増毛山塊沢周遊

ふ~ちゃん
目的
増毛山塊沢旅
日程
1995年08月09日(水) - 17日(木)
山域
増毛山塊

行程

1995-08-09
苫小牧~暑寒山荘 C-2
1995-08-10
C-2 停滞 C-1
1995-08-11
C-1 停滞 C0
1995-08-12
C0~ポンショカンベツ川~暑寒別岳~ホンジャマ平 C1
1995-08-13
C1~徳富川~群別岳~幌川 C2
1995-08-14
C2 停滞 C3
1995-08-15
C3 停滞 C4
1995-08-16
C4~幌川~浜益岳~暑寒別川~暑寒荘~留萌
1995-08-17
~苫小牧
増毛山塊
増毛山塊

地形

  • 暑寒別岳(しょかんべつだけ)
  • 浜益(はまます)
  • 雄冬(おふゆ)

1995年08月09日(水) 苫小牧~暑寒山荘

早朝、苫小牧出発する。岩見を過ぎた当たりからあいにくの雨。留萌に着く頃には泥だらけになりながら自転車を漕ぐ。増毛の多田商店で山荘の使用許可をもらう。今日は女子美術大学ワンダーフォーゲル部の人たちが居ると聞き、久々にギャルとちょっぴりコミュニケーションがとれるかな、などと淡い期待を抱きつつ、へとへとになりながらも暑寒荘に到着する。

そこには、あの暑寒荘の広いテーブルの周りにびっしりと女子大生達が陣取っているではないか。その人数におじけづいて、コミュニケーションどころではない私であった。

1995年08月10日(木) 待機

天気予報通りの雨で、予定通り停滞とする。女子美の人たちはこの雨の中を出発していった。彼女らの居なくなった後、山荘ノート「暑寒のつぶやき」を読むと、昨日はほとんど言葉も交わさなかったのに、私へのメッセージが書いてあった。

1995年08月11日(金) 今日も待機

今日も予定の停滞。さすがに2日間も一人で山荘に黙っていると、フラストレーションがたまってくる。

1995年08月12日(土) ポンショカンベツ川~ホンジャマ平

タイムレコード
時刻天候場所行動
03:30起床
04:40出発
06:45Co776二股
08:20Co1100
09:45暑寒別岳
11:30ホンジャマ平C1
ポンショカンベツ川 F1[image/jpeg:78kB]
ポンショカンベツ川 F1
ポンショカンベツ川 F2[image/jpeg:80kB]
ポンショカンベツ川 F2

天気予報では回復すると言っていたが、いまいちの天気。ポンショカンベツ川はCo776まではなにもない歩きやすいゴーロ地帯が続く。Co776から小さな3段の函滝で、下から右岸直、左岸巻、右岸直。Co850二股手前のを右岸巻。Co950付近に雪渓があり、花畑も広がっている。


ポンショカンベツ川 F3[image/jpeg:73kB]
ポンショカンベツ川 F3

Co1000二股には、久々に立派なが落ちている。こいつはなかなか手強そうだ。右岸の草付きを登り、テラスを落ち口へ向かってまっすぐ進んでいく。上部の岩壁へ進んでしまわないように注意が必要だ。テラスの下は垂直に落ちていて、高度感がある。思わず足に震えが来てしまった。その後、Co1020とCo1070二股といくつかのを快適に直登していくと、は涸れ、ガレや花畑を通り、20分ほどヤブを漕ぐと登山道に出た。


ポンショカンベツ川 F4[image/jpeg:71kB]
ポンショカンベツ川 F4

ピークにつくと、他の登山者におにぎりの差し入れをもらってしまった。

ホンジャマ平には生々しい熊の糞やら掘り返しなどあるし、一面全部花畑でジメジメしていて、マジでここに泊まるの?という感じである。

1995年08月13日(日) 徳富川~幌川

タイムレコード
時刻天候場所行動
03:30起床
04:30再起床
05:50出発
07:20徳富川Co690二股
09:40Co1100二股お花畑
10:20ヤブ突入
10:40群別岳
15:25Co360二股C2

徳富川はばかでかい岩のつまったゴーロ帯の上、雨による増水で実に歩きにくい。に飛び込んでいけば楽なのかもしれないが、で流される事故も相次いでいるし、雨が降っていて寒いので、出来るだけ水に浸からないように行くと非常に苦労する。二股まで全くゴーロ帯なのだが、そのゴーロがのようにものようにもなって実に面倒な沢だ。

徳富川 群別岳 直登沢[image/jpeg:77kB]
徳富川 群別岳 直登沢

群別岳へは、Co800二股までは問題ない。三股手前の直登すると、3方からが落ちてくる。4方が滝に囲まれている。滝は右岸を大きく巻く。Co880二股手前の函滝と二股後の4段の滝などを直登する。あとは問題なく、原頭からは30分弱の薄いヤブを漕いで群別岳


幌川 群別岳 直登沢[image/jpeg:59kB]
幌川 群別岳 直登沢

ピークから幌川へは直下の急斜面が少々恐いので、南のコルまでヤブを漕いで、支流を下る。Co800付近のは灌木を使い、40メートルザイルアプザイレンしたら危うくザイルが足りないところだった。更に、下段をクライムダウンしていたらホールドが抜けて落ちる。なんとか転石跳びでかわす。その後はなにもなく、Co400によい廊下があるが、左岸を快適にへつってすぐに天場。長い一日だった。

1995年08月14日(月) 停滞

まあまあの天気だが、疲れがとれておらず、完璧な天気でないと行く気がしない。ジャンボな焚き火をして1日を過ごす。

1995年08月15日(火) 今日も停滞

ひどい天気。雨の中市日ツェルトの中で過ごす。

1995年08月16日(水) 幌川~暑寒別川

タイムレコード
時刻天候場所行動
03:00起床
04:30出発
06:25Co1000ヤブ突入
08:20浜益岳
10:25暑寒別川本流
12:50Co300林道
14:40暑寒荘
18:00留萌駅
幌川 浜益岳の沢[image/jpeg:49kB]
幌川 浜益岳の沢

幌川は、Co600にかわいい右岸直があるだけでなにもない。Co850の二股と思われる所は、右は裏沢バリの滑になっており、左の浜益岳頂上方向はヤブの中である。同じヤブなら尾根上を行こうと、右のをつめ、南東尾根へ出る。尾根上はCo1100まではやや濃いが、その後はお花畑などが断続的に現われ、以外と楽に進んでいく。積丹のヤブに比べれば、これまでの増毛のヤブなどは”へ”である。ピークは灌木に囲まれ、あまり展望は良くない。暑寒別浜益沢はCo950の崖記号の以外なにもない。


暑寒別川の函[image/jpeg:58kB]
暑寒別川の函

本流に出て、いくつもが現われる。いつもならバンバン飛び込むのだが、今回は出来るだけへつって行く。しかし、Co360にどうしようもない素晴らしい廊下が出現。どんぶらこどんぶらこと流される。こんな立派な廊下はそうはない。その後は、1度濡れるも2度濡れるも同じと、飛び込んでいく。

暑寒荘には女子美大の人たちからのメッセージと、部誌、それにビールの差し入れがあった。うーん。あの人達はオレに一体何を感じたんだろう(^^?この日は留萌駅まで漕いで、野宿。

Usertime : 0.1 / Systemtime : 0.04