昨年、北大山岳部の現役生が報告していた沢。「北海道の山と谷」の取材を兼ねて行ってみることにした。確かに、左股には顕著なゲジゲジがあって興味が引かれるが…。北大生は「番屋の沢」と称していたが、その根拠は不明。ここでは地形図通り「沖村川」の名称を使用する。
2016年07月15日(金)
昨夜は余市の道の駅で一泊。車中泊の車は道の駅が満車になるほど駐まっていた。ここはお隣のニッカ工場を無料で見学して、しかも無料で試飲ができる。いわばただ酒が飲める道の駅。そういうことだ。もちろん、私も就寝前に三杯頂きましたよ。
かの悲劇の地、豊浜トンネルを抜け、沖村の集落を抜けて林道を進む。砂防ダムの脇の土場に車を駐め、歩いて行くと泥沼の道。この泥沼に嵌まったタイヤ痕がある。私の車では絶対に脱出不可能なので手前で止めて良かった。と言うか、すぐに踏跡状態になる。
沢に降りて河原を行く。謎のホースと、護岸のコンクリートの跡がある。ひたすら単調。
北大が「スピリチュアル」と称したのは巨岩ケイブのことか。そこに水草で組んだ立派な巣があった。おそらくカワガラスのものだろう。
Co190 二股まで何もなしで長い。ただでさえ小さな渓相が更に小さくなって鬱蒼としている。
小滝とか水路とか、ゴルジュ的な物は出てくるが、何せスケールがミニマム。ミニマム過ぎて、近所の用水路とかそんな感じのスケール。写真を見るとそこそこ小滝らしきものは写ってはいるが、もはや記憶無し。どうでも良い。
Co340 二股手前の函の中に小さな滝があって、右岸に古いロープが懸かっていた。沢ヤがロープを必要とするような滝ではないから、釣り屋だろうか。
とにかく鬱蒼としたブタ沢を抜け、林道に上がる。あわよくば頂上まで行こうと思っていたが、この先もどう考えてもブタ沢、と言うか、滝とかちょこちょこ出てきた所で楽しくはなさそうなので、カットすることにする。林道を歩いて右股へ。
右股に下るとすぐに 10m ほどの滝。右岸をクライムダウン。その後はひたすらブタ。なんか小滝らしきものもあったような気はするが、遡行図を取る気すら起こらなかった。
雑感
期待はずれの一言。ゲジゲジのゴルジュはスケールがミニマム過ぎ。長い河原を歩いて見に行くほどのものではない。と言うわけで、山谷には載せないことにした。