四年目で羊蹄山尻滑りを初体験だってさ

ふ~ちゃん
山行名
リーダー強化 後方羊蹄山京極コース往復
日程
2011年05月22日(日)
山域
後方羊蹄山

久しぶりに現役と山に行ってきた。本来であれば、新人強化であるが、諸般の事情により3~4年目だけのリーダー強化山行となった。しかし、まあ、結果としては新人を連れて行かなくて正解だったかもしれない。いや、むしろ新人の方がマシだったかも?いずれにしても、ここ数年現役をほったらかしにしていたつけが回ってきていると言うことだ。

予定では、21日土曜日に行く予定であったが、前日から雨が降ることが確実だったので、急遽1日ずらして22日の決行となった。前日は私とタノ、ソラで部室にて仮眠。そしてミウラは何故か朝3時集合のところ、1時に現れる。しかも、新しい部室のあるサークル会館は夜間施錠されるため、中に入ることが出来ず、鍵の開いていたトイレの窓から侵入したという。夜中になんだかドンドンという物音がしていたと思ったら、そういう事情だったのか。完全に不審者である。

行程

2011-05-22
部室~京極登山口~京極コース~後方羊蹄山父釜押出ノ川ルート~京極登山口

メンバー

C.L
ソラ
S.L
ミウラ
E
タノ
G
ふ~ちゃん

装備

2011年05月22日(日)

タイムレコード
時刻天候場所行動
05:50京極登山口出発
07:45Co1060
11:00京極ピーク
13:20京極ピーク
14:05の上
15:40林道
16:15登山口下山

まあ、そんなこんなで安眠を妨げられた私は実質2時間ほどの睡眠での出発となった。部室の外は少し雨模様であったが、予報では回復するという事なので現地へ向かう。道中、霧の向こうに羊蹄山が見えてくるが、雪が多い。留寿都のセブンイレブンで朝飯を食って登山口へ向かう。非常に濃い霧で先がまったく見えない。気温はこの時期としては低く、タノとミウラが寒い寒いと繰り返している。

登山口[image/jpeg:284kB]
登山口。さあ出発だ。
一合目[image/jpeg:236kB]
一合目。もう既に雪。
二合目[image/jpeg:176kB]
二合目。ずっと雪。

少しずつ晴れる霧の中を出発。道は雨上がりで濡れている。道端にはまだ若いアズキナが大量に芽を出している。取っていきたいが、そんな時間的余裕はないし、出発したばかりなので自重する。二つ目の林道が横切るあたりから早々に残雪が現れる。


三合目[image/jpeg:311kB]
三合目を過ぎた。どんどん登るよ。
四合目[image/jpeg:310kB]
四合目。ピース。
Co1060 読図[image/jpeg:310kB]
ここはどこかな?答えは Co1060 。
ミウラ[image/jpeg:253kB]
まだ遠いピークを見つめるミウラ。

雪はどんどん増えて、三合目を過ぎたあたりからはほぼ雪渓歩きとなる。ソラは軽アイゼンを着用。霧は晴れ、山頂が見えてくる。ルートはほぼ全て雪で埋められている。ピークはすぐ近いような、すごく遠いような、独立法特有の不思議な距離感。眼下は雲で埋められてる。空は薄い雲で覆われていて、太陽の回りには日暈が出て、更にその下には彩雲も見える。


キックステップ[image/jpeg:150kB]
キックステップ!キック!キック!
留産ピーク[image/jpeg:176kB]
留産ピーク。

ソラのペースがどうしても遅れ気味で、他の三人の休憩時間が長く、ソラの休憩が短くなってしまう。下からドンドン上がってくる雲に追い立てられるようにピークに到着。西側は晴れているが、東側からは雲がどんどん流れてくる。

留産ピークに行くと真狩から上がってきた男性一人とちょうど会う。今日は他に登山者はなし。真狩コースもずっと雪渓だったらしい。留産ピークでピー缶を食べながら、雨具を着込んで滑落停止練習の準備。


youtube:
父釜で滑落停止の練習をするタノ。

父釜のヘリで滑落停止練習。雪が腐っているので、あまりスピードは出ない。例によってタノはそつなくこなすが、ミウラとソラはなかなかうまくいかない。こいつら3年目と4年目なのに、こんな事もまともに出来ないで今までゴールデンウィークの雪山とか行ってたのかと思うとちょっとゾッとする。一時間ほど練習したが、たいして上手くもならないうちに雪渓に向かう。


youtube:
京極ピークから尻滑りをするミウラ。
youtube:
調子扱いて尻滑りをするオレ。

京極ピーク直下から雪渓に突入する。いつもなら藪に覆われて、直接降りられないので、三角点から降りて左に向かうが、今回は直接ピークから降りられた。例によって尻滑りで一気に降りる。ソラとミウラのビニール雨具はあっという間に破けてしまった。慣れっこの私はほぼノーブレーキ。ミウラはそこそこスピードを出す。ソラとミウラは慎重派。それでもそれぞれに楽しんでに到着。

で15メートルの細引きを2本出して懸垂下降。タノが先に降りる。次にミウラが続くが、どうも要領を得ない。先日の部会で確認をしたと思っていたが、そういえばミウラは欠席していた。そして、私がミウラにかかりっきりになっているときに下でタノはエラいことになっていたらしい。ミウラは下の方で最終的にロープに絡まって危険な状態になってしまった。ほぼ降りきっていたので大事に至らなかったが、懸垂下降も出来ない今の部の状態はとても困ったことだ。次にソラの番。と、準備をしている隙にミウラが何故かをかぶって対岸の崖の方へ向かっている。あわてて声を掛けて呼び戻す。どうやら懸垂下降がうまく出来なくて、パニック状態になっていたそうだ・・・。ソラは先日の確認の効果か、そつなくこなして下に到着。


滝の下[image/jpeg:212kB]
滝の下でぐったりしているミウラとソラ。

最後に私が途中まで降りて行ったところ、ソラがおもむろに、の下の急な雪渓を尻滑りで降りようとしたので、私があわてて「ダメだ危ない」と言ったが時既に遅し。あっという間に滑って(落ちて?)行って見えなくなった。取り残されたミウラには、バックステップで降りろと指示したが、途中で足を滑らせて落ちていった・・・。じつは、私が見てないすきに、タノも尻滑りで落ちて行ったらしい。

幸い三人とも怪我はなかったが、危うく大事故になるところだった。例年であれば、これほど雪は多くなく、尻滑りなど出来る場所ではないのだが、中途半端に雪が残っていたものだから、それまでに尻滑りで楽しくなって調子をこいてまだ出来ると思ってしまったようだ。3~4年生の熟練パーティだと思って私も油断していたが、今の現役の状態はこういう場所での経験はほぼ皆無なのだと言うことを思い知らされた。


羊蹄山[image/jpeg:195kB]
降りてきたルートを振り返る。
林道[image/jpeg:282kB]
ようやく降りてきたよ。

を降りると、いつもならほとんどガレで埋まっているが、今年はまだ雪渓が続く。途中のギョウジャニンニクはさすがにもう大きくなって、あまり食べ頃のはなかった。残雪は結局、林道に上がるところまで残っていた。途中コゴミなどを取りながら、登山口に到着した。着ていた雨具を脱いでいたら私の GORE-TEX 雨具もボロボロに破けていた。まあ、もう既にボロで現役を引退した雨具だから良いんだけど。

いつものように京極温泉に入る。皆雪焼けで顔が赤い。留寿都のとんでんでトンカツを食べて室蘭に帰着した。とてつもなく眠い。

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