濃霧の千走川に衰えを知り

ふ~ちゃん
目的
千走川狩場山南東面直登沢遡行
日程
2013年08月06日(火)
山域
狩場山塊
行程
狩場山新登山口~狩場山南東面直登沢~狩場山~千走川本流~登山口

今回は道南方面のをすべく狩場山塊までやってきた。まずは狩場山塊で最もオーソドックスな千走川を遡行する。南東面直登沢はずいぶん前に一度来たことがあるが、そのときはさほど難しい沢であるという印象はなかったが、はてさて久々の遡行はどうなるか。

2013-08-06 千走川
タイムレコード
時刻天候場所行動
起床
05:55出発
06:55
09:20巻き終わり
10:20狩場山
11:25Co1130
13:15狩場山登山口下山

狩場山南東面直登沢

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いきなりの砂防ダム

前日はキャンプ場の駐車場で車中泊した。狩場山新登山口まで移動して駐車をし、林道を少し戻る。直登沢に降りるといきなり砂防ダムで出鼻をくじかれる。

砂防ダムを越えても魚影は非常に濃厚だが、千走川は全面禁漁河川なので釣りは出来ない。


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滑滝が出てきた

Co780 二股を右に曲がると滑滝が出てくる。


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二段の

右岸に柱状節理を見て左に曲がると小滝が出始める。はじめの二段の左岸をシャワーで登って上段は右岸を直登した。このあたりから濃い霧が立ちこめ視界が無くなってきた。


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Co1060

適当に小滝直登して行くと、 Co1060 の大滝が現れる。12年前の記憶を頼りに左岸にとりついてみるが、登れる気がしない。右岸を攀じってバンドトラバースして越えた。


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もう真っ白で何がなにやら

更にいくつかの小滝を越えていくが、ますます霧が濃くなって目の前のの様子すら分からなくなってきた中、 F2 に到着する。セオリー通り左岸にとりつくが、残置ヌンチャクの懸かるチムニーにまでたどり着けない。浮き石と草付きばかりで安心できるホールドが見当たらない。

一端降りて右岸から巻く事にする。しかし、思った以上に壁が立っていて安心できるトラバースルートが見当たらない。霧が濃すぎて先の様子も分からない。

もう一度戻って今度は左岸の少し離れたところからトラバースしてみようと攀じってみるが、どうも途中に無理そうなところがある。結局またクライムダウンで戻り、もう一度右岸の壁にとりつくが、やっぱり思い切りが付かない。

右往左往したあげく、右岸の小尾根状を攀じって大きく高巻いた。12年間には鼻歌交じりで登ったでこれほど苦労するとは思わなかった。時の流れとは残酷な物だ。


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親沼

最後の涸れたお椀状の右岸から高巻き、一本を越えて右側の沢形を詰める。10分ほどヤブをこいで親沼に出た。

千走川本流

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真駒内コース分岐 何故か看板がとうせんぼ

登山道を下り、真駒内コースへ向かう。真駒内コースへの分岐はなぜか新登山道のコースを示す看板でとうせんぼされていた。本流への下り口はピンクテープが打ってあり、はっきりとした源頭となっているので間違わないだろう。


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階段状の小滝

階段状の小滝群で癒やされて、しばらくは長い河原となる。


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ゴルジュ

あとは例のまで何も出てこないのかなあと思っていたら、 Co770 で函滝が出てきた。一昨年来た時はを泳ぐで引き返したのでこんなのがあるのを知らなかった。クラムダウンでゴルジュの中に降りられないかと思ったが、意外と微妙なので左岸から高巻く事にした。しかし、これはちょっと失敗で降りるところが意外と悪かった。右岸から巻いた方が良いだろう。


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泳いで突破した

と言うわけで例の Co750 のクライムダウンしてからに飛び込んだ。この下から魚影が復活する。何度も言うが禁漁河川だ。


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橋が見えた

橋が見えたところで左岸の小を詰めて登山道の下部に出た。

雑感

それにしても、霧でコンディションが悪かったとはいえ、体力や登攀能力の衰えを痛感する山行となってしまった。とは言え、南東面直登沢は確かに短いけれど、直登するにしても巻くにしてもロープがあった方が良いので山谷グレードでは!!にしても良いと思う。

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