ペンケヤオロマップ川~ポンヤオロマップ岳

ふ~ちゃん
目的
ポンヤオロマップ岳北東面直登沢遡行
日程
2007年08月12日(日) - 13日(月)
山域
中日高

ペンケヤオロマップ川遡行した。こちらもポンヤオロマップ川に巻けず劣らずの難渓だった。また下流のには巨大なサクラマス(?)が棲んでいた。

行程

2007-08-12
道の駅大樹 C0
2007-08-13
ポンヤオロマップ岳登山口~ペンケヤオロマップ川(小)~ポンヤオロマップ岳北東面直登沢~ポンヤオロマップ岳~P1058~ペンケヤオロマップ川~登山口 下山

装備

2007年08月13日(月)

2007-08-13 ペンケヤオロマップ川
タイムレコード
時刻天候場所行動
03:40起床
05:25快晴登山口出発
08:15Co780
10:00Co1100 二股
11:00快晴ポンヤオロマップ岳
14:15登山口下山

ポンヤオロマップ岳登山口にはすでに数台の車が停まっていた。なかには、出発の準備中の人もいる。と思ったら、なんと、夜通し歩いてきて今下山してきたと言うことだった。なにやら、ポンヤオロマップ川遡行したものの、詰めを間違えて7時間藪を漕いだらしい。ご苦労さん。

下部遡行

Co360 函[image/jpeg:151kB]
Co360 河床は砂利で埋まっている

ペンケヤオロマップ川ポンヤオロマップ川本流と比べるとグッと小さく、水量も少ない。小という異名があるだけあって、すぐに函状なる。中は砂利で埋まっていて容易に通過出来る。いずれも小規模ながら函状が断続し、時々小滝が出てくる。出発してすぐのを持った左岸テラスを巻く。 Co390 の函滝は泳いでから左岸を直登した。 Co390 と Co400 の間で、 40cm over と思われる巨大な魚影が足下を走る。もうサクラマスが遡上しているのか?それともニジマスがこんな所にいるのか?

今回、新しいサワーシューズをおろしたのだけれど、黒光りする岩に乗ると、フリクションが利かずツルツル滑る。以前から、新品のフェルトは効きが悪かったが、今回は特にひどい。このの岩質が特に滑りやすいのだろうか。


Co440 樋状[image/jpeg:150kB]
Co440 シャワークライムで抜ける

Co449 手前の樋状の左岸へつってから水流をシャワークライムで抜けた。にはあまり日が入らないが、気温が高く早朝のシャワーもあまり苦にならない。Co449 二股は左右ともほとんど水量が変わらない。広い河原になっていて、快適な天場になりそうだ。

の連続

Co510[image/jpeg:149kB]
Co510 どんどん直登
Co630 二段一段目[image/jpeg:150kB]
Co630 この滝は登れない

Co490 を右に進むとが連続して出始めた。は登る分には問題なく、すべて直登していく。なるほど確かに流倒木が多い。 Co630 の二段の滝は直登出来ないので、左岸ルンゼを登り側壁をトラバースして一段目の上に出た。二段目はツルツルのを持っている。一段目の上を対岸に渡り、右岸側壁を登った。


Co700-720 直瀑[image/jpeg:136kB]
Co700-720 下部をどう登るかが鍵
Co720 滑滝[image/jpeg:150kB]
Co720 滑滝が続いている
Co780-800 直瀑[image/jpeg:134kB]
Co780-800 左岸側壁を直登する

Co680 二股は右股に進むことにする。小滝がいくつか出てくる。難しくないが、フェルトがものすごく滑るのでやっかいだ。 Co700-720 の直瀑がはじめの核心となる。遠目ではとても登れそうにないが、下から見ると、上の方は結構ホールドがあって何とかなりそうだ。出だしの 5m をどう切り抜けるかが鍵だ。角のない岩で、ホールドが決まりにくい。遠いホールドに手をとばしながら核心を抜ける。思った通り、上に行くほどホールドは豊富になり、難しくなくこのを突破する。 Co780-800 の直瀑は左岸側壁を直登した。

高巻

Co850-900 大滝[image/jpeg:136kB]
Co850-900 絶壁に囲まれた大滝
Co850-900 大滝[image/jpeg:131kB]
大滝を見上げる
Co900 大滝落ち口[image/jpeg:151kB]
絶壁の上をトラバースする

今にも崩れそうな嫌なスノーブリッヂの下をくぐり抜け、小滝を越えていくと、周囲がハングした岩壁に囲まれた大きなに突き当たる。右岸は灌木のカンテ状で、上部で大きくハングしていての上に出るのは難しそうだ。左岸は広い岩盤にルンゼが2本落ちてきている。滝本体は落ち口で大きくハングしており、取り付くだけ無駄だろう。

本流に近い方のルンゼを詰めて、上部をトラバースすれば、の上に出られそうだと思い、取り付くが、実際取り付いてみると、急傾斜でホールドが少ない。岩壁を右往左往しながら、安定したバンドのルートを探して少しずつ高度を上げる。の高さまで上がり、ルンゼを横切る。ハング下の灌木帯を枝渡りでトラバースして滝の上に出た。足下は垂直に落ちており、なかなかいやらしいトラバースだった。

続くはシャワーを浴びながら、最後は小ハングを懸垂で登り切るパワークライム。何もそこまでしなくても、もうちょっと簡単に登れると思うが、暑さと先ほどの高巻きで少々興奮気味である。気温はぐんぐん上がるので、その後もどんどんシャワーを浴びながら気持ちよく直登していく。

Co1000 はどちらでも良いと思うが、今回は右股を行く。 Co1100 を左に進むと、一気に渓相は小さくなり、涸れた岩盤のルンゼとなる。最後は薄い灌木の藪と適当につて行くと、ピークのやや東側に出た。

下降

尾根に出たとたん、太陽が照りつけてものすごい暑さだ。ピークでは無数の虫が飛び交っている。中日高南日高の山々が見えるが、周囲の木が高く、それほど良い展望とはいえない。靴をトレールウォーカーに履き替えて下山を開始する。

ものすごい急傾斜の登山道を駆け下りる。汗が次から次へと流れ出てくる。傾斜が少し緩くなったところで一組の登山者とすれ違う。適当に挨拶を交わして先へ進む。 Co1058 から北東の谷に下る。おそらく登山道を下った方が圧倒的に早いだろうが、ここは涼を求めたい。

はじめはシカ道が広がる下りやすい斜面だが、すぐにもの凄いルンゼに出る。ルンゼの下には崩壊地が広がっているのが見えるので、出来ればトレールウォーカーのまま行きたかったが、このルンゼはフェルトでなければ下れない。

ザレ[image/jpeg:148kB]
下降沢のザレ

ルンゼの下には広大なザレが広がっていた。水は伏流し、荒れた渓相が続く。 Co600 付近に少し大きながあって、高巻く。出合小滝クライムダウンして本流に復帰した。

後は適当に水に浸かりながら快調に下降する。やたらとまとわりつき、目の中に飛び込んでくる虫がうざい。まだブヨなら格闘のしがいもあるが、どうやら吸血昆虫ではないようだ。このやたらと目の中に飛び込んでくる変な虫はいったい何なんだろう。

例の場所ではやはり巨大な魚影を確認する。今回は時間的に遊んでいる余裕はなかったが、今度は釣り竿を持ってきてじっくり格闘したい。小という割にはあまり泳ぐところがなかったが、適度に涼しくなったところで下山。車の中は暑くなっていたが、冷えた体にはちょうど良い心地よさだった。

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