- 目的
- 神威岳南面直登沢遡行
- 日程
- 2002年08月26日(月) - 27日(火)
- 山域
- 南日高
長い林道を歩いて、ソエマツ沢から神威岳南面直登沢を溯った。マイナーなこの沢であるが、手応えのある滝があると言うことで期待していたが、実際には上部の藪漕ぎが主体の沢だった。
行程
装備
- スーパーツェルト(s)
2002年08月26日(月) 神威岳南面直登沢
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
05:45 | 晴 | 起床 | |
06:10 | 神威山荘 | 出発(車) | |
07:00 | ソエマツ林道崩壊地 | 駐車 | |
08:20 | Co330 | 入渓 | |
09:55 | Co460 F1の上 | ||
10:50 | Co680 | ||
11:50 | 曇 | Co1000 | |
14:35 | 神威岳 |
ソエマツ林道~ソエマツ沢神威岳南面直登沢出合
神威山荘を出発し、荒れた林道を戻る。ソエマツ林道に入ってからはしばらく整備されているが、工事区間を越えると、落石が多くなり、何度か車から降りて岩をどけて道をあける。途中の崖崩れで完全に道がふさがれていたため、そこに車を停めて入渓地点まで約 6km ほど歩くことになる。
入渓地点からは「山谷」の通り、約10分で南面直登沢出合に到着した。この沢は天気がよいにもかかわらず、日が全く入らず、陰鬱な雰囲気を漂わせている。沢の規模のわりには水流が多いのは、前日までの雨のせいだろうか。
神威岳南面直登沢
![Co450-460 二段 Co450-460 二段[image/jpeg:183kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174929.jpg)
![Co450-460 二段目 Co450-460 二段目[image/jpeg:127kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174930.jpg)
しばらく河原をジグザグに進んでいくと、二段 20m の滝に出合う。下段はツルツルの斜瀑で、意外ととっかかりがなく微妙だ。左岸のバンドを上がる。上段は落ち口で圧縮された水が勢いよく落ちている。「山谷」の通り、右岸に取り付いてみるものの、スタンスもホールドもろくな物がない。とうてい突破出来そうには見えない。!!!*クラスの滝よりも難しそうだ。周りを見渡すと、むしろ左岸の方が行けそうだ。
いったん懸垂で降り、水流の真下を通過しようとするが、あまりにも水圧が強く呼吸が出来ない。やむを得ず、水流を避け左岸のルンゼからテラスに上がり、そのまま巻く。簡単に落ち口に出られた。これだけ簡単に巻けるのに、「山谷」でなぜ直登を指示しているのかちょっとわからない(Co450-460 二段)。
![Co480 Co480[image/jpeg:140kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174933.jpg)
![Co520 Co520[image/jpeg:146kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174931.jpg)
![Co640 Co640[image/jpeg:180kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174932.jpg)
![小滝群 小滝群[image/jpeg:179kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174934.jpg)
![噴流する滝 噴流する滝[image/jpeg:185kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174935.jpg)
その後は変化に富んだ滝を快適に直登していく。 Co640 右曲点の滝も全く問題なく直登出来る。ゴミのつまった函の先、 Co770 二股を右に入ると噴流する滝が現われる。この見所を最後に、岩盤から徐々にガレ気味となり、水は涸れ、日高の直登沢にしては緩い傾斜の詰めはやがてヤブ様相となり、きっちり2ピッチのヤブ漕ぎとなる。大部分は低い笹藪で、上部はハイマツとなる。わずかな沢形を繋いでいけば、それほど苦労せずに西の肩に立てる。
神威岳
![ソエマツ岳・ピリカヌプリ ソエマツ岳・ピリカヌプリ[image/jpeg:62kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174936.jpg)
濃いガスの中、神威岳ピークに到達する。ツェルトを張ってうだうだしていると、徐々に雲が下がり、雲海となる。南は楽古、アポイ、北はカムエク、札内まで見渡せる。日高の夏は、やはりピーク泊まりに限る。ただ、少しずつ強まる風がちょっと気になる。
2002年08月27日(火) 神威岳東面直登沢
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
05:00 | 霧 | 起床 | |
06:00 | 出発 | ||
07:25 | 曇 | Co940 三股 | |
08:15 | ソエマツ岳南西面直登沢出合 | ||
10:00 | Co330 林道終点 | ||
11:35 | 車 | 下山 |
神威岳東面直登沢
夜半から朝にかけて、ますます風が強くなる。一度、ツェルトが倒される。のんびりして帰るつもりだったが、鬱陶しいので起きて出発することにする。
![Co940 三股 Co940 三股[image/jpeg:107kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174937.jpg)
東面直登沢の源頭は、お花畑で、掘り返しが多い。どうやらクマの巣になっているようだ。しばらくして、沢は岩盤上になり、いくつか大きめの滝も現われるが、なんとか全てクライムダウンで降りていく。 Co940 三股の右股は 100m からの大滝になって落ちてきて迫力がある。
![Co700 Co700[image/jpeg:114kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174938.jpg)
沢はそこからガレとなり、水はやがて伏流する。 Co700 にチムニー状の滝があるが、これも涸れている。その後はずっと広い河原が続く。 Co480 二股の函は右岸に巻き道が、 Co450 の函は右岸のテラスを通過することが出来る。
![トリカブト トリカブト[image/jpeg:150kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174939.jpg)
林道を歩いていると、白い花のトリカブトを見る。アルビノのトリカブトは意外と多いらしい。車を回収して林道を下がっていくと、重機が道をふさいでいた。たまたまそこに関係者の方が現われてどけてもらえたが、これが休日だったりしたら・・・?