コイカクシュサツナイ川~ピラトコミ山

ふ~ちゃん
目的
ピラトコミ山東面直登沢遡行
日程
2007年08月01日(水) - 02日(木)
山域
中日高

ピラトコミ山東面直登沢遡行した。もっと簡単なかと思っていたが、意外や意外手強い沢だった。もっとも、途中でヘルメットを忘れたことに気づき、ノーヘル山行であったため、いつもより精神的負担が大きかったことを考慮した方がよいかも知れないが。

行程

2007-08-01
中札内道の駅 C0
2007-08-02
コイカクシュサツナイ川ピラトコミ山東面直登沢ピラトコミ山ピラトコミ山南東面沢コイカクシュサツナイ川

2007年08月02日(木)

2007-08-02 ピラトコミ山
タイムレコード
時刻天候場所行動
03:00起床
05:15出発
06:15Co685
08:20Co1150
09:50ピラトコミ山
10:50Co11200
13:00本流ゴルジュ
13:35下山

8月に入って、いよいよ本格的なに行けるかと思ったら、北から前線は下りてくるは、南からは台風が迫ってくるは、なんだかやりきれない天気になりそうだ。とりあえず、今回は札内川流域の沢を攻める予定で、中札内の道の駅で車中泊して明日の晴天を祈る。

まだ暗いうちに起きると、空には星が見える。今日のうちは天気が持つだろうか。なんだか妙に風がなま暖かい。札内ヒュッテに着くと、入り口の左側の物置の部分の壁が無くなり、「宿泊はご遠慮ください」の張り紙がある。この冬に雪崩でやられたそうだ。トイレのために中に入ると、2階から声をかけられてびっくりする。泊まらないでって書いてあるのに泊まってんじゃねえよ。とりあえず朝飯を食って、トイレをすませ、コイカクの林道終点まで行って準備を整え出発する。

ピラトコミ山東面直登沢

に降りてすぐに右股に入る。今年は(も?)少雨ですっかり川は干上がり伏流している。すぐに砂防ダムがある。3つほど砂防ダムを越えると、ようやく水流が現れてくる。しばらくは採石の転がる荒れた沢である。しばらく行って、ヘルメットをかぶっていないことに気づく。車に置き忘れたようだ。今更取りに行く気もしないので、慎重に進むしかない。しかし、今考えれば取りに行っておけば良かった。

Co580 函滝[image/jpeg:148kB]
Co580 右岸をへつる

Co580 の屈曲点から、状になっても出始める。はじめの函滝右岸を微妙にへつって取り付き、直登した。 Co600 屈曲点のは流木が詰まっており、それらを使って登った。ヘルメットをかぶっていないので、ちょっとした滝でも妙に緊張する。

記号連瀑

Co630[image/jpeg:149kB]
Co630 左岸を直登する
Co660-680 二段[image/jpeg:150kB]
Co660-680 左岸を高巻く
Co680-700 連瀑[image/jpeg:135kB]
Co680-700 さらに左岸を高巻く

Co650 の記号の前後は連瀑帯となっている。 Co630 からの1つ目の連瀑は4段で、一段目は左岸直登、三段目は右岸高巻いた。小さな滑滝が左岸から落ちてきて、右に曲がると正面に直登不能な二段のが見える。左岸の尾根筋を笹藪を頼りに登る。滝の上まで出ると、更に先に三段ほどの滝が落ちているのが見える。とりあえずに降りられそうなので下りてみる。左岸に取り付くが、結局水流近くを直登出来る感じではなくそのまま高巻いた。

核心部

Co850 函滝[image/jpeg:150kB]
Co850 瀑心を直登

滑滝をひとつ越えて左に曲がると、しばらくはブタ沢の様相である。 Co820 の左岸からルンゼが合流するところに雪渓があり、そこから険悪そうなゴルジュ渓相になっている。雪渓を下りて1つ目の、両岸が切り立った函滝は、水流の脇を登ろうとしたが、ホールドが無く登れない。水流の中に手を伸ばすと微妙ながらホールドがあったので、水流に突入して登り切った。こののすぐ上は薄っぺらいスノーブリッヂがかかっていた。両岸は巻けないので、大急ぎで下をくぐった。


Co870-900 三段下部[image/jpeg:149kB]
Co870-900 直登する
Co870-900 三段三段目[image/jpeg:151kB]
Co870-900 左岸テラスから高巻く

更に屈曲するゴルジュの中にが続いている。一段目、二段目を直登していくと、ツルツルで登れない三段目が現れる。左岸テラスに上がってみるが、ホールドが乏しい壁になって取り付けない。仕方がないので、倒木を支柱にしてよじ登る。急傾斜の草付きの斜面をトラバースしていくと、踏み跡があって、クマの糞が点々としている。藪の中でクマ君と鉢合わせしないかちょっと不安であるが、こういう時はシカ道やクマ道を行くのが一番確実である。


Co920-950 雪渓と大滝[image/jpeg:149kB]
Co920-950 左岸を高巻く

の上はなかなか下りるポイントが無く、先は大きな雪渓となっている。クマ道を更に進み、雪渓の上に下りる。雪渓の突き当たりは大きなとなって、周囲は高い絶壁に囲まれて、左右からはルンゼが集まっている。雪渓がなければ相当苦労する所だろう。滝の直下は雪渓が崩れかけ、取り付けないので、少し手前から左岸の側壁に取り付く。トラバースして、カンテ状の笹藪の縁を進み、少し傾斜が緩くなったところで、いったんルンゼに下りて草付きをトラバースして滝の上に出た。

詰め

Co1000 チムニー[image/jpeg:150kB]
Co1000 右岸を高巻く

3つほどを越えると、 Co1000 二股である。右股は細いルンゼとなって P1508 に突き上げている。本流もチムニー状のとなっている。気合いを入れれば直登出来そうな気もするが、ここまでの行程で、結構疲れているし、ヘルメットを持っていない精神的ダメージも大きい。右岸に取り付く。が、どろどろで滑っていやらしい。最後はトラバースして滝の落ち口に出た。


Co1020-1050 チムニースラブ[image/jpeg:148kB]
Co1020-1050 クラックを直登する

次の左岸スラブ状で、右岸がかぶってクラックになっているは、はじめ水流のちょっと左岸よりの所を登ろうとしたが、途中が小ハングになって、ホールドが微妙。つかめそうな所はあるが、右側がオープンになってるだけに、力が一方向にしかきかず、バランスが取れない。うまくいかないので、クライムダウンしようとしたら、結構登ってきてしまっていて、ホールドがわからない。微妙なバランスで登ってきたので、下りもかなり微妙。手足がぷるぷる言い出してかなりやばい状態で、なんとか下りきる。もう一度をよく見て、途中から、右岸のクラック沿いに入る。クラック内のチョックをつかんだりしながらパワークライムで切り抜けた。

もう一つを登ると、地形図上に出ていない二股になる。 Co1000 は地図上で見ると三股になっているが、おそらくそのあたりの流れが少々複雑になっているのだろう。左は藪に覆われて、水量も少なく、右の方が本流に見えるが、コンパス通り左に進む。水は程なく涸れて、乾いたコケに覆われた岩盤のとなる。

乾いた岩盤のを詰めて、草付きの急斜面に突入したら適当に尾根筋に取り付いて、薄い灌木を詰めて稜線に出た。稜線上の北側には非常に明瞭な踏み跡が付いていて、ピークまではすぐだ。この踏み跡は麓まで続いているんだろうか。稜線上は雲に覆われ、北西から霧を含んだ風が吹いてくる。当然展望はない。長居はせずにさっさと下降することにする。

ピラトコミ山南東面沢

下りは南東面を下る。尾根上を真南に進んでいくと、尾根がわずかに西に屈曲し、足下は落ち込んでいる。おそらくここが南面沢の源頭だろう。地形図を見た感じ、南東面沢の源頭部はおそらく沢の体をなしていないだろうから、しばらくは南南東の尾根筋を下る。尾根分岐は非常に不明瞭で、しっかりとコンパスを切っていないと、南面沢や東面沢に向かってしまうかも知れない。

コンパスを頼りにひたすら藪を下る。適当に左に寄りながら進むと、筋にぶち当たる。藪の覆う細いルンゼ状の谷を下りていくと、 Co1100 付近で岩壁となって、大きな谷筋に合流する。 Co1000 で左岸から明瞭な谷筋が合流すると、沢は岩盤状になって下りやすい小滝が続く。所々大きなも出てくるが、だいたいは簡単な高巻きかクライムダウン出来るレベルの優しいである。遡行時は Co1000 を右に入った方が上部まで沢筋が続くだろう。

の連続

Co880 スノーブリッヂ[image/jpeg:150kB]
Co880 ボロボロのスノーブリッヂ

Co900 で大きなとなっての下にボロボロの雪渓が見える。滝は慎重にクライムダウンする。雪渓の一部は崩れたてで、残っている部分も今にも崩れそうだ。しかし、両岸は立って、高巻ける状態ではない。息を殺して走り抜ける。雪渓の先には函滝が続く。


Co860 函滝[image/jpeg:150kB]
続く滝をクライムダウンしていく
Co810-840 二段大滝[image/jpeg:151kB]
Co810-840 上段は右岸を高巻く
Co650-660 函滝[image/jpeg:135kB]
Co650-660 ラッペルで降りる

の数は多いが、何とかクライムダウン高巻きだけで下りられる下降向きのだなと思っていたところ、 Co650 の屈曲点でどうにも下りられないが出てくる。登るとすれば左岸ルンゼからとなるだろうが、下りに使うにはちょっと悪そうだ。落ち口付近には良い植生はない。かといって、こんなところでハーケンを残置するのももったいない。仕方ないので、右岸のちょっと上の方のダケカンバに捨て縄をして、ロープ(40m)を垂らす。遠いのでどうかと思ったが、何とか下まで届く。

下部ゴルジュ

Co630 ゴルジュ[image/jpeg:149kB]
Co630 ゴルジュの滝が続く

まあ、言っても面倒なのはここまでだろうと思ったら、さにあらず。すぐにを持った三段の函滝。微妙なクライムダウンへつりで突破。まぁ、釜があるので滑っても大丈夫だろう。ただヘルメットがないので、今の私は滑るわけには行かない。さらにツルツル系のが続く。いつもならたいしたことはないが、ヘルメットがないことで緊張感が数倍にもなる。

Co600 から先もゴルジュ状が続くが、小さな滑滝がいくつか有るだけで、もう問題ない。 Co550 でゴルジュを抜けて、すぐに本流に合流した。

本流も水量が少ない。2つのも問題なく中を通過した。歩きなれた河原を淡々と歩くと程なく出合にかかる橋が見えてきた。

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