沢のシーズンも終わりにさしかかり、十勝連峰の比較的簡単な沢に行ってきた。日高の沢とはまったく趣の違う渓相もたまには良いだろう。もう何本か簡単な沢に行こうと思っていたが、結局これが今シーズン最後の沢となった。
2013年09月28日(土) 三峰山沢
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
05:00 | 快晴 | 起床 | |
06:50 | バーデンかみふらの | 出発 | |
07:40 | 九重ノ滝の下 | ||
08:50 | 華雲ノ滝の上 | ||
10:40 | 富良野岳 | ||
11:55 | 三峰山沢左股 | 入渓 | |
12:15 | 雄鹿ノ滝の上 | ||
13:45 | バーデンかみふらの | 下山 |
前日は国道237号線沿いにあるかみふらの見晴台の駐車場で車中泊をした。ここはワンセグの電波も入る。
翌日は一端吹上温泉まで行って出発の準備をする。トイレ前の看板には、車中泊は一泊500円との掲示が。なんだそのシステム。
バーデン前に駐車して出発。砂防ダムより沢に降りてしばらくは左岸の作業道跡を行く。巨大な砂防ダムを越えると二股となって、右股の奥に大きな滝が落ちてくるのが見える。
赤い岩肌の九重ノ滝を直登。数段の滑滝で、特に難しくはない。下から見えていた部分を過ぎても更に連瀑が続く。上部では一部岩肌が凍っていた。
更に赤い岩肌の小滝群を越えていくと、二つ目の大滝華雲ノ滝となる。こちらも直登しようかととりつくが、岩肌はほぼ凍り付いていてツルツル。とてもじゃないので登れないので左岸から高巻く。
この先は十勝連峰らしい荒涼とした景色になる。多くのパーティは Co1550 二股から左股に入って登山道に上がっているらしいが、右股に入ってピークを直接目指す。
Co1630 を左に行くと草や木が氷に覆われていた。沢の傾斜はぐんぐんきつくなり、稜線直下はほぼ垂直の崖。何とかよじ登り、ピークより若干北側の稜線に出た。
天気が良いのでピークはたくさんの人で賑わっていた。靴を履き替えて登山道を下る。左股に出てふたたび靴を履き替えて沢に下る。
更に進んで雄鹿ノ滝。左岸に捨て縄がかかっているが、岩が脆そうで体重を掛けたら崩れてくるんじゃないかという気がする。右岸にも捨て縄がかかっていたが、30mロープでは届かない。右岸をしばらく高巻いて降りると更に捨て縄があったのでそこからラッペルする。
そこから先は特に何もなく二股の砂防ダムに出た。
吹上温泉で汗を流し、美瑛の町まで一端降りて翌日の準備をして白金温泉に戻る。車中泊に良さそうな場所を探したが、観光案内所前の駐車場ぐらいしかなかった。
2013年09月29日(日) アバレ川
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
05:00 | 曇 | 起床 | |
06:20 | 出発 | ||
09:25 | 勝瑛ノ滝の下 | ||
12:00 | 美瑛岳 | ||
13:35 | 涸沢大滝の上 | ||
17:20 | 下山 |
アバレ川左岸沿いの遊歩道入口の駐車場に駐車。しばらく遊歩道を進んでから沢に降りる。しばらく砂防ダムが続いているので、右岸の作業道を利用しながら進む。
Co830 で岩陰に隠れた滝が出てくる。沢はおおむね平坦で、時々ひょんぐりする滑滝が出てくる。難しい物は一切無く、完全に初心者向けの沢。分岐も少なく、正確な読図は無理。
Co1250 二股付近から砂礫の埋める沢となる。先には勝瑛ノ滝が見えてくる。右岸から高巻いてハイマツを少し漕いで沢に戻る。小滝をいくつか過ぎて登山道と交差する。
大概はここから登山道に抜けるが、今回はこのまま沢を詰めることにする。沢はひたすら砂礫の埋める平坦な沢。周囲は美瑛岳火口壁の急が崖で囲まれ始める。
Co1690 から右の沢を詰めて Co1890 のコルに出た。 Co1850 までは水があった。靴を履き替えてピークへ。
下りは涸沢川へ下る。谷に入るとすぐにお椀状の涸滝が出てくる。クライムダウンしたり小さく高巻いたりして下る。
地形図上の滝記号の涸沢大滝は数段になっていて下が見えない。左岸から高巻いてラッペルポイントを探すが、あまり良い場所はない。無理矢理2ピッチで下った場所は何もない急なザレ地で、転がるように滑り降りて何とか沢底に降りた。この沢を下るには30mロープ1本では足りなかった。
この後はたいした物は無いのだろうと高をくくっていたが、いちいち処理の面倒な滝がばんばん出てくる。下る沢ではなかった。
ようやく砂防ダムに出たところで右岸の作業道に上がり、すぐに林道に出た。
作業道はアバレ川方向にも続いていたが、アバレ川の付近は廃道化となっているようなので、少し遠回りだが登山口方向へ進んで駐車場へ戻った。