へ。稜線上を淡々とアップダウンを繰り返し、漁岳、小漁岳と立つ。
小漁岳で、西に延びる尾根がなにやら良さそうな感じである。地形図を見てみると、尾根の突端から、主稜のコルまで、ほとんど登り返さなくても良さそうである。相談の結果、フレ岳をカットして、西尾根を下り、コルまでショートカットしようと言うことになった。しかし、ブッシュなどはなく、広く、適度な斜度ではあったが、西風がもろにあたるため、上はクラストがキツく、思ったほどのシュプールは描けなかった。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 04:30 | 起床 | |
| 06:10 | 出発 | |
| 13:50 | 蓬莱山 | |
| 中山峠 | 下山 |
ここから先は、これまで以上の単調な稜線歩きである。しかも、スノーモービルのつけたトレースで、情緒も糞もない。ダラダラと、疎林のぬるい稜線を歩き続け、最後は中山峠のスキー場を滑り降り、下山。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 10:00 | 室蘭 | 出発 |
| 19:00 | 布礼別 | |
| 19:30 | Co380 | C0 |
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 06:00 | 起床 | |
| 07:45 | 出発 | |
| 14:20 | P1062 B.C | C1 |
ひたすら林道を歩く。高根ヶ原に出ると、ひたすら平らな雪原が広がっている。これでは曇ったら読図のしようがない。正面にそびえる富良野岳に心奪われる。気持ちの良いところで適当に幕営。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 06:10 | 起床 | |
| 08:00 | 出発 | |
| 10:20 | シーソラプチ川 | |
| 13:10 | B.C | C2 |
風邪をこじらせ、ついに熱発し、動くことが出来ない。2年連続で冬合宿ダウンの醜態。熱にうなされる私を一人置いて、他のメンバーはトウヤウスベ山のアタックに出発する。ぅぅっさみしい・・・こんな時は寝るに限る。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 06:00 | 起床 | |
| 08:00 | 出発 | |
| 10:10 | シーソラプチ川の先 | 天場設営 |
| 13:25 | Co1400 | シーデポ |
| 14:35 | 下ホロカメットク山 | |
| 15:15 | Co1400 | 回収 |
| 16:55 | 天場 | C3 |
今日は天気も体調も抜群。昨日の分も取り返そうと張り切ってラッセル。細かい沢の入り組んだ地形を、コンパスを切ってコルを目指す。シーソラプチ川の本流を越えたあたりで、テントを設営し、不要な装備を残置する。ここからこるまではデポを打っていく。
下ホロは見事に円錐形で、実際に登ってみても、本当に凹凸はほとんどない。意外とスケールの小さな下ホロを後にし、デポを回収しながら天場を目指す。小雪がちらつき、日が暮れ、トレースも怪しくなってきた頃、ようやく天場に到着した。
| 時刻 | 場所 | 行動 |
|---|---|---|
| 06:20 | 起床 | |
| 07:50 | 出発 | |
| 14:10 | 布礼別 | 下山 |
今日はひたすら林道を下る。交代でスロープを作りながらジェットコースターである。意外と急カーブも多く、結構スリリングだ。下部は来た時のトレースもすっかり消え、緩い林道をちんたらと歩く。
富良野では、カラオケボックスで時間を潰し、暖房の効いた駅のトイレで仮眠を取る。