- 目的
- 関内川遡行
- 日程
- 2016年07月05日(火)
- 山域
- 遊楽部山塊
前から何となく面白いらしいという噂は聞いていたが、なんやかんやでなかなか行く機会のなかった関内川にようやく行ってきた。
このルートは「新版 北海道の山と谷 1」に収録されています。
2016年07月05日(火)
まずは平田内温泉の白水岳登山口に自転車を残置する。予定としては登山道を下山する予定だ。関内川林道を進み、尾根越えの林道と分かれて少し行った所、地形図上で93mの標高点がある所の先で少し崩落していたので車を駐める。
白泉沢沿いの林道分岐の手前にゲートがある。道の状態が良ければここまでは入れるのだろう。更に20分ほど歩いて本流に架かる蛇体橋(じゃがらばし)に出る。
岸はけっこう立っていて、降りるのも大変そう。右岸下流側から沢に降りる。すぐに函滝があるが、釜は泡立っており、水圧が強そうで取付いても引っぺがされそう。
水量が少なければ行けるかも知れないけれど、行く気がしない。左岸から巻こうとしたが、ルンゼの上の方は立っていて上がれない。仕方がないので橋まで戻って左岸から巻いて滝の上に降りる。
すぐに滑滝が続いているが、これは簡単に越えられる。その先しばらくはゴーロが続く。
Co340 に二段の滝が出てくる。下段は左岸から簡単に登る。上段は無理そう。左岸をトラバースして巻くが、つかむものが少ない。途中から木の根をつかみながら登った。踏跡らしきものが有るので、最近誰か来たのだろうか。
その後もミニゴルジュ的なものもあるが、おおむねゴーロが続く。
Co470 付近にも二段の滑滝があるが、こちらは簡単に登れる。
思ったほど大きなイベントもなく、どちらかと言えばブタ沢系だが、雰囲気は悪くない、いわば爽やか系ブタ沢といった所か。
Co550 で沢が屈曲する辺りから、急傾斜の石段になって、越えていくと、上部は数段の滝になっていた。
下部は簡単に登れる。最上段は左岸を直登する。落ち口がちょっとだけ難しい。
すぐに滝が続く。これは左岸から巻いて沢に降りると、細いゴルジュとなっている。細い水路を進んで左に屈曲すると岩に囲まれた中に放物線を描く滝が落ちてくる。
一見難しそうだが、右岸の凹角を直登し、最後は水流を快適に抜ける。
小滝をいくつか過ぎるとゴルジュも終わり、開けたゴーロになる。
Co810 に難しそうな滝が出てくるが、これはホールドスタンス共に豊富で意外と簡単に直登できる。
詰めは笹のトンネルを抜け、南の稜線上に出た。夏道はもはや何処にも見当たらない。頂上まではみっちり藪漕ぎだ。
南へ続く稜線上の、夏道が有ったと思われる所は周囲と少し色が変わっているが、それはもはや踏跡ではなく、若いネマガリタケが多い事を示しているに過ぎないようだ。
予定ではこの道を辿って帰るつもりだったが、数時間に及ぶ藪漕ぎが続くことは明らかだ。多少面倒ではあるが、関内川を下るのが早そうだ。
クライムダウンで下れない滝は全て巻いていく。核心のゴルジュは3つの滝まとめて右岸から高巻いた。
最後の函滝はどうするか逡巡したが、思い切って飛び込んだ。最後の最後にずぶ濡れになって道に出た。
雑感
それなりに滝やゴルジュもあって、一筋縄ではいかないが、夏道が亡くなった今となっては白水岳に登るもっとも手軽なルートなのかも知れない。