豊似川右股~トヨニ岳南峰

ふ~ちゃん
目的
トヨニ岳南峰北東面直登沢遡行
日程
2007年07月18日(水) - 19日(木)
山域
南日高

当初のもくろみは、東面直登沢を登り、トヨニカールから北東面を下る予定だったが、下流域の処理で思った以上に時間がかかり、北東面沢を遡行し、南峰から南東面沢を下ることとなった。北東面沢も下降に適したような簡単な沢ではなかった。

行程

2007-07-18
翠明橋公園 C0
2007-07-19
豊似二股駐車場~豊似川右股トヨニ岳南峰北東面直登沢~トヨニカールトヨニ岳南峰トヨニ岳南峰南東面直登沢~豊似二股駐車場 下山

装備

2007年07月19日(木)

2007-07-19 豊似川
タイムレコード
時刻天候場所行動
03:30起床
05:10二股駐車場出発
06:00Co510
08:20Co790
10:25トヨニカールトレッキングブーツ
11:15トヨニ岳
12:15Co920渓流靴
15:25二股駐車場下山

昨日は翠明橋公園の前で車中泊。今日は少し天気が崩れる予定だが、朝起きるとなぜか晴天だ。適当に朝飯を食って、豊似二股駐車場へ向かう。二股周辺には霧がかかっていた。左岸の林道を見に行くが、入り口に鍵がかかっていた。車を停めて、駐車場の裏から二股に降りる。今日はうまくいけば、東面直登沢を登り、カールから北東面直登を下ってくる予定だ。

豊似川右股

滑床[image/jpeg:73kB]
出合からしばらくは滑床が断続する

左岸には林道が並行して走っているが、林道の踏査は帰りにすることにして、行きはの中を行く。出合から 300m ほど滑が続き、その後しばらくは普通のゴーロの沢になる。時々小さな魚影が見える。 Co500 付近から再び滑床が出始める。林道はこのあたりまで延びているようだ。林道を歩けば、30分くらいは短縮出来るだろう。


Co545 二段[image/jpeg:101kB]
この二段の滝が魚止めか

Co520 を左に曲がると1つ目のが出てくる。こいつは水量が多いので、とりあえず右岸から高巻いた。 Co545 二股に大きなを持ったが出てくる。この手前まで魚影を見たので、おそらくここが魚止めの滝になっているのではないだろうか。一段目は右岸バンドを斜上して滝の上に出た。二段目もそのまま右岸を登れないかと思ったが、ハング気味で無理だ。左岸に落ちてきている滝をフリクションを利かせて登り、トラバースして二段目を越えた。


Co560 ゴルジュ[image/jpeg:102kB]
Co560 からのゴルジュは右岸をへつっていく

このあたりから、状になって、 Co560 からは深いを持ったゴルジュもあるが、おおむね中の側壁をへつっていく。 Co570 のルンゼ出合には微妙なバランスのスノーブリッヂがあって、どきどきしながら急いで下を走り抜けた。


Co585 釜滝[image/jpeg:92kB]
簡単に巻けそうだがパンツまで使って直登
Co590 二股ゴルジュ[image/jpeg:95kB]
側壁をへつって滝をまたいで越える
Co590 二股本流滝[image/jpeg:93kB]
水流左岸のカンテ状を登る

Co585 屈曲点はを持ったとなって、右股もとなって合流している。簡単に巻けそうだけど、ここはパンツまで水に浸かって右岸を攀じった。これを越えると、狭いゴルジュとなる。正面にはなかなか悪そうな滝が見える。1つ目の樋状の滝は右岸側壁を、アンダーホールドなどの微妙なムーブでへつってから、滝をまたいでステミングで越えた。この滝を越えると Co590 二股で、左から本流が滝になって合流してくる。正面に見えていた滝は支流の右股だった。この本流の滝は、水流左岸カンテ状を登った。上の方がちょっと微妙だったが、楽しく直登した。


Co620 雪渓の下[image/jpeg:81kB]
雪渓をくぐると小滝がある
Co640 釜滝[image/jpeg:84kB]
カンテ状を登る

この先は少し開けて一休みと言った感じになり、小滝滑滝が続く。 Co620 付近で再び状になって、ルンゼ出合には分厚い雪渓が残っており、下をくぐった。 Co640 のを持った右岸外側のカンテ状を登り、上部のバンドトラバースしての上に出た。その後も小滝、滑滝がいくつも続き快適に直登していく。豊似川右股中流域について、詳しく書いている一はあまりいないので、あまりたいした物は出てこないだろうと思っていたが、意外と楽しめる。というか、8年前に一度来てるんだけど、全く覚えてない・・・。


Co690 滝[image/jpeg:106kB]
楽しい滝が続く
Co770 二段[image/jpeg:90kB]
左岸バンドを斜上する
Co790-800 滑滝[image/jpeg:104kB]
三股は滑滝が連なっている
Co800 釜滝[image/jpeg:102kB]
この滝を登るとカールへ向かう沢が合流する

その後もいくつも楽しいが続くが、をいちいち説明していたらきりがないので割愛する。 Co770 の二段の滝は左岸バンドを微妙なホールドをつかみながら斜上する。 Co790-800 三股は岩盤状になっている。まずは小さな滑滝を過ぎると、右股が滑滝となって合流し、本流は滑滝が連なって、を持った滝をひとつ越えると、カールに向かう左股も滝となって合流してくる。本流の先は大きな斜瀑になっている。

予定ではここから本流に向かい、南峰のカールから下ってここに戻ってくるつもりだったが、これまでのの数からして、日帰りで右股を往復するのはかなり厳しいという結論に至った。本流は(全く記憶も記録も残っていないが)一度遡行しているので、今回はカールに向かうを詰めて左股を下ることにする。

トヨニ岳南峰北東面直登沢

Co800 出合の滝[image/jpeg:100kB]
出合の滝を直登する
Co840 直瀑[image/jpeg:97kB]
左岸を直登する
Co850 釜滝[image/jpeg:106kB]
右岸のカンテを登る

まずは出合左岸から直登する。いくつか小滝を過ぎて、 Co840 のは左岸から直登する。続くを持った滝は右岸カンテを登る。さらに Co860 の滝は外傾バンドをレイバックムーブとフリクションで通過すると、ぺらぺらのスノーブリッヂの先に大きな滝が見える。


Co880-920 大滝[image/jpeg:102kB]
雪渓の先に大きな滝がある
Co900[image/jpeg:88kB]
さすがに直登は無理そう
Co920 大滝三段目[image/jpeg:97kB]
三段目は適当に直登

これはどう見ても直登は出来そうにない。出来ればもう少し近づいて観察したいが、この雪渓をくぐるのはイヤなので、このまま雪渓の右岸から高巻くことにする。右岸のルンゼを少し登り、側壁の泥付きバンドトラバースして行く。カンテまで出ると、植生が豊富なのでここを直上する。途中にヒグマのウンチが落ちている。野生動物たちはこんなすごいところを平気で歩き回っているのか。クマの痕跡を追いながら、ルンゼの上部をトラバースして二段目の上に出た。当初はこのを下るつもりだったが、こういうがあると下るのはなかなか面倒くさそうだ。滝は更に三段目四段目と続くが、これらは適当に直登する。


Co950 ガレ[image/jpeg:108kB]
沢はガレ気味になる
Co1080[image/jpeg:105kB]
暑いのであえてのシャワー
Co1160[image/jpeg:121kB]
シャワーが気持ちいい

この先はガレ気味となる。この沢はあまり人が入っていない沢だと思うのだが、ここで登山者が落としたと思われるゴミが落ちていた。とりあえず回収する。中身のビールの空き缶の製造年月日が 2007-02 となっていたので、わりと最近の物らしい。カールあたりで落としてここまで転がってきたのだろうか。この先はガレ気味の中にが断続するが、もうあまり問題になるようなはない。背中から日を浴びて、暖かいので気持ちよくシャワーを浴びながら直登していく。

トヨニカールトヨニ岳南峰

Co1250 カール手前[image/jpeg:140kB]
水が涸れるとカールはすぐそこ
トヨニカール[image/jpeg:109kB]
藪の薄いロックガーデンを詰めてコルに出ると良い

Co1250 で水は一気に涸れ、カールへと出る。沢形は笹藪のトンネルへと進む。藪はだんだん深くなっていく。藪から頭を出すと、左手に開けたロックガーデンが見える。そちらの方が快適そうなので、そちらに逃げる。ロックガーデン周辺にはいくつか幕営可能な場所もあるが、水場はない。靴をトレッキングブーツに換えながらしばらく休憩する。カールは少々風が冷たいが、気持ちがいい。ロックガーデンを詰め、東のコルに向かってシカ道をたどっていくとたいした藪漕ぎもなくコルに出た。そこからピークまでもわりと明瞭なシカ道がついており、難なくピークに到着した。

トヨニ岳南峰南東面直登沢

Co870 滝[image/jpeg:94kB]
8年前に滑落した滝

天場のある東の肩から豊似川左股に下る。下の方にまだわずかに雪渓が残っているようだ。はすぐにガレ沢になる。途中にひとつだけ岩盤が出ていたが、これも状態によってはなくなるのだろう。 Co1050 付近には非常に古い残置ハーケンシュリンゲがかかっているが、この辺がガレに埋まっていなかったこともあるのだろうか。 Co1000 付近で雪渓を通過する。 Co920 で渓流靴に履き替える。すぐに1つ目のが出てくる。これは左岸テラスから巻いた。続けて大きながある。左岸にラッペル用のシュリンゲがかかっている。この滝は8年前にクライムダウンをしていて、ちょっと滑落したところだ。素直にラッペルにすればいいのに、ロープを出すのが面倒くさいのでまたクライムダウンする(ぉぃ。やっぱり難しかった。


Co800 滝[image/jpeg:91kB]
この滝だけラッペルした

次は大きなチョックストン左岸にお助けひもが掛かっている。ひもは使わずにクライムダウンする。かなり微妙なムーブを強いられたので、背中が釣りそうになった。次の大きなラッペル用のシュリンゲがかかっている。ハーケンはかなり朽ちてきている。そろそろラッペルの練習もしておきたいので、シュリンゲを追加してラッペルする。


Co740 残置ロープ[image/jpeg:101kB]
こんなロープのかけ方は止めて

小滝をいくつか降りて、 Co740 の左岸のダケカンバに残置ロープがかかっている。しかし、そのダケカンバの頭は折損しており、ロープはエイトノットによるループでかけられているだけだ。この状態で大きな荷重がかかれば、ロープがスライドして最悪抜けてしまう可能性もある。よくもまあ、こんなかけ方をしたもんだ。掛け替えようと思ったが、めんどくさいから止めた。右岸クライムダウンして、最後はに飛び込んだ。ここからは幅がどんどん広がり、野塚岳に向かう沢との二股に出た。

ポン三ノ

しばらく河畔を歩き、緑雲橋の下あたりで林道に出た。林道は川を横断しながら慶雲橋近くまで続いていた。はじめの橋のところで靴を換えて歩く。最後の橋の上では釣りをしているカップルが居た。

今日は楽古山荘に泊まって、明日は周辺のに登るつもりだ。と、楽古山荘に到着して飯を作ろうとしたら、食材を忘れてきたことに気づく。アホすぎだ。とりあえずカップ麺で飢えをしのぐが・・・。明日は天気が悪そうだ。

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