エサオマントッタベツ川~エサオマントッタベツ岳

ふ~ちゃん
目的
エサオマントッタベツ川本流~エサオマントッタベツ岳遡行
日程
2001年08月17日(金) - 19日(日)
山域
北日高

行程

2001-08-18
エサオマントッタベツ川本流エサオマントッタベツ岳~北東カール C1
2001-08-19
C1~エサオマントッタベツ川

装備

2001年08月17日(金) アプローチ

仕事が終わってからパッキング。飯を食って車で出発。日勝峠を越え、帯広の警察署で計画書を提出する。かなり遠回りだが、夜中に小さな交番を探し回るよりはおそらく良いでしょう。エサオマン林道へ入り、駐車スペースで車中泊。既に数台の車が来ていた。

2001年08月18日(土) エサオマントッタベツ川遡行

タイムレコード
時刻天候場所行動
05:40小雨起床
06:40出発
07:40Co790 滑床
08:40Co970 岩床
09:35Co1250
10:30北東カール
12:10エサオマントッタベツ岳
13:20曇→快晴北東カールC1

エサオマントッタベツ川

Co680[image/jpeg:220kB]
Co680

人の声と歩く音で目覚める。登山者のようだ。食事をしていると、別の車がやってくる。男性二人で、日帰りで行けるところまで行くと言うことだ。やはりこのはかなりメジャーらしい。装備ザックに詰めるが、今回は泊まり装備があるため、小さなストリームパックには上手く装備が収まらない。やっぱりストリームパックは日帰り用だ。先ほどの人たちは、年輩の男女8人ほどのパーティのようだ。この2パーティともに、林道を歩いていく。こちらは、駐車スペースからすぐに沢に降りる。ちょっぴりヤブを漕ぐ。

が2つほど出てくるが、特に気にせず進む。 Co790 ほどで、8人パーティに追いつきひと休みする。その後はちょっとした岩床などが現われるが、これもやはり特になんと言うこともなく、印象の薄い相が続く。

エサオマントッタベツ川本流

Co1280 滝[image/jpeg:142kB]
Co1280 滝
Co1330 二股[image/jpeg:129kB]
Co1330 二股

Co1280でようやくが現われる。休んで呼吸を整えてから取り付く。左岸に巻き道があるが、直登出来そうなので中を行く。しかし、さすがに水流の中は無理っぽいので、適当に左岸の岩壁を攀じる。ここを越えてちょっと行くと、例の長大な滑が現われる。見上げると、滑り台ほどの傾斜を持ったのっぺりとした岩床が延々と続いている。難しいところではないが、もし上部で足を滑らせたらと思うとぞっとする。わらじを利かせてさくさくと越えると、程なく北東カールに到着する。


長大な滑[image/jpeg:114kB]
長大な滑

ここでようやく、先発の2人パーティに追いつく。行けるところまでと言っていたが、軽装なので、ピークまで行けるようだ。


エサオマン北東カール[image/jpeg:101kB]
エサオマン北東カール

北東カール天場は意外と狭く、快適に張れるのは小型の物が3張程度だろう。人が多い時には、草地の上に張ることになりそうだ。植生の破壊がちょっと心配だ。とりあえず、上の方の天場を確保し、ツェルトを張り、ピークを目指す。ピークへはどうやら3ルートほどあるようだ。一番右は、エサオマンとJPの最低コルへ突き上げる最短コースだが、落石が多く、多人数パーティには向かない。真ん中はややJPよりに出る。雪渓があるので、早い時期はアイゼンが必要かも知れない。左はJPと札内岳の間に出るようだ。安全性は高いようだが、相当時間を食うみたいだ。私はとりあえずアタック装備で真ん中のコースから行く。


エサオマントッタベツ岳[image/jpeg:125kB]
エサオマントッタベツ岳

ピークには例の2人が先に着いており、軽く会話をする。彼らは、先週も着たらしいのだが、何本か北のに入ってしまって、エライ目にあったらしい。というか、この沢、そんな間違うような所あったか・・・?と、腹を満たそうとデイパックをあけて重大なことを思い出す。ピーク用にわざわざゼリーを持ってきたのに、天場に置いてきてしまった。がーん。仕方がないので、ようかんとか食って軽く昼寝をして、下り始める。下りは、登り返すのが面倒なので、コルから直接降りる。


エサオマン北東カール[image/jpeg:144kB]
エサオマン北東カール

カールに着くと、ちょうど8人パーティがテントを設営していた。案の定、草の上に張ろうとしていたので、本来の天場の焚き火や岩などをちょっとどけて、「こっち斜めじゃないですか?あっち、すこし片付ければ張れますよ。」と声をかけるが、「ああ、もう張っちゃったから良いわ。ありがとう」だそうな。別にあなた方に気遣いしてるのではなくって、植生の方が気になるんですけど・・・テントを張り終わると、彼らは左のコースからピークを目指し始めた。稜線は既にガスに包まれている。んーなんか動き遅いし、大丈夫なんだろうか?

こちらは、カール内の焚き火の燃え残りや枯れ木をかき集めて、火を焚く。いまいち燃えあがらない。雪渓の上の木ばかりなので、しけっているようだ。そうこうして、日が落ちてきて、心配し始めた頃、ようやく下山してくる。と、ザックを置いたところで、木を集めて草の上に起き始めたので、「どうぞこちらの焚き火にあたってください」と声をかける。「ありがとう」。と、いうよりも薪はほとんどこっちに集めたし、そっちで火を焚こうと思っても、火はつかないと思いますよ・・・

夕食を食べ終わると、何人かの人が、酒やらおにぎりやらを持って焚き火にあたりに来る。ビールも一缶ゲット。よしっ作戦通り(爆)。って、出来れば、飯を食う前に頂きたかったです。はらいっぺーだよ(汗)。彼らは札幌の某有名山岳会の人たちらしい。さあ、これから宴会でも始めるのか?と、思いきや、軽く体を温めたら、すぐに戻っていって、あっという間に寝てしまった。おっさんとおばさんだから早寝早起きなのね・・・

私は焚き火の横で星を眺めながらそのまま寝てしまう。11時頃、目が覚め、ツェルトにはいる。

2001年08月19日(日) エサオマントッタベツ川下降

タイムレコード
時刻天候場所行動
06:00快晴起床
07:00出発
07:40Co1080滑床
08:50Co810
10:00下山
滑り台のような滑[image/jpeg:135kB]
滑り台のような滑

あさ、やっぱり人の声とあるく音で目覚める。外に出ると快晴。ん~。気持ちえぇ~。焚き火の消火を確認して、下山開始する。

例の1枚岩は、登りよりも下りで神経を使う。人数の多いパーティではかなり疲れるかもしれない。が終わったあたりで8人パーティを追い越していく。Co997二股で、夫婦らしきパーティに出合う。ガケノ沢の林道付近で羆にあったとのこと。とりあえず笛を鳴らしていく。もうしばらく行くと、帯畜の山岳部に会う。女の子が2人もいる。

最後は、適当なところから林道にあがる。帯畜の残置車にあった計画書を見ると、エサオマンから、カムエクまで稜線を行くらしい。

警察署に下山報告をしてから、地図を見て温泉を探す。幕別温泉というのがあったので、行ってみることにする。しかし、そこは綺麗なホテルが一軒あるだけで、登り後の汚い格好ではどうも入りにくい。仕方がないので、そこは止めて、新得温泉を目指すことにする。と、行く途中にしみず温泉の看板があったので、そこに予定変更。そこは、温泉というか、今流行の健康ランドタイプだが、幕別のホテルよりはきっと良いでしょう。例によって風呂入ってビール飲んで寝てから帰る。

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