ピウ岳で子グマに母親と間違われる

ふ~ちゃん
目的
アイマベツ沢遡行
日程
2014年06月07日(土) - 08日(日)
山域
西日高

そろそろ登りでもと思ったが、先週までと打って変わって天気が悪そう。どうしようかと思っていたら、ヤマレコに AACH のサイトーさんがピウ岳に行った記録が載っていた。さほど面白そうではないが、雨の中の足慣らしぐらいにはちょうどよいかなと思い出かけてみたが・・・

行程

2014-06-08
新冠町道岩清水ダム線~アイマベツ林道~アイマベツ沢往復

2014年06月08日(日)

2014-06-08 アイマベツ沢
タイムレコード
時刻天候場所行動
03:00起床
06:00出発
06:40Co460 林道交差
07:20Co620 F1
08:20Co830
08:50Co900 付近撤退
10:40下山
P6080003.JPG
左岸沿いの林道を進む

前日は新冠のサラブレッドロードの入口にあるトイレで車中泊した。夜半から時々小雨が降る中、登山口へ向かう。新冠ダムまでの町道の状態は良い。

登山口は里ほど雨は降っていない。先週風邪をひいて、まだ咳が出て体調はイマイチだが、気合いを入れて出発する。

アイマベツ沢沿いは林道が造成中らしいが、今日は日曜日なので工事はないだろう。c地形図上の林道終点が近い屈曲部分(Co430付近)に工事事務所があり、ちょうど便意を催してきたので、ちょっと失敬してトイレを借りる。

林道は稜線の上の方に延びていそうだったのでここから入渓するが、林道は更に延びて Co460 と Co550 でと交差していた。


P6080021.JPG
一段目 右岸高巻

はおおむねブタ沢だ。 Co620 二股の二段のまで何もない。1段目はハングしていて、左岸には取り付けそうだが苔むしていて間違いなく嵌まりそう。右岸から高巻いて2段目に降りる。


P6080022.JPG
二段目 直登する

2段目は難しそうに見えないが、逆層ヌルヌルでシーズンはじめのこの時期にはちょっと嫌らしい。ジグを切りながら何とか登り切る。


P6080031.JPG
小滝

の先はふたたび単調なブタ沢直登沢出合(Co770)まで続く。ブタ沢だし、時折雨は降るし、体調はイマイチだしどうにもテンションが上がらない。砂利の河原を過ぎて小滝を一つ過ぎて、 Co770 二股を左に入ると申し訳程度の小群となる。

ここを過ぎてそろそろ源頭かと言うところをとぼとぼと歩いていたら、藪の中からどうもエゾシカとは違うモソモソと何かが動く音がした。何かと思い、笛を吹くと中から黒い毛むくじゃらのあいつが現れた。

こちらに気づいていると思うが、何故か逃げずに近づいてくるではないか。威嚇のために低い声を出してみたが、いったん立ち止まってまた近づいてくる。

さすがにこりゃマズイと思って背中のザックにくくりつけたハンマーを慌てて取り外して身構えようとしたところ、さすがに向こうも何かを察したのかようやく立ち去っていった。

大きさは大型犬くらいの多分親離れしたばかりの2歳子だと思う。多分戦えば何とかなったと思うが、向こうから積極的に近づいて来るクマは初めてだったのでさすがにうろたえてしまった。いや、もしかしたら母熊が近くに居て母熊と間違えて近づいてきたのか?だとしたら結構ゾッとする。

ただでさえテンションが上がらない中、変な冷や汗をかいてもはや完全にやる気喪失。どうせこの先は藪と雨のピークしかないのでここで引き返すことにした。

しかし、さらに追い打ちをかけるように足を踏み外してすってんころりん、頭を岩にしたたか打ちつける。幸い、ヘルメットのおかげで頭部はほぼノーダメージ。膝と手のひらに多少擦り傷を作ったが、この程度はヤなら日常茶飯事、怪我の内に入らない。ヘルメットがなければ死んでたな、とか改めてヘルメットに感謝する。

大滝右岸から高巻いて降りる。 Co550 からは林道に上がりさくっと下山する。から上がると何故か晴れてきたので脱いだ衣類を干してから帰路についた。

雑感

は二段の大滝と申し訳程度の小滝群以外はほぼブタ沢。特に目新しい物は無い。この程度の沢で途中撤退となったのは残念だが、親離れしたばかりで人(熊?)恋しかったのか、警戒心の弱い個体なのか分からないが、中にはこういう熊も居ると知れたのは収穫だった(と思うことにした)。

Usertime : 0.09 / Systemtime : 0.06