クマノ沢~トヨニ岳北峰~春別川~ピリカヌプリ

ふ~ちゃん
目的
トヨニ岳北峰北面直登沢・ピリカヌプリ南面直登沢遡行
日程
2004年07月25日(日) - 28日(水)
山域
南日高

行程

2004-07-25
昭徳右岸林道終点~クマノ沢~上二股 C1
2004-07-26
C1~トヨニ岳北峰北面直登沢トヨニ岳北峰~春別川ピリカヌプリ南面直登沢出合 C2
2004-07-27
C2~ピリカヌプリ南面直登沢~ Co810 の下 C3
2004-07-08
C3~ピリカヌプリヌビナイ川右股右岸林道終点 下山

2004年07月25日(日) 林道終点~クマノ沢上二股

タイムレコード
時刻天候場所行動
05:45苫小牧出発
09:20昭徳右岸林道終点
09:45出発
10:35曇りCo470
11:35Co525
12:30Co600C1

早朝に家を出発、浦河警察署に計画書を提出する。本来は広尾警察署まで行かないといけないのかもしれないが、ルートは浦河町内も通るし、まぁいいや。昭徳右岸林道を終点へ向かう。1ヶ所荒れているところがある。

クマノ沢

Co475-480函滝[image/jpeg:142kB]
Co475-480函滝
Co480-490[image/jpeg:124kB]
Co480-490

終点には他に車はない。林道を少し戻ったところの小から沢に降り、クマノ沢を遡る。しばらくは川原が続き、Co460を過ぎてから白い岩床が現れる。右岸から滑滝を合わせて沢は右に曲がり奥はいよいよ暗くゴルジュの始まりと見える。先には、の奥に水勢の強い樋滝が架かる。とても泳いでまで取り付く気分ではないので左岸の側壁を攀じり、テラスから巻く(Co475-480函滝)。その先しばらく、小規模な白いが連続する(Co480-490連釜)。


Co500屈曲点[image/jpeg:125kB]
Co500屈曲点
Co510 黒い連釜[image/jpeg:132kB]
Co510 黒い連釜
Co520[image/jpeg:173kB]
Co520

白い滑を過ぎて、 Co500 でを左に曲がると、黒いとなり、小滝が架かる。適当に越えるとその先は黒い岩盤の滑が連続している(Co500二段滑滝)。 Co520 右曲点の手前の広いは泳いで通過する。狭いゴルジュ地形や釜がいくつか現れるが、問題になるところはなく全て中を通過する。断続する滑を過ぎて、ピリカヌプリ直登沢出合は函状となり、陰鬱な雰囲気のゴルジュが奥に続いている。

天場

イワナ 36cm 30cm[image/jpeg:149kB]
イワナ 36cm 30cm

Co600二股の先の右岸になんとか一張り分のスペースを見つけ、ツェルトを張る。とりあえず、周辺の大きな流木をかき集め、豪快に焚き火とする。竿を取り出し、深みに糸をたらすが、まるでアタリはない。念のためにもう少し下の方で釣ってみようと、針を水面に落としつつ歩いていると、急に糸が引っ張られる。あまりに唐突だったので、岩に針をひっかけたのかと思った。ここしばらくなかった引きで、つり上げると30cm。餌をかえ、もう一度糸を垂らすと、今度は3度目で更に大きな引き。慎重に引き上げると今度は36cm。これ以上は一人では食いきれないので、今日はこれまでとする。

獲物はもちろん焚き火で塩焼きにする。しかし、贅なことは承知でずばり言わせてもらう。30cmOverのイワナは大味でまずい。骨や頭は硬くて食えず、焼却処分にする。おかげでお腹がいっぱいで夕食は無理矢理詰め込む。昼過ぎから夕方まで時折強い風が吹き、上空は雲が流れ、嫌な雰囲気を漂わせている。明日の天気は大丈夫だろうか。

2004年07月26日(月) トヨニ岳北峰北面直登沢遡行トヨニ岳西面下降

タイムレコード
時刻天候場所行動
04:00起床
05:00曇り出発
05:55晴れCo810
07:05Co990
07:05Co1250
08:50曇りトヨニ岳 北峰天気図
11:25Co800
14:15Co348二股C2

トヨニ岳北峰北面直登沢

Co750[image/jpeg:115kB]
Co750

風はおさまり、穏やかな曇り空となっている。河原を進み、を左に曲がると、が出始めるが、しばらくは荒れた感じの渓相である。 Co740 右曲点まではほとんどゴーロで特に何もない。 Co750 のチムニー直登し、滑と釜を過ぎると先の二股は雪渓で埋められている(Co780)。


Co820[image/jpeg:108kB]
Co820
Co840 「く」の字の滝[image/jpeg:106kB]
Co840 「く」の字の滝
Co840-870[image/jpeg:121kB]
Co840-870

この雪渓左岸から越えると、いよいよの連続となる。まずは2段目を左岸クラックから上がり、水流を横切り右岸へ抜ける(Co790)。数段のを快調に通過し、薄っぺらなスノーブリッヂを走ってくぐり抜けた先の「く」の字の滝は上段の水圧が強くて取り付きたくないので、左岸を小さく高巻く(Co840)。更にいくつかの滝を楽しみながら通過し、 Co870 三股の雪渓に乗ると、の奥に大きな滝が続くのが見える。


Co900直瀑[image/jpeg:91kB]
Co900直瀑
Co910斜瀑[image/jpeg:123kB]
Co910斜瀑
Co920 大滝[image/jpeg:122kB]
Co920 大滝
Co970-980[image/jpeg:135kB]
Co970-980

まずはごつごつした苔むした直瀑右岸から直登する(Co900直瀑)。次の斜瀑左岸カンテ沿いに登る(Co910斜瀑)。そして、1段目上部が細い樋状になった2段のがあらわれる。直下まで行ってみるが、これは登っても落ち口で水圧に吹き飛ばされそうな雰囲気だ。右岸のスラブ状の岩壁を登り、テラスに沿って1段目の落ち口へと抜ける。2段目は左岸を直登する(Co920-950二段直瀑)。もう一つを快適に直登する(Co970-980)と、 Co980 二股となる。


Co990 8段[image/jpeg:117kB]
Co990 8段
Co1040-1050[image/jpeg:143kB]
Co1040-1050

この二股は、鋭角的に合流し中間尾根は細く本流側は切れ落ちている。小さなスノーブリッジをくぐり、直角に右に曲がると、細長い流れが一気に突き上げている。約60mの落差を8段ほどに分けたを、チムニーなどで快適に直登する(Co990-1050/チムニー×4段+小滝+筋状×2段)。この先もいくつかのが現れるが、はやがて源頭の雰囲気となり、 Co1290 二股で、右股の方が深いが左股にはいると、水は涸れ、薄い草付きの沢筋の詰めとなり、ピークから50mほど北東に出た。

トヨニ岳北峰

の中は全くラジオが入らず、天気状況が分からないので、天気図をとっていく。天気図までの時間、HBCを聞いていて、「・・・バケツをひっくり返したような雨に・・・」など言っていたが、肝心なところを聞き逃してしまう。天気図をとると、東海上に前線を伴った低気圧があり、嫌な感じだ。

下降

トヨニ岳南峰西面直登沢から下降するため、尾根を歩いていくが、なんだか南峰に登り返すが面倒くさくなってくる。南北ほぼ中央のポコから適当に下降してしまうことにする。ハイマツの藪を降り、草付きを過ぎて岩盤状となり、やがて小滝が連続して出てくる。全て快調にクライムダウンしていくが、下に行くほど微妙な感じになってくる。そして、 Co1000 付近で、ハングした 40-50m のに出る。

コレはもちろんクライムダウンできないし、持っているロープでは長さが足りそうにもない。降りられそうなところを探して、左岸の灌木帯を伝っていく。しかし、側壁はどこもかぶり気味で、降りるのは微妙だ。そのまま尾根を越えてとなりのルンゼに抜けてから本流に復帰する。この巻きの途中、の下になにやら青い物体が見えていた。死体とかだったらどうしようとか、ちょっとどきどきしながら見に行くと、物はシュラフだった。誰かが縦走中に稜線で落としたものがここまで落ちてきたのだろうか。

春別川

北峰南西面直登沢出合までうんざりするガレを歩き、徐々に広くなる川の中に時折、黒く大きな魚影の群れを見る。稜線から下りはじめてから、なにやら上空でゴロゴロいってたいると思っていたら、 Co348 二股をピリカヌプリ直登に入るころ、ついにぽつりぽつり始まる。急いで Co480 二股の天場を目指す。小さなやらやらが出てくるが、記録を取っている余裕はない。と、天場直前で函の奥にツルツルのが出てくる。これを越えて上で天張ったとして、これから先雨が本降りになった場合、エスケープは少々ハードな行程となりそうだ。ここは大事をとって、比較的楽にエスケープできそうな Co348 二股の天場まで戻ることにする。

戻るときに大きなイワナが滑滝を飛び越えようと、体をくねらせて飛び跳ねる。このには40cmオーバーと思われるイワナ・・・っていうかアメマスが群れをなしていた。

雨は30分ほどでやんだ。大きなイワナを釣り上げても食いきれないし、美味しくないので、小物ねらいで1匹つり上げる。この天場は流木が少なく、小さな焚き火しかできないし、予定の天場まで進めなかったので、明日に備えて早めにツェルトに入る。深夜、なにやら時々外が明るく光るので、焚き火が燃え上がっているのかと思い、外を見てみると、空の彼方が明るく光っている。稲光だ。そのうち雨もぽつりぽつりとはじまる。明日は大丈夫だろうか。

2004年07月27日(火) ピリカヌプリ南面直登沢出合~Co820

タイムレコード
時刻天候場所行動
04:00起床
05:10曇り出発
05:20Co375岩の下雨宿り
05:35
06:30にわか雨Co510
07:20Co580岩の下雨宿り
07:40
07:50Co585天気待ち(ツェルト
09:20
10:10曇りCo600
12:05Co740
12:45Co820の下
13:15C3

Co480 天場まで

昨日の雷で今日は停滞を覚悟していたが、雨量はさほど多くなく、朝には雨はやみ、水量も減ったようなので出発する。しかし、なんだか怪しげな天候である。案の定、出発してすぐに雨が降り出す。はじめの状の右岸の岩の下で雨宿りをする(Co375)。20分ほどでやんだので出発するが、その後も時折ぽつぽつとふる。

Co460 魚止め 函滝昨日見て帰った Co480 手前の函滝左岸の急なルンゼを攀じり、上部灌木をトラバースし、テラスからクライムダウンの上に出る(Co460-470滝)。更に小さなが2段続いて直登すると(Co470-480/釜滝×2)、 Co480 二股に出る。ここの中央尾根の少し入ったところに下の天場よりもずっと良さそうな天場がある。これなら昨日のうちに上がってしまっても良かったかもしれない。ただ、イワナは居ないが・・・。

下部ゴルジュ

Co540[image/jpeg:121kB]
Co540
Co550樋滝[image/jpeg:100kB]
Co550樋滝

河原を過ぎて、Co490で左に曲がると滑滝が連続してくるが、まだまだ強烈な印象はなく順調に通過していく(Co490-530)。 Co540 で、小さいが両岸がそり立ち、巻くにはちょっと嫌な函滝が出現。右岸へつってから、泳いで取り付くが、ツルツルでホールドが厳しく、なかなかしぶとかった(Co540)。この先のツルツルの樋状のは右岸を高巻く(Co550樋滝)。


Co580直瀑[image/jpeg:62kB]
Co580直瀑

Co570 屈曲点が近づくと、雨が強く降り出す。とりあえず、近くの左岸の岩陰で雨宿りをして雨具を出す(Co580)。は少しずつ濁流してくる。このまま函の中で増水して流されてはかなわないので、少し小振りになったところでビバークポイントを探して出発。目の前のは濁流して登れないので、右岸の微妙なクラックを登る(Co580直瀑)と、平らなスペースがあったので、いざとなったらここでビバークする覚悟でしばしツェルトを被って天気待ちをする(Co585右岸テラス)。湿気の多いジメジメしたテラスで寒さに震えながら待ち続ける。ここで一晩過ごすのはちょっと厳しいかもしれない。2時間弱ほどすると、小降りになって濁流もおさまったので先に進むことにする。


Co590 チョックストン[image/jpeg:99kB]
Co590 チョックストン
Co600ゴルジュ[image/jpeg:127kB]
Co600ゴルジュ

いったんに降りるが、目の前のハングしたチョックストンで、越えようがない(Co590チョックストン)。右岸側壁の悪いルンゼを詰めて行くが、上に行くほどツルツルでホールドが乏しい。何とかごまかしつつ、右手の岩の上の灌木帯に出る。沢をのぞき込むと、岸は立っており、クライムダウンでは降りられそうにないので、ひとつ上のツルツルのの上にアプザイレンで降りる(Co595)。更にツルツルの滝が続いているが、巨大な木が架かっており、こいつを使って越える(Co600)。いくつかツルツルの小滝を過ぎてしばらくはおとなしい渓相が続くが、Co690で大きな滝に出会う。

核心連瀑

Co700-730 大滝[image/jpeg:149kB]
Co700-730 大滝

直登にトライすべく、左岸の微妙なクラックを登り、中間のテラスに出る。かなり微妙な傾斜で、フェルトのフリクションの限界を感じる。落ち口に触って見るも、やや被り気味でザックを背負ったままではコレはなかなか体を上げる気合いが入らない。さすがにここをフリーソロでは無理がある。いったんテラスの平らなところに戻り、ハーケンをたたき込み、ウェブで見つけた、付け焼き刃のインクノットを使ったソロ確保をしてみるが、どうもこうも、ロープの流れが悪くて、懸垂クライムとかそう言う状況には思い切れない。結局ここは諦めて、いったん降りて、右岸の外傾気味の岩壁を攀じり、灌木帯をトラバースしての落ち口にクライムダウンする。この巻きも悪いが、時間は早かった(Co700-730大滝)。


Co810-820[image/jpeg:125kB]
Co810-820

更に垂直ツルツルの小さな右岸から小さく巻いて(Co740直瀑)からは、登りごたえのある楽しい群をサクサク登り(Co750-800)、中間部で上方に吹き上がる樋滝直登し、上部をチムニーで通過する(Co810-820)と、落ち口が小さくハングして水流が水平に飛び出す大滝に出会う。この滝の下には何とか1張りできそうなビバークポイントがある。

ビバーク

Co820-850 大滝[image/jpeg:114kB]
Co820-850 大滝

このは下から見る限り、直登可能なように見える。左岸スラブを上がり、落ち口直下に出る。ホールドはありそうだが、かぶり気味で、スタンスは微妙。増水した飛沫が顔面にあたり、呼吸ができない。そうこう色々考えているとだいぶ時間がたってしまった。このまま上がっても、先にビバークポイントがあるか分からないので、ここでビバークを決定する。

こんな滝沢の核心部でのビバークというのはすごく嫌な感じだ。しかも、大きなのすぐ下で、気温が低い。焚き火などする材料もなく、濡れたままシュラフの中でしばらく震えることとなる。ここでこのまま悪天になったらちょっと厳しいな。今日もラジオは入らない・・・

2004年07月28日(水) ビバークポイント~ピリカヌプリヌビナイ川右股下降

タイムレコード
時刻天候場所行動
04:00曇り起床
04:50出発
05:40Co1060
06:40Co1350
07:35霧雨ピリカヌプリ
10:05上二股
13:35下山

ピリカヌプリ南面直登沢

昨日はびしょ濡れで一晩寒い思いをすると思ったが、朝方にはシュラフはドライになって、そこそこ暖かかった。の水量はだいぶ減ったようだ。ザックを担いで再び直登にトライ。落ち口直下で手を上に伸ばすと、ホールドは見つかるが、やはり足を上げるスタンスがない。ホールドがもう少しガバなら懸垂しても良いが、イマイチ信用できない微妙さだ。さすがにこの高度では一か八かで懸垂する気にはなれず、結局右岸ルンゼを上がって、尾根を越えて落ち口に出た。下から見てそんな気はしていたが、やはりこの巻きは比較的容易だった(Co820-850)。

このを過ぎると渓相は一変し、ガレに埋められ酷い様相だ。Co1050まで2~3の岩盤も出てくるが、総じてガレだ。雪渓は小さなものと崩れたものが一部沢を埋めていたが、これといって問題なく通過する。高度が上がるほど、濃い霧が立ちこめ、視界は数10mほどしかない。先の状態が読めず、読図もままならず、半信半疑で現在地を確認していく。

Co1050二股の左岸クラックを攀じり、テラストラバースして落ち口へ抜ける。このトラバースはスタンスが外傾でちょっと微妙だが、ホールドは豊富だ(Co1050-1060直瀑)。ガスガスで先がよく分からない中、直登沢を探す。Co1170の二股と思われるところを左に入ると、左岸がハングした岩峰となったチムニー状の細い流れが続く(Co1200-1280)。このチムニーを過ぎて、いくつか岩盤を越えると、広く浅いお花畑の沢形となり、コレをしばらく歩くと直接ピークに飛び出した。

ピリカヌプリ

これだけの酷いガスの中でワンポイントでピークに出るあたり、オレって本当に天才だとつくづく思う(ぉぃ)。ピークでツェルトを被り、ラジオを聞きながらしばらく待つが、この様子ではとうてい天気は回復しそうにもない。時折、霧雨も降って体は冷えるばかりだ。ピークゼリーを食ってヌビナイに向かって下降を開始する。

ピリカヌプリ北面直登沢

ヌビナイ川は上二股まで特に変わった様子はない。上二股は前に来たときよりもゴロが多く、やけに荒れた印象に見えるのは気のせいだろうか。上二股は相変わらず利用されているようで、天場にはペットボトルやら、焚き火の中に燃え残ったビール缶などが散乱している。しかし、!!!を遡行してきた体は満身創痍でゴミ拾いなどする気力はなく、申し訳ないと思いつつそのまま放置してきてしまう。

ヌビナイ川右股

ゴーロ帯を抜け、白い滑が出てきて大きなルンゼが合わさるところで、大きな雪渓が出てくる。右岸から上に乗り、真ん中の低くなったところから降りる。この雪渓を降りたところで帯広労山の単独行の男性と出会う。2~3、情報交換をしてすれ違う。岩石のたまった白いを通り過ぎると、なにやら見覚えのあるの上に出る。

ヌビナイ川 岩石の溜まった七ツ釜[image/jpeg:128kB]
ヌビナイ川 岩石の溜まった七ツ釜
七ツ釜の惨状[image/jpeg:159kB]
七ツ釜の惨状

まさかと思ったが、七ツだった。この岩石のたまった釜が七ツ釜とは日高一の美しさと言われるヌビナイ川だが、そのシンボルである七ツ釜が岩石に埋められているとは。自然の所業とはいえ、これはかなりショックだ。このの長い歴史の中では、ほんの些細なことなのかもしれないが、私が生きているうちにまたあの美しい光景を見られる日が来るだろうか。

少々ショックを引きずりながら下降していく。は飛び込みたいところだが、ザックに穴が空いてしまったので、全て巻き道を利用していく。さらに、大きなルンゼが合流するたびに雪渓が残っている。しかもの中は流木が多く、美しくない。

ゴルジュ帯を抜けて、川原となるが、ここからが長い。足の裏がむくみ上がり、一歩一歩がつらい。雲間から強い日がさし、気温はぐんぐんと上がる。川原で大の字に寝転がり休憩したりして、なんとか車までたどり着く。

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