クテクンベツ川はこちら方面では割と良く知られたコースであるらしい。一応オーソドックスに本流を詰めて支流を下ってみたが、支流の方は案の定・・・であった。
2017年07月07日(金)
クテクンベツ川林道は解錠されていた。終点近くはかなり荒れていて、前のクルマなら躊躇するレベルだが、問題なく登れる。地上高3cmアップの安心感はスゴイ。何度も言うけどFF(2WD)だけどね!林道終点には広い駐車スペースと、ご丁寧に遡行図付きの看板がある。
古い記録の歩道を探ってみたが、何となく痕跡があるだけでほぼ藪に覆われている。やはりすぐに沢に降りてからダムを高巻いた方が楽らしい。歩道の痕跡のヤブを漕ぎつつ、三つ目の枝沢から沢に降り、本流に出る。
すぐに小さな滑滝が出てきて奥にクテクンの滝が落ちているのが見えてくる。この滝は完全にハングしていて登るとかを考えるような物ではない。少し手前の右岸に明瞭なルンゼとワイヤーが落ちていたのでそこから高巻く。ルンゼを詰めるとデポが巻き道を示している。
沢に戻るとすぐに第一の滝。適当に右岸を直登する。次の第二の滝は二股に樋状に落ちてくる。左岸を通過。第三の滝は屈曲する樋状の中に落ちていて一見オッ?!と思うがコレも簡単に左岸をトラバース。第四の滝は画になる二股の滝で右岸を直登。第五の滝はつるりとした滝で唯一直登はムリ。左岸の泥壁をむりくり登ったあとも見られるが左岸のルンゼから巻く。あまり良くはない。どちらにしろ植生だよりなので人が多く入ったあとは厳しそう。第六の滝は小さな滑滝で通過し、第七の滝は Co590 二股で、180度に屈曲しながら落ちてきていて正面からは分かりにくい。この屈曲した滑滝を越えると滝は終わり、平坦な河原歩きへとなる。
Co800 付近で立て続けに右岸から枝沢が合流しているが、どれが正しいルートかよく分からない。始め4本目を左に入ったが、どうやらこれは奥へ行きすぎで違うようなので一旦引き返し、一本手前の3本目に入る。コレも確信は無かったが源頭から藪に入るとデポが打ってあった。
ヤブはやはりさほど濃くはない。道東の人達はどうしてこんな距離を平気でヤブこいでんだと思っていたが、こちらの笹藪は日本海側の極太で空も見えないようなネマガリではなく、腰丈前後のチシマザサだからなんて事はないのだ。
例の大岩の上でしばしくつろぎ、支流方面へと下る。が、クソ暑い中いつまで経っても沢形が現れない。ナイ、このルートはナイ。
ようやく水流が出てきて蛇行する笹藪の川をしばらく下り、天然ダムを過ぎるとようやく滑が出てくる。そして一気に滑滝となって下る。まあ、滑滝、長い、ねー、ふーん。って感じ。分かりやすく言うと室蘭岳裏沢2の沢に多めに水が流れてるって感じ。(分かりにくいわ!)
最後には二段のホールケーキみたいな滝が出てきて終了。再びヤブ漕いで林道へ戻る。本流のゴルジュはともかく、支流に関してはあの滑滝を見るためにわざわざ行く価値ねーだろ!しかもその後ヤブ漕いで頂上まで行くとか考えられん。ナシナシのナシ。