- 目的
- ピロロ岳南東面直登沢遡行
- 日程
- 2008年09月30日(火)
- 山域
- 極南日高
ピロロ岳南東面直登沢はこの付近では割とメジャーな沢らしく、ネットでもいくつかの記録を見ることが出来る。確かに美しい滝もあるが、総合的にはパンケ川からの方が快適かと思われる。
行程
2008年09月30日(火)
小屋を撤収し、天馬街道を越えて西広尾川へ向かう。西広尾川に行くのは2度目だが、広尾市街からの曲がる交差点がわかりにくくて、一本先の交差点まで行ってしまった。林道終点に車を置いて出発する。この沢には魚が居るので、釣り竿を忘れずに。
西広尾川
![アメマスが澄む淵 本流小滝[image/jpeg:378kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152176219.jpg)
前回は右の支流を利用したが、今回は本流を利用することにした。本流の規模は支流と比べ物にならないくらい大きい。沢幅は広く、沢筋は入り組んでいる。淵では大きな魚影を見る。
ピロロ岳南東面直登沢(遡行)
![Co500 直登する Co500[image/jpeg:400kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152176220.jpg)
Co450 二股、もとい三股を右に進む。じきに滑滝が現れる。いくつか滑滝を通過すると、奥にきれいな滝が見える。この滝は去年偵察した時に引き返した滝だ。特に問題なく気持ちよく直登だ(Co500)。空は爽やかに晴れ渡っている。
![Co680 特に問題なし Co680[image/jpeg:409kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152176221.jpg)
その後も小滝、滑滝が点在している。 Co610 二股は同等の水量だが、迷わず右へ。突き当たりで右に曲がって二段の滝となっている。この沢としては大きな滝だが、別にどうって事はない。適当に直登する(Co680)。
滝の上はすぐに Co700 二股で、進む右股は小滝になっている。ここからいくつか小滝が続いているが、どれも問題になるものではない。
所々で、ニホンザリガニの死骸らしき物が点々と落ちていた。いずれも完全な形ではなく、頭部と胴体が分断された状態だった。一体誰がこんな事を・・・?鳥がつっついて捨てたのだろうか?でも、なぜ全て食べなかったのだろう。
![Co940 Co940[image/jpeg:348kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152176222.jpg)
沢幅は狭くなり、長い滝が出てきた。全体で標高差 40m 位か。直登する分には何の問題もない(Co940-980)。滝を登り終えると Co990 二股だ。ピーク直下へは右股だが、こちらは涸れ沢となって、テープは左股に打たれている。
テープ通りに行くのはしゃくだが、ここは素直に指示に従った方が良さそうだ。ここから先はピーク手前までテープがベタうちされていた。迷わずにすむが、なんだか気持ちが萎える。
Co1060 二股は小滝になっていて、右にテープが打たれている。滝を登ると笹のトンネルに突入した。 Co1200 付近で沢形は消滅し、藪に突入した。藪に突入してもテープは打たれているが、踏み跡はない。稜線は平坦で、意外と藪は長い。30分ほど藪を漕いでピークのやや南側に出た。
この沢は割と人気のルートのようで、ウェブ上でもいくつかの記録を見るが、春に行ったパンケ川からの方がアプローチも藪も短くて快適だと思う。
下降
帰りはピークから直接下ってみる。広い頂稜部の藪の後、エラい急斜面の藪になる。これを登りに使うとしたら、大変な目に遭うだろう。確かにピンクテープの指示は的確だ・・・。
Co990 で登りのルートと合流し、あとは全てクライムダウンで下る。三股に出てから脇を歩いてキノコを探すが、まったくその痕跡すらない。
キノコは絶望的なので、登りで大きな魚影を見た淵で釣りをしようとザックをおろす。が、釣り竿が見つからない。ちゃんと忘れずに入れたはずなのに。ザックの底まで掘り起こしても全然見つからない。どうやら入れたつもりで入れ忘れたようだ。
仕方がないので、その辺の木の棒を使って糸を垂らすが、全然うまくいかなかった。ボウズのまま下山した。
帰路
帰りは広尾の町中を通らず、山を走ってみる。道は舗装されておらず、広尾の町中を走った方が良さそうだ。途中のカラマツ林でラクヨウをほんの少し採取した。
三石の温泉に入ってから、静内の冠月という食堂で豚カツ定食を食べたが、高いうえにうまくもなかった。こんなんなら、赤ひげに行けば良かったよ。