- 目的
- 夏合宿 ペテガリ西沢遡行
- 日程
- 1993年08月22日(日) - 26日(木)
- 山域
- 中日高
はらダッシュのまさかの漆かぶれによるドクターストップにより、山行継続の危機であったが、マスターかわはら氏の参加によってかろうじてパーティは成立した。ただ、台風の接近により、神威岳北東面直登沢への継続は今後の課題として残された。
行程
メンバー
1993年08月22日(日) 室蘭~ペテガリ山荘
時刻 | 場所 | 行動 |
---|---|---|
16:20 | コイボク分岐 | 出発 |
18:10 | ペテガリ山荘 | C1 |
例によって、かじPに愛車 City で送ってもらう。ところが、静内ダムから先が通行止めになっていて、先に進めないという。幸い、たまたまそこにいた釣り人に左岸林道の存在を教えてもらい、そちらを行ってみることにする。しかし、この道がまた酷い道で、路肩がすっぱり落ちていて左側に乗っているとすごく恐い。何とか無事にコイボク林道分岐まで到達するが、ここで工事をしていて車では進めない。
仕方がないので、ここでかじPとはお別れして、歩くことにする。雨に濡れながら、ペテガリ山荘まで2時間ほど歩く。いきなりこんなことになるなんて、さい先が悪い。山荘でストーブに火をたいて、体を乾かす。
1993年08月23日(月) 停滞
・・・雨。
初っぱなから停滞をかます。何もやる気がせず、小屋でうだうだと時間をつぶす。まぁ、こんな日もあるさ。
1993年08月24日(火) ペテガリ山荘~西沢出合
時刻 | 場所 | 行動 |
---|---|---|
05:00 | 起床 | |
06:45 | 出発 | |
07:50 | サッシビチャリ川 | 入渓 |
09:15 | ペテガリ西沢出合 | C1 |
10:20 | 偵察出発 | |
12:00 | Co580 | リターン |
12:40 | 天場 | 到着 |
今日は何とか天候が回復した。予想したとおり、沢は少し増水していた。膝上までの水流が重い。水流に逆らってがんばって歩く。それにしても、やっぱりこのメンバーは足が速い。2年のブランクがあっても、どうしてかわはらさんはこんなに速いのだろう。あっという間にペテガリ西沢出合についてしまった。
時間が余るので、明日できるだけ速く行動出来るように、偵察に出発する。最初っから函が連続してくる。3つくらい大きな函を巻いた後、リターンする。
天場に帰ってからは、当然、釣り。しかし、釣果はイマイチ。この日はずっと太陽がでて気持ちのよい一日だった。夜は焚火をたき、美しい満月(?)を眺めながら過ごした。
1993年08月25日(水) ペテガリ西沢
時刻 | 場所 | 行動 |
---|---|---|
04:00 | 起床 | |
05:05 | 出発 | |
06:25 | Co610下二股 | |
07:50 | Co740上二股 | |
09:10 | Co890 | |
10:05 | Co1120 | |
11:20 | Co1450 | |
12:40 | ペテガリ岳 | |
15:25 | 西尾根コル | C2 |
はじめの函は、中には、滝が2つほど架かっている。一つ目の大きな滝は、右岸の草付きを左上して高巻き、滝の上に降りる。その上の滝は、右岸をへつって登る。ここで、私が足を滑らせ、滑落してしまう。幸い、足に木が引っかかり止まる。事なきを得たが、危うく大怪我するところであった(Co510 函)。第二の函も、同様に右岸の草付きを上って高巻く。函の中には滝が3つほどあって、釜はいずれも白く濁っている(Co530 函)。第三の函は、左岸の岩壁を登っていって高巻いた。途中、スリルのあるトラバースがある。この函には迫力のある滝が架かっている(Co540 函)。ここまでは前日通りの行動である。
第四の函は右岸の岩壁を登り、アプザイレンで降りる(Co590 函)。下二股を過ぎてすぐにまた一つ右岸を高巻く(Co620 函)。次に続く函は、はじめ泳いで最後に右岸の微妙なへつりがある。ここで、かわはらさんは3回ほど滑り落ちる(Co630 函)。これを過ぎると、しばらく河原が続く。
Co720 からの函は上二股まで続く長い函だ。中にはいくつも滝があって、へつったり巻いたりして通過する。上二股を過ぎると、まず両岸ハングの滝(「北の山脈」の写真)を持った三段の滝が現われる。水量が多くて直登出来ないので、右岸を微妙にトラバースして登っていく(Co770 三段滝)。
滝記号の大滝三段は、左岸、左岸、右岸と登る。難しいことはない(Co810 三段滝)。この後も滝はいくつも出てくるが、もう何も問題になることはない。2つ目の滝記号を越えたところからひたすら滑滝となる。そして、なんと、あの、かわはらさんが、ついにバテる!!鉄人かわはらさんもバテることがあるんだなぁ。
天気はよいが、風が強くて、雲が流れている。やがて滝がなくなり、水が切れ、20分ほど藪をこぐとピークについた。ピーク写真を撮ると、あっという間にガスになってしまった。風でツェルトがとばされそうになり、仕方なく西尾根のコルまで降りて天張ることにする。コルはピークとはうってかわって、全く風のない静かなところだった。
1993年08月26日(木) ペテガリ岳西尾根
時刻 | 場所 | 行動 |
---|---|---|
04:00 | 起床 | |
05:50 | 出発 | |
06:55 | Co1200 | |
08:10 | P1259 | |
09:50 | ペテガリ山荘 | |
13:20 | ||
14:20 | ベニカル橋 | |
15:30 | コイボク分岐 |
本来は中ノ川へ下り、神威岳へ行く予定であった。しかし、台風情報のために、やむなく下山をすることにする。非常に残念であるが、致し方あるまい。それにしても、またしてもこの長い長い西尾根を下山していく。ついでに長い林道歩きも待っている。コイボク林道分岐で工事の方にお願いして、農屋まで乗せてもらい、バスで静内に帰った。