- 目的
- 楽古岳北面直登沢遡行
- 日程
- 2008年09月29日(月)
- 山域
- 南日高
行程
- 2008-09-28
- 楽古山荘 C0
- 2008-09-29
- 楽古山荘~コイボクシュメナシュンベツ川~楽古岳北面直登沢~楽古岳~上杵臼コース
2008年09月28日(日)
今夜は楽古山荘泊である。今日は日曜日だから独り占めだろう。っと思っていたら、外にバスが一台止まっているではないか。うわー。今回も団体さんと一緒か。小屋の中は既に寝静まっている。たいした人数でもないのに、分散して床を占領しているので、「二階は開いてますか?」って聞いたら、「二階は女性が寝てる。」とかいう回答。山小屋でわざわざ男女を分けんなよ。仕方ない。流し台の横の荷物の合間にでも陣取るか。頼むから荷物くらい整理して置いてくれよ。
まあ、翌日は平日だからあちらも貸し切りだろうと思っていたんだろうが、遅く来た人がいれば荷物を寄せて場所を空けてくれるぐらいの気概があってもいいだろうに。落ち着かないけど、せっかく買ってきた酎ハイとつまみをかき込んでシュラフに潜る。
2008年09月29日(月)
今日はゆっくり寝てから出かけようと思っていたが、案の定、夜明け前からどたばたとやかましい。しかも私の周りに食材が有るものだから、朝飯の準備のためかまるで嫌がらせのように周りを歩き回って、シュラフを踏んづけやがる。挙げ句の果てに、私が昨日使った、唯一の箸を誰かが持って行きやがった。それがないと朝飯も食えないので、返してくれと抗議したら、別の新しい箸を戻してきた。まったく、自分の荷物がどれかぐらい把握しておけっつーの。
うーん。ちょっと早いけど目が覚めてしまった。仕方がないから朝飯でも食うか。夜が明けてきた。団体さんはじいさんばあさんばっかりだ。腕には某ハイキングクラブの腕章があるじゃないか。そうやって自己主張するなら、もうちょっと奥ゆかしくしていないと会の評判を落とすぞ。
さて、おばちゃんたちも出かけたし、おいらもぼちぼち出かけますか。バスの運転手さんはひとりで留守番ですか。十勝岳が朝日に照らされている。
コイボクシュメナシュンベツ川
時間はたっぷりあるので、キノコを探しつつ踏み跡を使ってのんびり行く。しかし、キノコなんて全然ありゃしない。今年はホントにどうしちゃったのかな。とりあえず、ムキタケがあったので採取しておく。まあ、ムキタケだけど・・・。それにしても、今までずっと沢を歩いてきたけど、けっこう明瞭に踏み跡が付いている。
楽古岳北面直登沢
下部ゴルジュ
いつも通り1ピッチほどで二股に到着。本流を進む。すぐにゴルジュだ。まあ、ゴルジュと言うほどのゴルジュじゃないが。滝はもちろん左岸をへつって通過する(Co545)。と、ここにもムキタケ出現。一応採取しておく。小滝は全てへつっていく。おっ、釜でコガモが泳いでいる。一羽で何してるのかな。群れからはぐれたのだろうか。
小滝をいくつか通過し、突き当たりに直瀑が出てきた。なんか、左岸に巻いた様な跡が見えるが、もちろん直登だ。でも、釜が意外と深い。腰まで水に浸かり、右岸に取り付いて直登する(Co560)。いくつか小滝を通過してガレの河原となった。
ガレの河原
突き当たりで大滝が左岸から落ちてくる。ここを通過するのは3度目だけど、今までこの滝をどうやって処理してきたか余りよく覚えていない。でも、まあ左岸巻きだろう。踏み跡も付いている。滝のすぐ横のクラック沿いを登る。小さな二段目が続いているので、右岸に移って通過する(Co600)。
小滝と小釜を通過すると再びガレの河原だ。所々小さな滑なんかも出てくるけど、おおむねガレだ。右岸崩壊地からのガレ溜まりを経て楽古岳北西面直登沢を左岸に見る(Co685)。滑滝を通過すると更に広いガレの河原だ。というか、伏流してるし(Co713-760)。
連瀑
高い壁に囲まれた函になって、両方から滝が落ちてくる。いよいよ直登沢だ。前に来た時はこの辺から雪渓だったっけ。とりあえず直登しておこう。軽くシャワーを浴びる。ちょっとヌルヌルしてる(Co770)。滑滝が続いている。特に難しそうではない。サクサク登っていく。あれれ、以外と長い。滝はS字に屈曲してる。標高差にして合計 80m 位だろうか(Co790-860)。
一つ、二つ、三つと小規模な滑滝が続いている。ペタペタとフリクションを聞かせて通過する。思っていたよりも手応えのない滝だったな。滝そのものは野塚南面より簡単じゃなかろうか。太陽が真っ正面に昇ってまぶしい。沢の先の様子が全然見えない。右岸から落ちてくる枝沢の滝の飛沫がキラキラと光ってきれいだ(Co950)。
左岸の崩壊地からのガレを通過して更に滑滝が続く。ぱきぱき通過する。一つだけ傾斜のきつい滝が出てきたが、こいつも問題なく直登する(Co1040)。まだまだ小滝を通過する。後を振り返ると十勝岳がきれいに見える。ようやく岩盤状も過ぎ、例のドラム缶を踏んづけて源頭だ。
登山道
靴をブーツに履き替える。例の団体さん達はもうピークに付いたかな。出来れば遭遇したくないので、少しのんびりする。登山道へは踏み跡が豊富だ。ピークに近づくとガヤガヤと声が聞こえてきた。あれ、まだ居たか。ところが、ピークに付くとちょうど出発する所ではないか。案の定、どこから来たのとか聞かれるし。朝まで同じ小屋にいたじゃん。あと5分どこかでゆっくりしておけば良かったよ。
団体さんが出てから30分ほど経ったろうか。そろそろ下山を開始する。風が冷たくて、昼寝する気にもなれないし。・・・って、20分で追いついた。すいません、先行かせていただきます。
さあ、キノコモードだ。倒木に生えたムキタケを発見。ムキタケばっかりだなあ。尾根取り付きに到着。ザックを置いて周辺を歩いてみる。が、やはりキノコは見つからず・・・。
団体さん達は帰っていったが、私は今夜も小屋泊だ。今夜こそ貸し切りだ。