- 目的
- 十勝岳北西面右股直登沢・北東面直登沢遡行
- 日程
- 2005年07月08日(金) - 10日(日)
- 山域
- 南日高
行程
2005年07月08日(金) 翠明橋公園
いつものように翠明橋公園で車中泊。夜中に数台が来て、小屋の中にテントを張っている。
2005年07月09日(土) 十勝岳北西面右股直登沢~楽古川本流A沢
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:40 | 曇 | 起床 | |
06:30 | 出発 | ||
07:25 | 晴 | Co700 | |
08:35 | 1060三股 | ||
10:00 | 十勝岳 | ||
11:20 | 楽古川本流A沢 Co1020 | ||
12:20 | Co680 | ||
15:05 | 484二股 |
上二股ノ沢~十勝岳北西面右股直登沢
林道跡は再び左岸に渡ってから少し崩壊気味だ。相変わらず伏流の沢を遡り、直登沢の二股を右に入る。入口はガレ沢で、すぐに雪渓が出てくる。雪渓の先から小滝が現れる。シャワークライムで快適に登る。
Co880 の大きめの滝はシャワークライムを試みるが、ちょっとうまくいかず左岸を巻いた。滑滝がいくつか現れるが、特に問題になる物はない。Co1010 で再び雪渓となり、 Co1040 の突き当たりで滝となる。雪渓から右岸の岩塔を巻く。ここを過ぎると三股となって左の直登沢へ向かう。直登沢はガレの埋める沢で、この先には何も出てこない。やがて伏流して灌木の覆う沢となる。途中から苅り分け跡があって、左股との間の尾根に出た。
楽古川本流A沢
ピークから稜線を北へ下り、適当に藪の薄そうな所から谷に降りる。 Co1070 まで一ヶ所だけ小さな雪渓があった。そこから滑が断続し、ぽろぽろと滑滝が出てくる。滝は容易で問題にならないが、ヌメリが多く、めちゃめちゃ滑ってウザい。このヌメリは下に行くほど増えていった。 Co800 付近には 50m ほどの大きな滑滝がある。このA沢は全体に明るく、さわやかな印象の渓相だ。
Co650 からB沢出合まではデブリが沢を埋め尽くし、猛烈に歩きにくい。この付近に良さそうな天場は見つからないので、 Co484 二股まで下った。小さなイワナを2尾ほどゲットした。
2005年07月10日(日) 十勝岳北東面直登沢~十勝岳北西面下降沢
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 起床 | ||
05:05 | 霧雨 | 出発 | |
06:00 | Co780 | ||
08:00 | Co1350 | ||
09:00 | 十勝岳 | ||
11:20 | 翠明橋公園 | 下山 |
楽古川本流B沢(十勝岳北東面直登沢)
朝から霧雨模様でかったるい。B沢に入って Co605 から滝が始まる。 Co610 二股は今にも崩れ落ちそうな雪渓がかかり、中を通過できない。怖いので右岸を巻く。ちなみに、この雪渓はこのすぐ後に帯広労山パーティが[http://city.hokkai.or.jp/~masanobu/tokachib050710/tokachib050710.html 崩壊する瞬間を目撃]している。この上には小さな滝が連続している。 Co680 の三段の樋状の滝は、左岸のルンゼから巻く。その後もいくつも滝が現れるが、大きめの物はほとんどが高巻きとなる。
以前、後輩のあらたが帯畜山岳部と一緒にここに来た時に、「帯畜巻いてばかりなんですよねぇ」などと言っていたが、それは帯畜に失礼である。帯畜が巻いてばかりなのではなく、この沢が巻きばかりの沢なのである。
高巻きの連続にうんざりした頃、 Co950 付近から雪渓となって Co1200 までみっちりつづく。この先はカール底の様な開けた地形で、沢筋は細かく入り組んでいる。適当に詰めるとそのうち薄い藪となって、少量のハイマツを漕いでピークに到着する。ピークには中央労山のパーティがいた。
十勝岳北西面下降沢を降りて下山する。間違えて一本コルよりの沢に入ると、絶壁に出て沢に降りられなくなってちょっとハマった。P1261のすぐ北側の沢に降りるのが正解だ。