行程
メンバー
- 少佐
- おやぶん
- ふ~ちゃん
- あらた
- 秋豆
- シゲ
2005年12月30日(金)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
10:00 | 出発 | ||
11:20 | チセヌプリ | ||
13:00 | 道路Co809付近 | ||
14:35 | ニトヌプリ | ||
15:30 | チセスキー場 | 下山 |
今日は、私と少佐、秋豆の他におやぶん、とーのさん、あめ、かんが合流してチセニトに行く予定だったが、とーの、あめ、かんは都合がつかず不参加となった。シゲは昨日のうちにあらたに連絡し、現役の後発部隊と合流して適当にその辺で遊ばせておくことで決まっていた。
おやぶんは朝早く7時過ぎに到着し、荷物を降ろしてパッキングを始める。おやぶんの持ってきた、少佐の奥さんにあげることになっていたディアミールの付いた板に、奥さんの靴を合わせようと取り出したところ、なんとなくシゲの靴が合うのではないかという気がしてやってみると、これがなんと、ちょっとキツいながらもはまるではないか。昨日までさんざ悩んでいたことがこれで一挙解決である。おやぶん、お手柄だ。
少佐には悪いが、親分の持ってきたこのスキーはシゲのために部に寄付してもらう。チセヌプリにも急遽シゲも一緒に行くことにして、あらた達と合流するためにチセヌプリスキー場へ向かう。更にあらたも同行することになる。村井、泉は泉のスキーを持ってこられなかったので、スノーシューで着いてこられるところまで行って、先に五色温泉に向かう事になる。
チセヌプリ南尾根
リフトを降りてチセヌプリの南尾根へ向かう。シゲはスキーはほぼ全くの始めてで、歩くのもおぼつかない状態だ。先行4人にはあっという間に引き離される。辛抱強く、丁寧にキックターンの切り方を教える。足の出し方、体重移動から足の引きつけ、回転の方法を事細かに説明する。さすがにはじめは要領を得なかったが、私の教え方もこの4年でうまくなったのか、みるみるコツを掴んでどんどんスピードアップして、ピーク近くでついに先行組に追いついた。チセの南尾根は人が多く、ピークまでほぼラッセルなしで登ることが出来た。南東斜面は山スキーヤーやボーダーがどんどん滑っていく。
チセヌプリ南東斜面
![チセヌプリ チセヌプリ[image/jpeg:35kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152173944.jpg)
ピークは当然の様に晴れてはいないが、今日はさほど強い風もなく有視界行動が可能だ。チセヌプリとしてはいい天気の方だろう。ここから南東斜面を滑るか、東斜面を滑るか悩んだが、今回は南東斜面を下り 809 地点へと降りてニトヌプリへ向かうルートをとる。っというか、私が東斜面を偵察している間におやぶんが南東斜面を滑り出してしまった。
おやぶんが先頭を切ってどんどん滑っていくので、わたしはシゲについてスキーの指導だ。秋豆には少佐がついてくれるが、全く問題なさそうだ。シゲは斜滑降でキックターンを切りながらの下降となる。南東斜面は登山道の南西側で、雪庇が形成されているが今日の所は特に問題はなさそうだ。広い斜面の東寄りを滑り、Co900付近から東にトラバースして809の少し上方で道路に出る。私とシゲは10分ほど遅れて到着した。
ニトヌプリ西斜面
![ニトヌプリ西斜面 ニトヌプリ西斜面[image/jpeg:41kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152173945.jpg)
今日は時間を見て、場合によってはチセアタックだけで下山する予定だったが、ニトに行くのかと聞いたら行くという。うーむ。確かに登りはもう問題ないと思うが、下りは大丈夫だろうか・・・
道路を横断し、ニトヌプリへ向かう。今日は南西斜面を下る予定なので、直接南峰へ向かう。中央コルに突き上げる広い谷地形から南峰の西に延びる尾根へトラバースし、Co860付近で広い斜面に出る。ベテラン達は時々直登していこうとするので、新米達が登りやすい様に緩く切っていく様に指示を出す。1ピッチ半で南峰に到着。さすがに新人2人は疲れた顔をしている。
ニトヌプリ南西斜面
![ニトヌプリ南西斜面 ニトヌプリ南西斜面[image/jpeg:21kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152173946.jpg)
ニトヌプリ南峰からは874南を通り南西斜面を滑り道路に出るルートを通る。ピーク付近はほとんど視界がないので、コンパスを切って南の980ポコと920ポコの中間の小さな沢地形めがけて滑る。ここまで斜面は中級ルートだが、少し雪が重たく滑りにくい。私は写真を撮るのとルート開拓をする口実で新人を後続にまかせて今度は一番手に滑っていく。台地地形を少しラッセルして850で急に落ち込む南西斜面に出る。
この時点でかなり日は傾いてきた。少佐にはシゲがついてくれているが、既に遅れ気味である。これから下る斜面は、ニセコの中でもトップクラスの楽しい斜面であるが、難度も高い斜面でもある。シゲにつきあっていたらせっかくの斜面を楽しめないことは目に見えている。わたしとおやぶんは目配せして、車を回収に行くことを口実に先にこの大斜面を下ることにする。秋豆はあらたに任せ、シゲを少佐に押しつけていざ大滑降。
最高の斜度に最高の雪質、そして適度な樹林。歓声を上げての大滑走だ。私は前方に2回転ほどしたが、全くダメージはない。このまま下までバージンスノーだー!っと思っていたら、3分の1ほど下ったところでいくつかのボードのトレースが出現。ちょっとガッカリである。道路に出ると、はっきりとしたトレースが出来ておりすぐに除雪終点に出た。チセスキー場で車を回収し、戻ってくると秋豆とあらたは既に降りて待っていたが、しげと少佐はどこかと聞くと、あらたの指さした先は斜面の中腹より上。あらら、先に降りたのはちょっとまずかったかなぁ。
ついに日も落ちて、ヘドラの明かりがついた。しかし、明かりは1つ。シゲにヘドラを持たせるのを忘れたか。これは救助隊に出なければならないかなと思っていたら、向こうから声が聞こえてきた。「電話に出ろー。」慌てておやぶんの携帯から少佐の携帯にかけ直す。どうやら向こうはまだ大丈夫な様で、先に秋豆とあらたを五色に送り届けろとの指示。私の車で2人を届けて戻ってくるとようやく2人が道にたどり着いた。