道南ツアー第2弾。久しぶりの!!の沢だが、実際には技術的には南東面直登沢の方が上だった。核心は下部の砂防ダム群と茂津多コース。
行程
2013年08月07日(水)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:30 | 起床 | ||
06:45 | 小田西川河口 | 出発 | |
07:45 | 晴 | 最終砂防ダムの上 | |
12:00 | Co590 | C1 |
前日は千走川河口付近にある道の駅で車中泊した。日高や十勝方面の道の駅とは違い、夜間は非常に閑散としていた。
小田西川河口に移動して、右岸林道入り口を確認する。入り口からイタドリが覆って車で進める状況ではない。左岸に移動してこちらの林道も確かめてみるが、荒れていて車で進むには躊躇する。下調べしていないので、沢に降りられるかどうか分からないので右岸の林道を歩いて入渓することにした。
大きな砂防ダムを一つ越えて沢に降りる。先には巨大な砂防ダムが立ち並んでるのが見えて絶望する。
砂防ダムは途中までは数えていたが、イヤになって忘れてしまった。何でこんな小さな沢にこんなに大量の砂防ダムが必要なんだろうか。こんなに砂防ダムだらけにもかかわらず、時々魚影が見える。
コンクリートの砂防ダムが終わると、鉄骨に岩を詰めたダムが出てきたが、中身が飛び出して崩れ始めている。鉄骨をはしご登りで越える。
最後の砂防ダムの左岸には林道らしき物が繋がっていた。どうやら左岸林道を詰めるとここまで来られるらしい。ここまでワンピッチ、悪名高いパンケメクンナイの砂防ダム群など目じゃないくらいの砂防ダムの嵐だったが、林道を使えばショートカットできるらしい。
砂防ダム群が終わると今度は巨岩帯となる。巨岩帯が終わると時々小滝が出てくる程度でこれと言った見所もなく河原が続く。
少し早いが、これ以上行くと魚が居なくなりそうなので Co590 で今日の行動は終わりにする。尺イワナがばんばん釣れる。身は刺身にして、骨はカリカリに焼いていただいた。
2013年08月08日(木)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:30 | 起床 | ||
05:55 | 曇 | 出発 | |
06:45 | Co790 | ||
07:55 | 大滝下 | ||
10:15 | 雨 | 狩場山 | |
14:10 | 曇 | 茂津多登山口 | |
17:15 | 小田西川河口 | 下山 |
天場を出て Co620 二股を右に入ると魚影を見なくなった。時々小さな小滝は見るが、しばらくはブタの様相だ。
Co820 二股を右に入ってようやく1つ目の滝が出てくる。右岸から高巻けそうだが、左岸からシャワークライムで越えた。
Co980 付近で沢が右に曲がると、奥の方に雪渓が架かっているのが見える。一見ツルツルに見える滝も、細かいホールドが多く、快適に直登していく。
Co1050 付近でルンゼ状の中に今にも崩れそうな雪渓が埋める様になる。左岸をトラバースして通過する。
大滝の下のスノーブリッヂが越えられず、一端沢に降りる。巨大なスノーブリッヂは今にも崩れそうで恐ろしい。水が涸れそうなので水を補給して右岸からスノーブリッヂを越える。そのまま大滝右岸のルンゼを詰めて高巻く。
滝の上は完全に涸れて水が流れていなかった。次の涸滝は右岸を直登する。階段状スタンスだが、プッシュホールドなどで攀じったりしてちょっとだけ恐い。
さらに涸滝を一つチムニー状から直登して最後の詰めとなる。20分ほど軽くヤブをこいでピーク東の旧登山道に出た。
今日は本当は小田西川に下ってもう一泊する予定だったが、どの沢形を下っても雪渓の状態が悪そうだし、天気がイマイチなので茂津多コースを下る事にした。
「山谷」では廃道寸前と書かれている茂津多コースだが、きれいに苅り分けられて整備されている。それにしても、さすが道南、50mおきにクマ君の糞が落ちている。
さほど起伏のない茂津多コースだがさすがに10kmの道のりは長い。気温はどんどん上がり、水が乏しくなってきた。途中に一カ所水場が有ったが、とても飲めそうな代物ではなかった。
暑さもさることながら、キンイロアブが極めてウザい。払っても払ってもまとわりつくキンイロアブのしつこさはいろいろ居る吸血昆虫の中でもチャンピオン級だ。
10kmの道のりを歩き終え、3時間半かけてようやく登山口にたどり着きへたり込む。しかし、登山道に出ても終わりではない。車がある小田西川まではまだ10kmあるのだ・・・
ザックをその場に残置し、水と貴重品だけを持って遠い小田西川を目指す。無心でトンネルをとぼとぼと歩く。トンネル内は涼しいかと思ったが、意外とそうでもなく蒸し暑い。
登山口から2時間半、休憩も入れて山頂からは実に6時間半かけてようやく小田西川河口に到着した。
翌日は遊楽部方面へ行く予定だったが、その晩からまさにその遊楽部山塊周辺には集中豪雨が降り、記録的短時間大雨情報やら洪水警報やらが出て沢どころではなくなった。あきらめて帰路についたが、その道すがらも国道が通行止めで迂回したりしつつようやく帰ってきたのだった。
雑感
小田西川は山谷では!!とされているが、途中にロープを必要とするところもなく、高巻きもさほど難しくない。下部の河原歩きが無駄に長いが、グレードは!*として良いのではないだろうか。