- 目的
- 見市川遡行・平田内川下降
- 日程
- 2013年07月13日(土) - 15日(月)
- 山域
- 遊楽部山塊
若人たちを引き連れて遊楽部山塊に行ってきた。見市川白水沢左股の滝は思ったよりも難しく、初心者たちを引き連れて行くにはなかなか厳しかった。平田内川はゴルジュを泳ぎ下ったが、融雪であいにくの濁流だった。
行程
メンバー
装備
2013年07月13日(土)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
07:05 | 晴 | 出発 | |
07:40 | 見市川本流 | ||
08:35 | ゴルジュ入口 | ||
09:40 | ゴルジュ出口 | ||
11:00 | 熊追い沢 Co270 | ||
13:30 | Co470 二股 | C1 |
例によって三好のバイト上がりを待って出発、の予定なのだがそれ以前に車を借りる予定のササオと連絡が取れず、車も見当たらない。どうするなんて言ってたら、出発時間にササオが現れる。バイトだったらしいのだが、車を借りる事は分かってるんだから、ちゃんと連絡ぐらいしておけよ。全く。
アスカのおぼつかない運転で雲石峠へ。道路脇の林道入口に一端装備とメンバーを下ろして車を残置しに平温泉へ向かう。私の車を残置して見市川へ戻る。アスカの運転もさることながら、この車、タイヤも今にも破裂しそうな亀裂が入っているし、エンジン音は今にも止まりそうだし、よくこんなんで車検が通ったねって感じ。これを5万で買うとかどうかしている。
車を置いて道路の沢に下る。しかし、入る林道を一本間違えたようで、途中から沢に入って結構小滝とか出てくる。まあ、今日は天場までほとんど河原なので、ちょっとした足慣らしとしてはちょうど良いだろう。
本流出合に降りると、正しい林道の上で他のパーティがくつろいでいた。車を下山口に回しているのを待っているらしい。ネット上ではいつもお世話になっているピオレ山の会のポヤンピィ~さんのパーティだそうで、今日は同じ天場になりそうだ。
見市川本流には建設中の道路の巨大な橋が架かっていた。現在の雲石峠は確かにカーブが多いが、それほど危険な道とも思えないし、この交通量でそんなに立派な道路がどうして必要なのだろうか。全く解せない。
広く明るい河原を歩き、いくつか砂防ダムを越えると早々にこの沢唯一の見せ場となるゴルジュに到着する。
最終的に高巻く事は分かっているが、現役には突入せよと指示。胸まで水につかり進むが、瀞の中にに行き詰まり、滞留する。どうするかななんて思ってたら、樽井が左岸のツルツルのテラスによじ登った。
私とアスカも続いて登るが、登ったところで上もツルツルでボルトでも打たないと降りられる感じはない。右岸が少し水流が弱そうだったので、三好に右岸から突破するように指示するが、あとちょっとのところで水圧に押されて流される。
もうちょっと何とかすれば突破できそうな感じだが、みんなからだが冷え切ってしまったので、この辺で見限ってセオリー通り巻く事にした。
ゴルジュを巻き道まで下るとちょうどピオレの人達が追いついてきた。巻き道は所々にピンクテープが打たれていて迷う事は無い。途中、ツバサがコンパスをヤブに引っかけてどこかに飛ばしてしまった。
巻き道の最後はヤブが濃くてわかりにくいが、適当に尾根筋を降りてクライムダウンでゴルジュの出口に降りた。
今日は時間があるので、熊追い沢探検へ出かける。しかし、ツバサがかなりへばっておりあまりペースが上がらない。途中の岩場で休憩するとへたり込んだ。しょうがないのでイワナを一尾つり上げ、刺身にして食って引き返す事にした。
ひたすら明るい河原を歩き Co470 二股へ。本当に途中には何もない。二股の少し手前から黒い藻が付いて滑って歩きにくかった。
二股ではピオレの人達が既に天張って釣りをしていた。我々は急な瀬となった左股を少し登って左岸の砂州に陣取った。
各々釣り屋たき火にいそしむが、西宮と私以外は釣果がなかった。少し上の魚止めの F1 では毛針で40cm近い大物をあげるが、もうちょっとのところで糸が切れてバレてしまった。それでも尺物はお造りにしていただいた。
この夜は三好以外ツエルトに入らずたき火の横に並んで寝たが、意外と寒かった。
2013年07月14日(日)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 起床 | ||
05:20 | 出発 | ||
07:10 | F1 上 | ||
08:10 | Co700 F2 上 | ||
10:10 | F5 上 | ||
11:50 | 稜線上 | ||
13:30 | 平田内川 Co880 | C1 |
出発の準備をしながら下を覗いてみると、ピオレのテントは既になくなっていた。出発してすぐの魚止めの滝 F1 は右岸から登れると思っていたが、とりついたアスカが無理とか言う。見てみると、まあ確かにちょっと微妙。登ったところでこのメンツを全員引き上げられるかどうか。
仕方が無いので一端降りて少し戻った右岸にとりついてみるが、思ったよりも上部の崖は悪い。このまま行くと嵌まりそうなので、もう一度下ってしばし考察。
こちらもあまり良くはなさそうだが、左岸のルンゼから巻く事にした。途中細引きを垂らしたりして木登りで行く。さすがにこの人数では気を遣う。ルンゼの上部を2本ほどトラバースして、尾根筋を下って何とか滝上にラッペルなしで降り立った。 F1 通過だけで2時間も使ってしまった。
この先はしばらくゴーロが続く。 Co690 でようやくふたつめの滝が出てくる。この滝は左岸から簡単に越えられる。
小滝をいくつか過ぎてすぐに F3 。左岸から巻けそうなので、アスカに指示するが、途中で行けませんとか言い出す。ごちゃごちゃ言ってないで行けよ。とか思いつつ結局私が先に行ってルートを指示する。
次の F4 は思い思いに直登。
最後の大滝 F5 は左岸が行けそうに見えたのでアスカを先頭に進ませるが、意外と立っていて難しそう。一端水流を横切り、中間カンテからとりついてみるが、中間から先はヌルヌルが激しく、このメンツを引き上げるのはなかなか骨が折れそう。
なんだかんだで巻く事にして戻るが、中間付近まで登ってきてていた2年生たちはクライムダウンにも苦労していた。
左岸の壁を登り、ルンゼを一本トラバースして滝上に降りる。本流は左股なので、笹藪の尾根をさらにトラバースして左股に降り立った。
F5 の上は小さなゴルジュ状だが、簡単な小滝がある程度で問題ない。2年生たちは淵に飛び込んではしゃいでいた。若いっていいね!
そのうち蛇行する平坦な沢となって、慎重に読図して行くと笹のトンネルとなって藪漕ぎなく、稜線に出た。
稜線には縦走路があるはずだったが、廃道状態とかではなく、完全に廃道。分岐の看板は見つけたが、かつて道だったような踏み跡も、獣道も見当たらない。
このままピークまでヤブをこいでいったら、いったい何時間かかるか分からない。無理のヤブをこくよりも、一端沢に降りた方が早いだろうと判断して、そこから平田内川に下る事にした。
途中一回ラッペルをし、 Co900 二股より少し下がったところで、7人で泊るにはあまりにも狭いが、無理矢理天張る事にした。
当然魚はおらず、釣りは出来ない。たき火は出来たが、狭くてでこぼこでみんなあまり安眠は出来なかっただろう。しかも、上部には雪渓があったので結構寒かった。
2013年07月15日(月)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 起床 | ||
04:20 | 出発 | ||
05:10 | リターン | ||
07:00 | 再出発 | ||
09:30 | Co500 | ||
11:40 | Co320 | たき火 | |
12:20 | |||
13:00 | 平温泉 | 下山 |
白水岳を目指すが、疲労の残っている樽井、西宮、ツバサは留守番する事にした。
右股を左に進むとすぐに1つ目の滝が出てくる。右岸に残置ハーケンがあるが、左岸を直登する。後続を引き上げて先に進むと、沢は雪渓に覆われていた。次の滝では雪渓が切れて、下に降りられず、巻くのも難しそうだ。
このまま無理に先に進んでも、帰路でも相当苦労しそうなので、出発したばかりだが引き返す事にした。留守番組は面食らっていたが、撤収して下降を開始する。
すぐに滝を二つほどクライムダウンして、 Co770 の滝は懸垂で降りる。
Co700 付近で早速釜で泳ぐ。さすがに水が冷たくまだ寒い。一端日向で体を温めて、いよいよ本格的なキャニオニングの開始だ。
せっかくのゴルジュ泳ぎだが、左岸のルンゼから泥水が流れ込んで来ていて、ここから先は濁った水の中を進まざるを得なくなった。残念。
天気が良いのが救いだが、本来のきれいな水なら本当に楽しいのに・・・。水量は少ない方か、昔来た時より流される量は少ないように思う。
Co520 二股のウォーターシュートの滝は、何人かシュートしたら残りは高巻いて降りようかと思ったら、結局現役全員がやってしまったので、私も20年ぶりにやらざるを得なくなった。もうオッサンにこんなことさせないで下さい。
Co450 の大滝は右岸の捨て縄を使って懸垂し、釜を泳いで下るが、上から見ているとツバサが水流に流されておぼれかけていた。最後に私が降りて、細引きを出してツバサを引いていく。Co410 の滝は左岸の尾根を越えて高巻いた。
Co320 付近で軽くたき火をたきつつ大休止などしてから少し下ると、平温泉の林道終点に出た。
駐車場に装備を広げ、アスカと三好とともに車を回収に向かう。まずは熊石のセイコーマートで水分を補給して、下山連絡をしてから車を回収し、平温泉に戻った。1年生は入浴を終えたようなので、2年生とともにひとっ風呂浴びる。
帰路はなんだかんだで結局浜チャンポン(三八飯店)で飯を食って、長万部温泉で本格的に入浴して帰蘭した。