今シーズンに入ってから、昨年の水害で漁川の渓相が大きく変わってしまったとの報告がちらほらと入ってきた。その様子は写真でも十分に確認出来たが、百聞は一見にしかずと言うことで、確認に出かけた。
2015年07月16日(木)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
07:15 | 出発 | ||
08:40 | 短縮ルート入口 | ||
09:25 | Co1010 二股 | 引き返し | |
10:00 | Co820 二股 | ||
11:15 | P1240 | ||
13:15 | Co640 二股 | ||
13:35 | 右岸林道終点 | ||
14:20 | 下山 |
水害以来、支笏湖道路を走るのは初めて。恵庭岳登山口付近も噂通りの荒れ様だ。漁川に架かる橋は、仮橋となっており、旧来の橋は分断されていた。
下流域
駐車帯からすぐに沢に降りる。鬱蒼としていた河畔林は広大な河原となり、砂防ダムの岸はえぐられて水はその脇を流れている。さらに、左岸が大きくえぐり取られて大きな岩壁が出現していた。
Co570 からのミニゴルジュはかろうじてその痕跡が確認出来るが、淵は埋められている。また、滑滝のある Co585 二股は流れが変わり、水は以前の支流側から流れ、滑滝はほぼ涸れている。
新たな二股は50mほど上流で、支流は滝となって合流している。ちなみにこの支流を少し覗いてみると、いくつかの小滝がある。
ずいぶんと広大になった河原を進み、 F1 のあるゴルジュへ。噂通り、 F1 は 1/3 程度の高さになっていた。釜は思っていたよりも深く、胸近くまで浸かる。滝は崩れたのではなく、土砂に埋められているだけのようなので、土砂の流出状況によっては多少回復の可能性は有るのかもしれない。左岸をへつって通過する。
F2 は跡形も無いという話だったが、かろうじてその頭は確認出来た。土砂と流木に埋まり、これでは気づかないのも仕方あるまい。
Co640 は壮大なガレ場となり、過去の面影はまるで無い。
Co660 枝沢はえぐり取られて深い溝となっている。少し覗いてみたが、壁は岩盤ではなく堆積した土砂で、今にも落盤しそうだったので慌てて引き返す。
短縮ルート出入り口は赤布がなければそれと気づかないだろう。
本流
Co820 二股を過ぎるとようやくガレも少なくなり、見覚えのある滝が続く。この先は大きな変化もなさそうなので Co1010 二股で引き返す。
Co820 右股
Co820 右股はまだ行ったことはないが、こちらの滝がどうなっているか気になったので行ってみる。
右股に入るとすぐに左岸が大きく崩壊している。
少し進むと、大きな滝が出てくる。大きくて迫力があるが、階段状の数段で難しくなく中を快適に直登する。上部は両岸が岩に挟まれたゴルジュ状になって傾斜が緩くなって抜ける。この滝自体は水害での大きな影響はなかったようだ。
この滝の上には特に何もないという話だが、一応自分の目で確認に行く。
いくつかの滝は出てくる物の、確かに印象に残るものは何もない。上部は少し荒れ気味だ。
Co1080 二股を右に入り、 P1240 を目指す。そこそこ藪を漕いでピークに出る。上はハイマツに覆われて休む場所もないのでさっさと下る。
Co640 右股
下りは迷い沼(?)の沢へ下る。余裕があれば沼を見に行こうと思ったが、疲れたのでやめた。
こちらは Co910 で左岸から下流が大荒れ。
Co710 二股の滝は残っていたが、下の滝の左岸が少し崩れていた。また、滝の下はもっと鬱蒼としていたイメージだったが、ガレで荒涼とした雰囲気となった。
右岸林道
帰りはそのまま沢を下った方が早そうだったが、林道の状態も確認したいので短縮ルート入口まで登って林道に出る。
林道終点付近はかなり大きくえぐれている。
さらに Co600 付近で林道はずたずたになっており、復旧にはかなりかかりそうだ。