- 目的
- ペケレベツ岳東面直登沢溯行
- 日程
- 2007年10月07日(日)
- 山域
- 極北日高
今回は、私にとって日高の沢を遡行する99本目のルートとなる記念すべき(?)山行である。これまでの日高の沢の中で、最北の沢となるこの沢は最ブタの沢だった。ろくに滝も出てこず、ブタ歩きと藪漕ぎに終始し、話の種にもならないような遡行となった。ちなみに、私の持っている古い地形図ではこの川には『ヌプチミップ川』という名前が付いている。
行程
- 2007-10-06
- 芽室小屋 C0
- 2007-10-07
- 小林橋~小林川ペケレベツ岳東面直登沢~ペケレベツ岳~登山道~ペケレベツ岳登山口 下山
装備
2007年10月06日(土)
芽室岳の沢を遡行後、芽室小屋に宿泊した。煙にまみれながら、ようやく薪に火がついた頃に老夫婦が一組やってきた。連休中日でも結局小屋に泊まったのはこの3人だけだった。やはりこの小屋は人気がないのだろうか。とても良い小屋なのに。薪の火の付きが悪かったので、消えないようにと少し多めに薪を入れていたら、急に燃えすぎて暑くなりすぎてしまった。老夫婦に申し訳なかった。
2007年10月07日(日)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
05:50 | 起床 | ||
07:40 | 出発 | ||
08:55 | 快晴 | Co860 | |
12:35 | 晴 | ペケレベツ岳 | |
14:00 | 登山口 | 下山 |
![入渓地点は悪くない雰囲気だが 小林川[image/jpeg:141kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175658.jpg)
ペケレベツ岳登山口に自転車を残置し、日勝峠 Co650 付近から林道に入った。川には『小林橋』という名の橋が架かっていた。脇に車を停め、入渓する。芽室小屋の水道の水量がかなり減っていたので、一晩でかなり減水したはずだが、ここの水量はまだ多い。
橋から見た沢はなかなか悪くない雰囲気だったが、すぐにブタ様相になる。水量が多く、水は白く泡だって沢底は歩きにくいし、河畔は藪が濃い。ショートカット出来るかと、枝分かれしている流れに進んでも、すぐに伏流して藪の中に消えてしまう。どうやら広い河畔は巨岩の堆積した湧水源で、あちらこちらから水が湧き出し、この水量となっているようだ。
![沢はどうにもブタ様相だ ブタ沢[image/jpeg:167kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175659.jpg)
楽なルートはどこかと右往左往して、結局余計に苦労しながら進んでいると、 Co840 二股は気づかずに通り過ぎてしまった。沢は部分的に地中に潜り、巨岩の下を流れていたりする。 Co950 付近の三股もどう分かれていたのかよく分からないまま通過した。
![そして藪へ 藪漕ぎ[image/jpeg:149kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175660.jpg)
Co1000 も過ぎれば、それなりに滝らしきものも出てくるだろうと思っていたが、本当に何もないまま、それどころか水は伏流してしまい、涸れ沢となる。 Co1400 付近から藪に突入する。はじめは細い笹を快調に進むが、そのうち灌木とハイマツとダケカンバのミックス藪となる。ミックスを避けて右の方のカンバ帯に逃げながら進むが、結局ピークまでは1時間の藪漕ぎとなった。
この沢は日高でも屈指の、いや、私が遡行した中では一番のブタ沢で、ピークに出るのが恥ずかしくなるほどだ。実際にピーク直下ではクマと間違われてピーピー笛をならされたりしてもの凄く恥ずかしかった。地形図的には3時間程度と思っていた沢だが、ピークまでは結局5時間近くもかかってしまった。このことからもこの沢がいかにブタで藪かと言うことが分かる。
この沢も昨日同様、面白ければ往復する可能性もあったが、考える余地もなく登山道を下ることに決定。サクサクと下って1時間で登山口に到着した。