ニセコ連峰の大谷地へと抜ける堀株川の支流中ノ川は、大谷地直下の大滝以外はダラダラと平坦な沢が続くだけだった。簡単に道路に出られる事もあって、初心者の体験遡行なんかには良いのかもしれない。
このルートは「新版 北海道の山と谷 1」に収録されています。
2016年07月02日(土)
大谷地登山口に自転車を残置するため、ニセコパノラマラインを往復する。
道道604号の分岐には広い駐車場とトイレがある。道道604号を進み、導水管の手前で右の林道へ曲がる。すぐに左に曲がって進む。奥の分岐は右へ行くと支流の取水口がある。左の道へ行くと本流の取水ダムで行き止まりとなる。
ダム下からいったん沢を横切り、右岸からダムを越えて入渓する。
大部分が平坦なゴーロが続く。時々滑滝が出てくるが、どれも簡単に通過できる。
沢が平坦になって蛇行し始めたら Co590 二股だ。ここにはピンクテープやらロープで封鎖線が張られ、タケノコ狩りの人に林道に戻すように促す看板がある。どうやら、地形図には書いてない刈分道がこの辺りまで続いているらしい。
その後長らく平坦で蛇行する川が続く。
Co650 付近から急に傾斜が増して滑滝が続き、最後に三段か四段の大滝が出てくる。どうやら全て直登している記録もあるらしいが、シーズンはじめでやる気が出てこない。中段のみ左岸の草付きから高巻いた。他の部分は簡単だ。正直な所この沢はほぼこの滝だけの沢。この滝のためだけにわざわざ下流の長い河原を歩くのはやや冗長だ。いっそ、大谷地登山口から下って登り返し他方が良さそうだ。
滝を越えると平坦になって大谷地に出た。タケノコ狩り用の踏跡から登山道に出てすぐに登山口に着いた。
天気はすっかり霧雨になり、冷たい雨を浴びながらのダウンヒルとなった。