暑寒別川から群別岳へ

ふ~ちゃん
目的
暑寒別川右股遡行
日程
2016年08月28日(日) - 30日(火)
山域
増毛山塊

少し前に、くったらさんから28日29日の日程で後輩のかんちゃんと一緒に暑寒別川に行くという連絡をもらった。思えば、暑寒別川は浜益岳からのエスケープで下ったことがあるだけで、本流を遡行したことは無かった。もし気分と天候が合えば着いていこうかなと考えていたが、諸々の都合で本隊は北日高方面に転戦することにしたらしい。しかし、日程が近づくにつれてどうも天候が安定していそうなのは日本海側に絞られてきた。くったらさんには北日高の方も誘われたが、申し訳ないと思いつつ抜け駆けして(w)増毛へと向かった。

2016年08月28日(日)

2016-08-28 暑寒別川

前日は暑寒荘で前泊した。どうやら、旭川の各高校の山岳部が合同で登山するらしく、周囲にはたくさんのテントが張られていた。昨夜、小屋の中で飲んでいたのは顧問の先生方らしい。

今日は群別岳へ向かう出合付近までなので、のんびり起きてのんびり準備する。山荘前の駐車場で装備を調え、暑寒沢林道へ向かう。林道に入って少し行くと「落石につき通行禁止」の看板とチェーンがあったが、施錠はされていなかったので外して通らせてもらったが、全く問題なく、暑寒大橋のゲートまですんなり入ることが出来た。

暑寒大橋を渡り、すぐに分岐を左の暑寒支線林道に入る。林道はあまり使われていないようで、草で覆われている。巖流橋を渡って右岸に渡ると、その傾向はますます強くなった。 Co290 付近で道は二手に分かれ、左は山の方へ向かい、右は少し先で行き止まりとなっていた。に降りるにはけっこう藪を漕がなければならないようなので、分岐まで戻って沢に降りる。

帰りのためにケルンを立てて出発。最近の足跡が点々としており、上流に行くほど、ラバーソールのドットがはっきりとしていた。どうやらすぐ先に先行者がいるようだ。そういえば、巖流橋の上にツエルトポールと思われる棒が2本立てかけられていた。この日はぱくみんさんパーティ入渓していたようだが、3時間以上も先行しているし、足跡は1人に思えたので別の人が中間に居たのかも知れない。

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核心の(362)

核心のは、泳ぐことを躊躇い、脚立に導かれて左岸から高巻く。脚立の立てかけられたルンゼは立っている上に不安定で、岩が崩れる。うっかり、浮き石で右手人差し指で挟んでしまって、内出血してしまった。脚立の上には縄ばしごが懸かっているが、朽ちているので、脆い岩をつかんで何とか登り切る。下りにもロープと梯子が掛っているが、急でクライムダウンする気にはなれない。そのまましばらく右岸を歩き、少し傾斜が緩くなった草付きから滑り降りた。どうやらここは脚立を無視して右岸から高巻くのが正解らしい。


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は白濁している(536)

Co460 の屈曲点を過ぎると、両岸が壁に囲まれたが続くが、幅は広い。増水した場合は多少困難になるだろうか。 Co545 二股でそこそこの薪とスペースが有ったので幕とする。本流は広いを持った小滝となっている。水は白濁していたが、この色の元は何だろう。

2016年08月29日(月)

2016-08-29 暑寒別川右股~群別岳
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(580)

本流を進み、小ゴルジュを過ぎるとすぐに Co565 二股で、群別川へ向かうとなって合流している。難しいかと思いきや、右岸水流際が階段状で余裕で直登できる。多少のシャワーを浴びるが、朝から気温が高いので助かる。二段目も適当に通過。


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(678)

その後しばらくは単調なゴーロ河原で、天張れそうな所も点在している。徐々に左岸の壁が立ってきて、50m級のが落ちているのが見える。これは左岸の枝沢で、本流は少し先で二段の奔流するとなって落ちている。


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(695)

このも難しいかと思われたが、やはり右岸カンテ状を登ることが出来る。初心者ならロープが欲しい所か。の上のカンバには数本の捨て縄がかけられていた。遡行した記録は見たことはないが、下りにはけっこう使われているようである。


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ゴルジュ(722)

の上はしばらくゴルジュが続くが、へつって通過できる。その後も時々滑滝など出てくるが、特に問題にはならない。


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左岸トラバースしながら登る(1013)

だんだんと渓相も小さくなり、このまま終わりかなと思っていたら Co1010 につるりとしたが出現した。ヤチブキをブチブチとちぎりながらホールドを掘り起こして、左岸トラバースしながら登る。上部はフリクションで行けそうだが、滑ると振り出しに戻ること請け合いなので、草付きをつかんで抜ける。


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(1086)

Co1070 二股は正面に頂上が間近に見えるが、左に進む。まあ、どっちへ行っても大差は無いだろうが、右へ行くと上部で崖にぶち当たるかも知れない。すぐに源頭の様相で、左へ左へ沢形を辿り、灌木のトンネルになって傾斜が増していく。形が無くなっても、傾斜は急だが藪は薄く難なく稜線に出る。


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肩に出たが風強い(1311)

しかし、稜線に出ても頂上は遠い。片道20分くらいの藪漕ぎだが、正直かったるい。台風10号の接近に伴う強風で不快さも増して、それを理由にここで引き返すことにした。

Co1010 の左岸から巻いて降りる。けっこうご立派な道が付いている。クマ道か? Co690 のは捨て縄を追加してラッペルで下る。出合の滝は登りと同様右岸クライムダウンで下る。

順調に下れば今日中に林道まで出ても良いかと思ったが、体力の限界で下部ゴルジュの少し手前で幕とした。体力なさ過ぎる。

2016年08月30日(火)

2016-08-30 暑寒別川

今日はゴルジュを泳ぐだけなので、のんびり起床、のんびり出発。

youtube:
暑寒別川の函を泳ぐ

ゴルジュの手前で、必要ないけど一応ライフジャケットを着用し、ヘルメットカメラを装着して動画をオンにしてから入水する。めっちゃ長い、が、動画をチェックしたら1分そこそこだった。

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