スマクネンベツ沢~十勝幌尻岳~ピリカペタヌ沢~札内岳~札内川本流

ふ~ちゃん
目的
十勝幌尻岳南面直登沢・ピリカペタヌ沢本流~札内岳遡行
日程
2005年07月31日(日) - 08月02日(火)
山域
北日高

行程

2005-07-31
札内ヒュッテ C0
2005-08-01
C0~スマクネンベツ沢十勝幌尻岳南面直登沢十勝幌尻岳~(3h)ピリカペタヌ沢八ノ沢出合 C1
2005-08-03
C1~ピリカペタヌ沢本流札内岳札内岳南西面直登沢札内川本流)~札内ヒュッテ

2005年07月31日(日) 札内ヒュッテ

本日は札内ヒュッテでC0。道すがら、凄い雷雨。明日が増水していないかちょっと心配。上で寝ていると、夜中に数人のパーティがやってきてごそごそしておる。下山が遅れたとか言っている。あの豪雨で増水したのかな。

2005年08月01日(月) スマクネンベツ沢ピリカペタヌ沢八ノ沢

タイムレコード
時刻天候場所行動
04:00起床
05:05出発
05:35六ノ出合右岸自転車残置
10:00Co1160
12:35十勝幌尻岳
14:55ピリカペタヌ沢八ノ沢出合

スマクネンベツ沢札内川六ノ

下の人たちが起き出す前に小屋を出発。本当は掃除をしたいところだけど、ごそごそやって起こすのもなんだし。ここは後出の人たちがやってくれるだろうと信じて出かける。

ゲートに車を置いてチャリンコを荷台から引き出し出発。六ノのダムまで30分ほど。林道にチャリを残置し、出合より少し上流から渡渉左岸の壁をへつって下降し出合に到着。六ノ沢は意外と規模の小さな沢だ。少し増水気味のようだが、この程度なら全く問題ないだろう。出合からずっと、小石の敷きつまった歩きやすい河原が続く。所々に地下足袋の足跡がある。こんなマイナーな沢に先行者とは珍しい。しかもこんな平日に。北大か帯畜あたりの学生だろうか。

Co600 ゴルジュ[image/jpeg:189kB]
Co600 ゴルジュ
Co630[image/jpeg:179kB]
Co630

Co600 から 200m ほどつづくゴルジュになっているが、おおむねへつって中を通過できる。平水ならおそらく全く気にならないだろう。 Co630 にも小さながあるが、こっちは砂利の河床で全く問題なし。

Co670 を過ぎたあたりで例の先行者に追いつく。予想外に40~50代のおじさんと、20~30代の若者の二人組だ。それにしても、こんなマイナーなを歩く様な沢屋にしてはスタイルが妙だ。去年もいた地質調査の人だろうか。にしてもなんか変。近づくと向こうから話しかけてきた。「こんにちは、八ノ沢ですか?」は?八ノ沢?ピリカペタヌの八ノ沢だろうか。確かにあっちに降りるけど、何故カチポロを通り越してそっちに飛躍する。「カムエクじゃないんですか?」「・・・(一瞬の沈黙の後)え?!・・・(絶句)」「八ノ沢出合はもうすぐですかねぇ」・・・って!!!ぉぃぉぃぉぃ、八ノ沢って、札内八ノ沢かよっ!!(平静を装い)「あの、つかぬ事を伺いますが、どちらを目指されていらっしゃいますか?」「え、八ノ沢からカムエクへ・・・」「あの、どこをどう間違えてこの沢に入ってこられましたか?」「え??(ポカンとする2人)」「ここは六ノ沢で、八ノ沢は全く方向が逆の沢ですから。」「エー?八ノ沢は通り過ぎちゃったー??」とかここまで言ってもまだわけのわからん事を抜かすおじさん。仕方がないので地形図を取り出して説明する。

どうやら六ノのダムを七ノ沢のダムと勘違いしてこっちに入り込んでしまった様だが、ここまで来るまでに何かおかしいと思わなかったのだろうか。現在地を教えると、「あー、距離はだいたい合ってたなぁ」とかこの後のに及んで意味不明の事をぬかしている。 コンパスぐらい切れよ!!!(怒# 「じゃぁ、お気をつけて」など、心にもない事を口にしつつ振り向きもせずそそくさとその場を立ち去る私であった。それにしても、たまたま私が追いつかなければ彼らは一体どの時点で間違いに気づいたろう。

十勝幌尻岳南面直登沢

Co1130-1150[image/jpeg:208kB]
Co1130-1150
Co1080[image/jpeg:245kB]
Co1080

ひたすら何もない河原状のをサクサクと進み、ゲートから4ピッチで予定天場着。こんな時間に天張るのもなんだし、そのままピーク目指して進む。 Co1102 を右に入ると沢は小もないブタ沢となる。すぐに20mほどの樋状のとなり、右岸スラブを少し登った後、中央に向かいチムニー登りで突破する(Co1130-1150)。 Co1180 で苔むした左岸から登った後はガレ気味の沢となって延々と続く。 Co1400 付近は岩雪崩で沢の入口がふさがれて、本流を見落としそうになるので注意。藪沢から西の稜線に出て意外と濃いハイマツを漕いでピークへ到着。水は早々に涸れるので、早いうちに汲んだ方がよい。

ピークに着くと、ちょうどオピリネップコースから登ってきた3人パーティも到着。話をしてみるとどうも昨日札内ヒュッテに泊まった人たちらしい。あら奇遇。昨日はやはり八ノから降りてきたが、増水していたわけではなく登山センターにテントを張っていたら、雨が強くなってきたので小屋に逃げてきたらしい。

ピリカペタヌ沢八ノ沢

ちょうど良い時間だし、実のところかなりへばっていたので、ピークで泊まってしまいたかったが、水は汲み損ねたしポールも持ってこなかったので、仕方なくピリカペタヌへ下る事にする。


Co1440[image/jpeg:185kB]
Co1440
Co1390[image/jpeg:218kB]
Co1390
Co1280[image/jpeg:258kB]
Co1280

少量の石垣と薄い藪を少し行くと、濃密なハイマツ帯へ突入する。登りでルートを見誤るとかなりのアルバイトとなるだろう。はこれといった物のないブタ沢で、途中には2~3のがあるだけだ。 Co1300 付近の右岸を巻く。 Co1100 からはガレが埋める。

ヘトヘトになって八ノ出合に到着。数張りの幕営が可能な良い天場だが、人気の天場だけに薪は少ない。釣果はオショロコマ2匹。ラジオでは明日以降は天気が下り坂であると告げている。

2005年08月02日(火) ピリカペタヌ沢札内川本流

タイムレコード
時刻天候場所行動
04:00起床
05:20出発
08:05Co1470
09:35札内岳
14:25札内川八ノ沢出合
15:50札内川七ノ沢
16:45駐車場下山

ピリカペタヌ沢本流札内岳東面直登沢

Co1190-1200[image/jpeg:170kB]
Co1190-1200
Co1230三段[image/jpeg:238kB]
Co1230三段
Co1280[image/jpeg:265kB]
Co1280
Co1300[image/jpeg:222kB]
Co1300

いまいちぱっとしない空模様。天気予報通り雨になるだろうか。なんだか水量が多い様な気がする。稜線部ではだいぶ雨が降ってたのだろうか。妙になま暖かい風が上から吹き下ろしてくる。出合からひたすらブタ沢。 Co1040 にちょっとだけ滑があるだけ。 Co1190 からが現れる。はじめの右岸直登する。 Co1230 付近の三段の滝の上段は、左岸に怪しげなロープがかけられているが、中央のカンテを直登する。ちょっとだけ微妙。 Co1300 の滝は右岸バンド沿いを登る。


Co1330[image/jpeg:215kB]
Co1330
Co1390 大滝[image/jpeg:224kB]
Co1390 大滝
Co1450付近[image/jpeg:214kB]
Co1450付近

いくつかの滑滝を過ぎると、 Co1390 の大滝に出る。右岸ルンゼに巻き道がつけられているが、ここは左岸のヘリを登ってみる。途中、つるりとしてどうしても登れないところがあって右の草付きに逃げるが、かなりいやらしい。これは巻きだな(瀑。実際登ってみたところで、たいした突破感はないので、巻いた方が良いだろう。1480二股の先まで続く斜瀑を快適に直登し、カール状草原のに突入していく。つめは藪が覆う事もなく、小さな崩壊地に突きあたり、明瞭な踏み跡をたどると Co1810 付近の尾根に出てピークまで登山道並みの踏み跡をたどる。

札内岳南西面直登沢札内川本流)

Co1580 二股[image/jpeg:230kB]
Co1580 二股
Co1550-1580函[image/jpeg:229kB]
Co1550-1580函
Co1530[image/jpeg:183kB]
Co1530

降り出した雨の中を札内川へ下る。増水しなけりゃいいけど。ピークから谷に降りると、赤い砂の崩壊地の斜面となる。崩壊地を抜けると、ガレとなる。 Co1600 に今にも崩れそうな雪渓があり、急いで下をくぐる。怖い。 Co1580 二股のを降りると、一見悪そうな狭い函滝があるが、左岸テラスを使って簡単に巻く事が出来る。


Co1140[image/jpeg:111kB]
Co1140

この地形を抜けると Co1450 付近からガレとなり、やがて傾斜がゆるまりくねくねと細かく蛇行するブタ沢となる。この線は水線を歩くより、左右にある河道を探して歩いた方が速い。 Co1140 の 20m の滑滝左岸を巻く。 Co1060 付近には幕営地に良さそうな平地がある。


割れ頭[image/jpeg:313kB]
割れ頭

この下の二股に付こうかという時事件が起きた。をピョンピョンと渡渉している時、「妖怪ヌルヌル」の付いた岩を踏んでしまい、滑ってバランスを崩し、悪い事に前のめりに転んでしまい、額を岩に強打してしまった。激痛で一瞬意識が遠のきそうになり、額からはぽろぽろと流血する惨事である。このまま死ぬかもと思うぐらい痛かったが、何とか起きあがり、二股にザックを置き、デジカメで自分の顔を撮って、傷口をチェックする。うーん。パックリ割れている。しかし、まぁ、この程度の傷ならとりあえず死ぬ事はないだろう。傷口をバンダナでしばり、気合いを入れ直して出発する。つーか、ヌルヌルオバケのバカー!何なんだ、一体、アレは。

かったるい本流の渡渉を繰り返し、八ノ出合を通過。八ノ沢出合から少し下の、最大の渡渉点の河原に二張りのテントがあった。声をかけるが返事はない。アタック中か。それにしても、こんな所に天張って増水でもしたらどうするつもりなんだ。ここが八ノ沢の出合と勘違いしたのだろうか?

七ノ出合近くでツアーパーティとすれ違う。ヨレヨレになって七ノ沢出合到着。自転車を回収してゲートへ向かう。ゲートには私の車と、ツアーの車の二台しかなかった。アレ?あの二張りのテントの持ち主は・・・?

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