- 目的
- 新人強化後方羊蹄山往復
- 日程
- 2014年05月24日(土) - 25日(日)
- 山域
- 後方羊蹄山
久しぶりに部会に顔を出したら知らない顔がたくさん並んでいてちょっと気持ち悪い。9人しか居なかったのが一気に倍増して18人になるというのだから戸惑うのは当然だ。
それはさておき、この週末は羊蹄に行くというのだがリーダーが居ないだとかアイゼンが足りないとかどうにもまどろっこしいことを言っているので、しびれを切らして私がリーダーでもうワンパーティ出すことにした。
行程
メンバー
装備
2014年05月24日(土) 久々の留産コースから強風のピークへ
ニシの車と2台で部室を出発する。京極登山口で三好パーティをおろし、ニシカーを残置して私の車で留産登山口へ向かう。
留産の登山口には先行車が一台止まっていた。林道はジグザグについており、それと交差して登山道らしき物が直線的に延びている。一部地形図には載っていない部分があるので慎重に確認してから登山道に進む。
Co900 付近から雪渓に覆われ始め、登山道が判然としなくなってきたので雪渓に移る。ニシの靴はソフトブーツなのでアイゼンを履かせる。ここから先はほぼツバサが先頭でキックステップをがんばる事となる。
広い雪渓斜面に出ると、徐々に新人のイコマが遅れ始める。更には Co1500 付近の急な谷筋を登っている時にイコマが盛んに休ませて下さいと言い始めるが、こんなところでどうやって休めというのか。黙って後ろからプレッシャーを掛ける。いかにも新人らしい反応なのでちょっと嬉しくなる。
まあ、そんなこんなもアリながらも例年通りのペースで進む。ピークが間近に迫ってくると、雲が多くなり、風も強くなってきた。耐風姿勢の取り方を教えつつ進む。ピークから声がしたので、三好パーティが到着しているのかと思ったが、北大の人達だった。
ピークの岩陰で風に耐えながらコーヒーなど飲んでいると、京極ピークにツジが立っておだっているのが見えた。とりあえず奴らと合流すべく強風の中、京極ピークを目指す。
京極ピークを通り過ぎると、三好パーティが斜面のわずかな雪渓を切り開き、天張ろうとしていた。君たち一体こんなところで何しようとしてはりますのん。
とりあえず我々もここでしばらく風が弱まるのを待つことにしてツエルトをかぶる。小一時間ほど待って若干弱まったような気がするので我々は出かけることにする。三好パーティはかたくなにこの不安定な場所に泊まるらしい。まあ、がんばって下さい。
稜線上は相変わらず強風が吹き荒れ、釜には泊まれそうにない。そのまま比羅夫コース方面に下り、小屋を目指すことにする。少し外輪から下ると風はほとんど気にならない。
雪渓の中に道を探しながら進むが、小屋の直前は道が分かりにくく、若干ハイマツを漕いで小屋に出る。小屋を見ながらまっすぐ進んでしまったが、どうやら道はもっと上の方に付いているらしい。
小屋の周辺は風が少ないので、約束通りテントを張って泊まることにした。天気図の時間まで小屋の中でストーブを焚こうと試みるが、うまくいかなかった。小屋のノートには、ストーブの着火に失敗したような書き込みが多い。
テントに戻り、天気図と夕食。今回エッセン長のイコマはどうやらインスタントラーメンもろくに作ったことのないお坊ちゃまらしい。ペミカンのカレーを作るだけでいちいち指示を仰ぐ。世のお母さん方よ、どうか一人暮らしをするまでにカレーライスの作り方ぐらい教えて下さい。
この日は朝が早かったこともあり、飯を食った後はみんな寝入ってしまった。
2014年05月25日(日) スカッ晴れの中恒例の台尻滑り大会
予定よりちょっと早く目が覚めてしまったが、外を見ると天気がよくなりそうだったのでみんなをたたき起こす。
朝食は後にしてテントを畳んで外輪を目指す。雲海に浮かぶニセコ連峰をバックに、アイゼンをつけて外輪を目指す。
外輪に出ると、雲海に羊蹄の影が伸びるのが見えた。早起きは三文の得。
父釜の縁で滑落停止練習をしていると、三好パーティもやってきて合流する。もっと早く来ると思っていたが、どうやら寝坊して、せっかくのご来光を見逃したらしい。いつもの通り一通りの滑落停止練習と肩がらみによる懸垂下降の練習をする。
雪が緩んできたので、我々は朝食をとって三好パーティは外輪巡りをして留産ピークへ向かった。ラーメンを食って我々は時計回りで京極ピークへ向かう。
押出ノ川への下降点に着くと、三好パーティもちょうど尻滑り大会の準備をしていた。例によって肥料袋をパンツにして履く。こいつら一体何者だ(笑)。
今回は去年と同様、滑降開始後に左側の沢筋に進み、登山道に近い右沢を下る。右沢に入ると、去年よりも多めにダケカンバが出ていて、みんな次から次にダケカンバに突っ込む。おいおいおい止まれよw
とかありつつも、みんな若いのでどんどん下る。下から上がってきたスキーヤーがいぶかしげに見つめていた。
今年は昨年よりだいぶ雪が少なく、 Co800 から3ヶ所雪渓が切れていて、滝が出てきた。何とかロープは使わずに全てクライムダウンで降りた。
砂防ダムが出てきたところで、山菜採りなどしながら下るが、今年はもうギョウジャニンニクは終わっていた。林道にはウドが出ていて、ツバサが嬉々として集めていた。