フモンナイ岳の予定だったが、道南方面は雨らしいのでサブプランに変更。泥ノ木川は上部はブタ臭いけれど、下部には何かありそうな予感がある。
このルートは「新版 北海道の山と谷 1」に収録されています。
2016年07月14日(木)
前日は神恵内の道の駅で車中泊。今年に入ってから全道の道の駅の WiFi 環境が整備され、こんな小さな道の駅でも WiFi が繋がる。
トーマル峠の両古美山登山口に自転車を残置。古平の泥の木地区へ行き、浄水場の看板を曲がる。神社を通り過ぎると、目的の林道だがバリケードに立ち入り禁止の文字。一瞬、マジメにここから歩こうかと思ったが、車を駐める所も無いのでバリケードをよけて侵入。道は全然しっかりしていて通行止めにする必要はなさそう。
どちらにしろ自転車で登らなければならないので、適当な所に車を駐めて歩く。道は最後まで綺麗で、滝の手前まで入っても問題なさそう。車道は滝の手前の導水管の通っている所までで、そこから歩道となる。
歩道を歩いて滝の上まで行くが、周囲は崖でこちらから沢に降りるのは面倒くさそう。導水管の所まで戻ってから沢に降りる。
すぐに観音滝に出る。10m二段の滝で、上段は二条に分かれている。右岸から簡単に越える。
滝の上には取水口がある。
沢はおおむね平坦な河原が続く。爽やかな渓相だが、水が濁っているのが残念だ。時期的なものだろうか、それともいつも濁っているのだろうか。
いちいち個別に説明するような物は無いが、爽やかな河原の中に飽きない程度に小さな滑床や、簡単なゴルジュが断続する。いずれもへつるか小さく巻いて越えていけるが、暑い日なら泳いでも良いだろう。
少し単調になって飽き始めた頃に、サカサ沢が合流し、少し奥で滝になっている。本流を行くと三段の釜滝が出てくる。いったん一段目を登ってみるが、どうやら三段目は登れそうに無いので戻って右岸の尾根状を高巻く。
少し行くと、つるりとした地図記号の大滝が見えてくる。右岸バンドから木の生えたリッジ状を登っていくと、林道の跡に出た。
林道跡をたどり、地形図には記載されていない古い橋から沢に戻る。降りた所は細い廊下状になっているが、足は付く。
そういえば、水はだいぶきれいになっているので、どうやら下流のどこかの支流から濁流が混じっていたようだ。
ここからしばらくは何も無いゴーロになる。退屈な遡行をハナカジカちゃんが癒やしてくれた。
Co290 二股は左へ進んで峠を目指す。ブタ沢を抜けてようやく一つ目の滝。左岸を直登する。その後もいくつか小滝があるが、言及するような物は無し。
笹のトンネルを過ぎ、薄めの笹藪を少し漕いで夏道に出た。道沿いでまっぱで着替えをする。
山頂へ行くことはつゆほども考えず、速攻で下山。自転車でダウンヒルを楽しみ、出発地へと到着した。
雑感
泥ノ木川は、思ったほどの物は無かったが、下部は爽やかな渓相で簡単なゴルジュもあって、超初心者教程辺りには使えそう。上流は面白みは無いので、大滝上の廊下で禊ぎを済ませて林道跡から帰るのが良さそう。