伏美岳西面の沢に探検に行ったら何もなかった

ふ~ちゃん
目的
伏美岳北面直登沢・伏美岳西面直登沢遡行
日程
2012年09月01日(土) - 03日(月)
山域
北日高

今回の目的は、伏美岳西面直登沢の踏査。ピパイロ川本流からアプローチする方法など、いろいろ考えたが、ニタナイ川から一端北面直登沢遡行してから適当な枝沢から下降して登り返すルートを選択した。しかし、この山行の核心はどうでも良い下降の枝だった。

行程

2012-09-01
苫小牧~伏美岳避難小屋 C0
2012-09-02
伏美岳登山口~ニタナイ川~伏美岳北面直登沢伏美岳~Co1542コルピパイロ川伏美岳西面直登沢~伏美岳~登山道~登山口 下山 芽室小屋

2012年09月01日(土)

日勝峠を越えて、清水のスーパーで夕食の弁当を購入する。2割引のシールが着いた弁当を精算した直後、半額のシールが貼られるという屈辱。何か釈然としない物を感じつつ伏美岳避難小屋に移動する。

小屋の前には車が一台も駐車されていなかったので、誰もいないのかと思ったら、オッサンが1人居た。戸蔦別岳方面から縦走して降りてきたらしい。明日のルートを地形図で確認して就寝する。隣のオッサンが時々もぞもぞと動く物音が気になる。まあ、お互い様だろうが。

2012年09月02日(日)

タイムレコード
時刻天候場所行動
04:00起床
05:15出発
08:20伏美岳
09:40Co1542 コル
11:10ピパイロ川 Co1000 二股
14:30伏美岳
16:50登山口下山

伏美岳北面直登沢

まだ暗いうちに起床し、登山口に移動する。黒いワゴン車が一台止まっているが、人の気配はない。登山道を少し進み、ニタナイ川に下る。相変わらずもの凄いブタ沢だ。デブリが鬱陶しい。

倒木[image/jpeg:283kB]
倒木

天気は回復基調だ。 Co840 の滑滝からひたすら滑滑滑滑を越えていく。以前に突っ張りで抜けたには大きな倒木が懸かっていて、上を通過した。前に来た時よりずっと水量が少ないのでサクサク通過していく。


続く滑滝[image/jpeg:233kB]
続く滑滝

はどれもツルツルヌメヌメスベスベで、かっちり決まるホールドが少ないので、油断すると嵌る。そして飽きる。


Co1350 右股は涸れている[image/jpeg:310kB]
Co1350 右股は涸れている
苔むしたガリー[image/jpeg:276kB]
苔むしたガリー

C1340 のを登ると、水流のほとんどは左から流れ、右はほぼ涸れている。おや?っと思って地形図とにらめっこするが、やはり右が正しい。右はほぼ伏流して涸れている。やがて、この独特の苔むしたガレルンゼとなる。

Co1650 の二股はうっかり右に進んでしまったが、すぐに草原状の突き当たりになったので、鹿道を使って中間尾根に上がると左の明瞭な筋が見えたのでそちらに戻る。あとはひたすらトンネル状の沢筋を詰めて薄い灌木の藪に突入する。ノコギリ跡の残る灌木の苅り分け道がピークまで続き、ピーク直下に飛び出した。

枝沢下降

シマリス[image/jpeg:285kB]
シマリス

下界は雲海となっている。シマリスがうろちょろしている。アプローチシューズに履き替えて縦走路をピパイロ岳とのコルへ向けて進む。9月とは思えないクソ暑さだ。


ピンクテープ[image/jpeg:361kB]
ピンクテープ

Co1542 コルにはに降りる踏み跡があり、ピンクテープが貼られていた。水汲み用だろうか?しかし、水は涸れており、かなり下りないと出てこない。


枝沢の滝[image/jpeg:268kB]
枝沢の滝

Co1280 二股は垂直の二段のとなって落ちていた。周囲は状となっており、簡単には下りられない。それでもロープ出すのが面倒だったので、右岸へつって降りようとしたが、ズルズルの草付きで悪い。登り返してトラバースしたりして、灌木帯からずり降りたが、ロープを出した方が良い。っていうか、下降向きのではなかった。


枝沢の滝 2[image/jpeg:336kB]
枝沢の滝 2

その後も思ったよりもが続く。幅が広がり、藪の多いブタ沢状となって本流に合流した。

伏美岳西面直登沢

Co1000[image/jpeg:266kB]
Co1000

Co1000 出合付近は滑床となっていて、しばらく癒し系のだが、そのうち鬱蒼としたブタ沢となる。 Co1100 二股付近は藪藪で、直登沢の左股は隠れていて見落としそうだ。


Co1200[image/jpeg:273kB]
Co1200
Co1320[image/jpeg:319kB]
Co1320

左股に進むと、いくつかが出てくるが、どれも印象は薄い。 Co1320 二股は両方ともこけむした小滝となっている。地形図上ではピーク西面に突き上げる筋が右と左どちらに合流しているのか分かりにくいので、いったん水量の多い右股に入って偵察する。


Co1420[image/jpeg:343kB]
Co1420

しばらく登ってみるが、右岸から沢形らしき物は合流してこない。二股に戻って左股へ進む。すぐに水は涸れて伏流した形となる。 Co1420 付近で左岸斜面奥に見える沢筋へ進む。涸れたトンネル状沢形が続いている。


伏美岳[image/jpeg:183kB]
伏美岳

Co1700 付近で筋は不明瞭となり、薄い藪の斜面を右にトラバースして夏道に出た。結局、西面直登沢は最後まで面白い物は出てこなかった。正直、遡行対象としては魅力が薄い。今回はわざわざコルまで行って下降したが、はなからこの沢を下降ルートとして利用した方が良かった。

夏道

夏道を下り下山する。体力的に今日中に苫小牧に帰るのはきついので、芽室で夕食を調達し、芽室小屋で一泊してから帰ることにした。

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