コイカクシュサツナイ岳北東面左股直登沢ツナ沢と、一八三九峰北面直登沢に行ってきました。一八三九峰は14年ぶりの登頂となりました。
Co780 の出合から滝が出てくるが、出合の滝の次の滝から大高巻きとなる。 Co950 の大滝の突破が核心で、右に行っても左に行っても悪く、右往左往したあげく、雪渓から右岸のバンドに乗ってトラバースして突破する。雪渓の状態が悪いともっと苦労するだろう。 Co1150 は右(シュ沢)が本流のようだが、悪相の函が続いてるので左に入る。ツナ沢は容易な小滝の連続で Co1450 付近まで続いている。その後も急斜面をよじ登り、ピークのやや南東の肩に出る。
無名沢へは例の下降沢を下る。一八二三峰南面直登沢出合まで行くつもりだったが、下降沢出合にちょっとした河原があったので、そこで泊まる。
一八三九峰北面直登沢は出合からピーク直下までコンスタントに滝が現れる。いくつか難しい滝もあるが、沢は思いのほか開けており悲壮感はない。美しい滝の多い快適な沢である。 Co1100 二股は右の直登ルンゼに進むつもりだったが、出合から先に悪相の雪渓があって行く手を阻んでおり、先にはいかにも悪そうな滝があるため、弱気な私はあっさりと左に変更する。出合のスラブ状の滝を巻いたあとは小滝の連続となる。詰めはピークに突き上げるルンゼに入ると、小振りながらも手強い滝が出てくる。岩盤状の渓相はピーク直下まで続き、最後は所々岩盤の露出する急斜面の木登りのとなってピークに飛び出した。最後の藪漕ぎはわずか30メートルだが非常に濃密なので、少しでも沢形からはずれると凄まじい藪漕ぎが予想される。ピークは案の定ガスの中だった。
今回の山行の核心はここからコイカクまでのハイマツ漕ぎだった。14年前に来た時は4時間強で通過したはずだが、今回は道の状態がずっと良くなっているはずなのに2日合わせて5時間半かかった。体力の衰えを感じざるを得ない。