積丹山塊沢周遊

ふ~ちゃん
目的
余別川~ポンネアンチシ山・我呂ノ沢~余別岳遡行
日程
1995年08月01日(火) - 06日(日)
山域
積丹山塊

シーズン初めのとしては、やはり余別川からだろう。でも、どうせ行くならちょっと珍しいところに行ってみよう。ということで、ポンネアンチシ山を目指すことにした。地形図にしっかり名前が刻まれていながら、誰も見向きもしない山。ポンネアンチシ・・・そのアイヌ語の響きもまた良いではないか。

行程

1995-08-01
苫小牧~(自転車)~余別海岸 C0
1995-08-02
C0~余別川~122点出合 C1
1995-08-03
C1~停滞 C2
1995-08-03
C2~ポンネアンチシ山~我呂ノ余別岳 C3
1995-08-04
C3~幌内府川~余別

1995年08月01日(火)

タイムレコード
時刻天候場所行動
05:10苫小牧出発
17:50余別海岸C0

自転車に30Kgを越す重たい荷物を積んでふらふらしながら出発。自転車だからと思い、よけいな物をいろいろと詰め込んだのがあとから仇となる。苫小牧を出発してから恵庭あたりまでは、平坦で追い風に乗って快調に進む。北広島付近は上り下りが多くて、やや辛い。札幌をすぎてから疲れが出てくる。張碓橋という所の登りでついに力つき、自転車を押していく。小樽で1時間ほどの仮眠を取る。積丹半島の海岸沿いのトンネルは幅が狭く、路肩すれすれに車が通りすぎる。車が横を通るたびにびくびくしながら走っていく。へとへとになりながらようやく余別に着いて、海岸にツェルトを張る。

1995年08月02日(水)

タイムレコード
時刻天候場所行動
05:00起床
06:00出発
07:35入渓
11:25●キエコー手前の
14:35122点出合C1
第1の函[image/jpeg:76kB]
第1の函

積丹初日にはありがちなじめじめした天候。まあ、こんなもんでしょと出発。林道終点にチャリをデポし、いつものように踏み跡のヤブを漕ぎ、入渓する。快適に石の上をポンポンと跳ねて・・・と思いきや、いつもとは何か様子が違う。水面に顔を出している石の数が少ないのだ。そう、は増水して歩きにくいのなんのって。水温も低いので、第1のも巻こうかなと思ったが、やはりここを泳がなくては始まらない。しかし、ここも妙に沢が広くなって、流速も早くてきつい。


エコーの滝[image/jpeg:82kB]
エコーの滝

その後もいつもならとも気づきもしないような函の通過や渡渉も増水のために苦労しながら進む。下廊下高巻いてしまおうかと思ったが、それは私のポリシーとプライド(?)が許さない。やはり、いつもよりきつい流れをなんとかクリアーしたが、その後見たこともないような函が現われたりして、気が焦り始めた頃ようやく天場に着く。焚き火をしようとしたが、雨がかなり強くなり断念。濡れたままシュラフカバーには入り一晩中寒さに震える。明日は停滞を決める。

1995年08月03日(木)

今日は予報通りの晴れ。晴天停滞をのんびり過ごす。

1995年08月04日(金)

タイムレコード
時刻天候場所行動
03:00起床
04:35出発
07:45Co970ヤブ突入
08:45ポンネアンチシ山
10:35我呂ノ沢Co760二股
11:40Co1100ヤブ突入
13:35余別岳C3
上の廊下[image/jpeg:81kB]
上の廊下

出会いより、ゴルジュを2つほどとおるが、上の廊下って何処?という感じ。


滝[image/jpeg:38kB]

ポンネアンチシ山直登沢が2つほど出てくるが、と呼ぶほどのもんでもなく、ヤブに突入し1時間ほどでピーク。ピークには岩がある。我呂ノへは急斜面を斜めにヤブを漕いでいく。沢に出ると、素晴らしいお花畑が広がっていた。熊が出そうだ。予定天場についてまだ時間が早かったので、ピークを目指す。


ポンネアンチシより余別岳[image/jpeg:56kB]
ポンネアンチシより余別岳
我呂ノ沢源頭[image/jpeg:75kB]
我呂ノ沢源頭

原頭まで全くなにも出てこない。原頭にはお花畑が広がっていた。しかし、その後が地獄であった。猛烈に濃い笹ヤブ漕ぎを強いられる。積丹のヤブの恐ろしさを改めて思い知らされた。ピーク直下で積丹岳からの踏み跡に出る。もしこの踏み跡に出なければ、更に一時間以上のヤブ漕ぎがあっただろう。ピークには、どうやら、小屋でも建てようとしたらしい残骸が散らばっていた。そのどだいらしき物の上に天張る。

1995年08月05日(土)

タイムレコード
時刻天候場所行動
02:30あまりの寒さに起床
04:30日の出、出発
05:15わらじ着用
10:05林道
11:05バス停

今回、上着を忘れたためにずっと半袖で行動していた。しかし、ピークで、その上オホーツク高気圧の張り出しのために、あまりの寒さに目が覚める。日の出と共に出発。計画では、本流を下る予定であったが、あまりのハイマツの濃さに、この寒さの中、を泳ぐことはパスしたいとの思いで、あのブタ沢伝説の幌内府川へ下ることにする。相変わらずのハイマツのヤブを下り、幌内府川に出る。

滑[image/jpeg:81kB]
滝[image/jpeg:82kB]

Co950~Co850付近は素晴らしい滑が続いて快適。Co730の右岸巻き。Co700のは右岸クライムダウン。そのすぐあとからCo620まで核心のが続いている。中には滝が大小7つとチョックストンが2つほどある。滝は上の2つをそれぞれ右岸巻き、左岸巻きとして、あとはクライムダウン。チョックストーンは上を左岸巻き。したの巨大なチョックストンは左岸を巻いてアプザイレンで降りる。この山行唯一のザイルの登場であった。その後はほとんど問題なく河原を下っていく。途中で釣り師数人と会った。


トイ状の滝[image/jpeg:70kB]
トイ状の滝

下山後、美国の海岸にでも天張ろうと思ったら、今日は夏休みの真っ最中の土曜日。すごい人で天張る所など無い。仕方がないので、ひとけの少ない古平まで行って天張る。

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