ペンギンカールでおやぶんのスコップは見つからず

ふ~ちゃん
目的
トヨニ岳南峰北東面直登沢遡行
日程
2011年07月22日(金)
山域
南日高

今回は、昨年の正月にオヤブンが落としたスノースコップを探しに、ペンギンカールへ行く事にした。案外あっさり見つかるんじゃないかという楽観的期待を持っていたが、んなわけねーだろな結果となった。

行程

2011-11-23
豊似二股駐車場~豊似川右股トヨニ岳南峰北東面直登沢トヨニ岳南峰トヨニ岳南峰南東面直登沢~豊似二股駐車場 下山

2011年11月22日(火)

タイムレコード
時刻天候場所行動
04:00コスモール大樹起床
05:45二股駐車場出発
07:40Co595 の上
11:00ペンギンカール
12:20トヨニ岳南峰
16:20二股駐車場下山

昨夜も大樹の道の駅で車中泊をしたが、やっぱり寝心地は最悪だ。今後何か快適になる方法を考えなければ。

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ダニに食われた。

二股駐車場に移動して二股よりに降りる。すぐに左岸の林道に上がる。林道は廃道化が進んでおり草がぼうぼうだ。先に進むほど道はどんどん不明瞭になって藪漕ぎ状態となる。いつものように Co500 付近で沢に下りて一服する。ふと、右手を見ると、薬指にマダニが食いついているのを発見。さい先悪いわい。


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Co545 右岸へつった。

Co525 は途中までへつって右岸高巻いた。 Co545 は今回は右岸をへつって、二段目ははいつくばるようにへつって直登した。


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ここのへつりがやらしい。
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4年前の自分に挑戦。

Co585 のをいつも通り直登し、 Co590 二股手前のゴルジュ。このゴルジュのへつりは相変わらず嫌らしい。一応、捨て縄が掛けられているが、この捨て縄自体微妙であまり役に立っていないと言うか・・・。地味にこのへつりが下流部での核心だと思うのだが、ほとんどの記録で一切ふれられて居ないのは不思議な事である。その先の二股を左に入ったは、4年前の自分に挑戦という意味を込めて左岸を直登する。何とか登り切ったが、やっぱり自分、弱ってるわ。

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ゴルジュ帯に雪渓は無し。
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F5
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左岸直登

4年前の同時期に来た時は、この先のゴルジュ帯に入るとかなりの量の雪渓が残っていたが、今回はまったく見られない。ただ、ちょっとデブリが多い。淡々と小滝直登でこなす。 Co770 の二段のは細かいホールドに手を伸ばしつつ左岸を直登する。


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南峰北東面
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Co840 左岸直登

今回はペンギンカールへ行くのが目的なので、 Co800 二股は左へ進む。出合右岸直登する。順層ホールドが豊富。二段の滑滝を越えて、核心部となる。Co840 の左岸から直登する。続くを持った滝は右岸カンテを登る。さらに滝を一つ右岸をへつって過ぎると正面に大滝が見える。


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大滝
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四-五段目

今回は雪渓がないので、近づいて観察する事にする。左岸に何となく登れそうなラインが見えるので、途中まで取り付いてみるが、ややハング気味となってこれ以上行くとハマりそうな予感がして引き返す。精神力が 100% だったら突撃してハマっていたかもしれん。右岸カンテに取り付いて直上する。浮き石が多くてちょっと嫌らしい。登りすぎないように急斜面をトラバースして大滝の二段目上に出る。更には続き、下の大から数えて全部で六段ほどになっているが特に問題なく直登できる。


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ここを進むと藪漕ぎ無しでロックガーデンに出られる。

ここから先は簡単な小滝が断続するのみで、最後は湧水源となる。沢形が笹のトンネルに突入するところは、そのまま渓には進まず、右岸の水が湧き出るガレに進み、ダケカンバの中の鹿道をたどると藪漕ぎなしにペンギンカールのロックガーデン末端に出る。


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ペンギンカール
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ペンギンカール

ここで靴をトレッキングブーツに履き替える。おやぶんのスコップを探しながらロックガーデンを登るが、やっぱり見つからない。上手い事カール底のロックガーデンにでも流れ着いていれば、簡単に見つかるだろうと思っていたが、ここのカール底は案外小さくて、他はほとんど藪になっているので、そう都合良く見つかるわけがなかった。下草の薄い灌木とダケカンバの林を進み、東尾根のコルに出る。


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東尾根

南東面直登沢下降地点からピークまでの藪が相変わらずウザいが、一応ピークにタッチしてから下降を開始する。


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左岸から高巻いてみた。

が出てくるまではトレッキングブーツで下る。一つ目のは、試しに左岸から大きく高巻いてみるが、結局最後は悪いクライムダウンになってしまった。次のチョックストンは高巻きようがなく、クライムダウンするが、以前もこんなに悪いクライムダウンだったかな。次の滝は他に方法がなく、仕方がなくラッペルする。この区間は高い壁に阻まれ、高巻きは困難。滝そのものはそれほど難しくないが、で押し切るレベルではないと思う。通常は最低3回のラッペルを強いられ、周辺のと比べても下降は決して楽ではない。!*とすべき沢だと思う。

このは林道に上がるまでがかったるい。すぐ上に国道が見えるのに、なかなか道には上がれない。ようやく左岸に林道跡があったので、上がって靴を履き替えるが、ちょっと早合点だった。更にその先で林道跡は流出していて、渡渉しなければならないんだった。

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