春別山から冬の南日高三山へ

ふ~ちゃん
目的
南日高三山縦走
日程
2015年02月24日(火) - 26日(木)
山域
南日高

北日高中日高の中期縦走に続き、2月の上旬に南日高三山の縦走を計画したが、色々とタイミングが合わず(主にやる気の問題)、このタイミングの入山となった。計画ではピリカヌプリから神威岳までの予定であったが、暖冬と雨でバリズボとなったモナカ雪に思うように進めず、ピリカヌプリからの引き返しとなった。

行程

2015-02-24
元浦川林道ゲート~ソエマツ林道終点~春別山 C1
2015-02-25
C1~ピリカヌプリソエマツ岳 C2
2015-02-26
C2~神威岳 C3
2015-02-27
C3~神威山荘 C4
2015-02-28
予備日
2015-03-01
予備日

装備

衣類

  • アクティブスキン/上下
  • Zeo-Line MW /上下
  • トレールアクションパーカー
  • マウンテントレーナーパンツ
  • ディナリジャケット
  • アルパインパンツ
  • クリマプロ 200 グローブ
  • ULダウン/上下(就寝時用)

2015年02月24日(火) 元浦川林道ソエマツ林道春別山西尾根 Co1000 C1

2015-02-24 ソエマツ林道
タイムレコード
時刻天候場所行動
08:00元浦川林道ゲート出発
11:30ソエマツ林道終点尾根取付き
12:40吊り尾根
15:30春別山西尾根 Co1000C1
17:10イグルー完成

荻伏から山へ向かい、元浦川林道へ入る。今年は造材作業のために奥まで除雪が入っているのは偵察で確認済みだ。しかし、雪解けと先日の雨のため道の状態は良くない。楡の付近は下り勾配でツルツルなので、帰りにちゃんと登れるかちょっと不安だ。

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元浦川林道ゲート

ゲートの脇に車を残置。林道が除雪されていてスキーが使えないので、今回はスキーを置いていくことにする。

除雪はソエマツ林道に沿っても行われており、入口からすぐの所が土場となって、伐採された木材が山積みになっている。


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造材土場

ソエマツ林道は至る所に側面からの雪崩の跡がある。雪の跡や気温の高い時にここを歩くのは恐いだろう。2時間ほど歩いたところで、後ろから造材作業の車が一台やってきた。笑顔で何処に行くかなどの会話を交わしたが、そのまま通過して行ってしまった。あ、乗せてくれないのね・・・


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支尾根に取付き

そんなわけで、ソエマツ林道終点まできっちり3時間半。造材作業は更にその奥の取り付き予定の尾根付近で行われていた。作業員の方と日程などを話した後、作業がされている主尾根より手前の P733 への吊り尾根へ上がる支尾根に取付く。

雪面に上がるとズボズボなので、すぐさまワカンを装着する。吊り尾根までは多少沈む所もあるが、基本クラストしていて順調に進む。


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バリズボ

ここから主尾根の Co1000 まではまさに地獄だった。急斜面で雪はバリズボ。固く氷結した表面の下はスカスカのサラサラで、30cm登っては40cm滑り落ちる様な感じとなってにっちもさっちもいかない。2時間かけても100mほどしか登れず、タイムリミットも迫ってきた。


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悪戦苦闘

今回は雪洞の予定でテントを持ってこなかったが、ここでは雪が少なすぎて雪洞は掘れない。もがいてもただ崩れる斜面にもはや心も折れ、明るい内の撤退を決め込み一瞬後ろを振り返り下山を開始するが、もう少しあがいてからでも間に合うと思いとどまり、もう一度斜面によじ登る。


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やっと尾根に出た

崩れる斜面をだましだまし進み、何とか主尾根にたどり着く。わずか200mを登るのに3時間近くを要した。

幸い主尾根上には雪洞が掘れそうな吹きだまりがある。予定では春別山山頂近辺までは進んでおきたかったが、もはや時間切れなのでここで泊まることにする。


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イグルー出来た

今回は半雪洞半イグルーを作ることにした。初めての試みだったので、屋根をかけるところで少し手こずったが、バリズボの雪板の雪質が幸いして、初めてにしてはうまく出来上がったと思う。

2015年02月25日(水) 春別山ピリカヌプリ~春別ピリカコル

2015-02-25 ピリカヌプリ
タイムレコード
時刻天候場所行動
04:00起床
06:00出発
08:40春別山
10:00最低コル
12:00Co1470アイゼン
13:15ピリカヌプリ
15:05最低コル西側 Co1140C2
16:45イグルー完成

昨日の時点で既に心は折れ、予定天場よりもずいぶんと手前となってしまったので、今回はピリカヌプリ往復で引き返すことが濃厚となった。それならばここからの軽装アタックもと考えたが、思っている以上に距離は長い。以前におやぶんとトヨニ岳からアタックをかけてたどり着かなかったことも思えば、全装で進んで泊まれるところで泊まった方が良さそうだ。順調に進めば神威岳への縦走継続も可能だ。

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ソエマツ岳

外は晴れ。ここは林の中でよく見えないが、南日高三山の主稜線が見渡せる。


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神威岳
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ソエマツ岳
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ピリカヌプリ

神威岳ソエマツ岳ピリカヌプリ南日高三山をひたすら左に望みながらの雪稜歩きとなる。たとえ主稜線までたどり着けなくとも、この三山を拝むだけでも価値のあるルートだ。


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神威岳・靴幅山

徐々に日が昇り、神威岳が紅く染まりゆく。雪はやはりバリズボ。スキーがあればもっと楽だろうが、林道で担ぐことを思えばどちらが良いか悩ましいところだ。


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朝焼けに染まる雪雲

里の方を望むと、低い雲から雪が降っているのが分かり、それが朝焼けに染まっている。


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Co1260台地

Co1260 には広い台地がある。テントを持ってくるならここをベースにすると気持ちが良いだろう。


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ピリカヌプリへの稜線

春別山を華麗にスルーして、淡々と小さな起伏の尾根を進む。尾根が北へ向きを変える 1252 標高点分岐は、東側に雪庇が出ていてピリカヌプリへの尾根が隠されているので、うっかりしているとそのままソエマツ沢に下ってしまいそうなので悪天時には気をつけた方が良いだろう。

雪庇を落とし、急な雪面をバックステップで下る。ワカンの爪が決まらず、一瞬滑落しそうになる。それでいてバリズボなのだからたちが悪い。


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雪庇

春別川側は急に落ち込み、部分的に大きな雪庇が出ているところもある。雪が少ない時期には左側のブッシュを行かなければならないかも知れない。


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雲が出てきた

最低コルからピリカヌプリへの登りにさしかかると、待ち構えたように雲がかかってきた。


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アイゼン装着

Co1470 のジャンクションでアイゼンピッケルに変えるが、その後もバリズボだったのでワカンでも良かったかもしれない。尾根は細いが、傾斜は比較的緩いので、積雪状態によっては最後までスキーが使えるかもしれない。


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間もなくピーク

中途半端な視界の中、ピリカヌプリに到着。このまま神威岳を目指すか、引き返すか少し迷ったが、27日にはまたしても爆弾低気圧が通過するらしく、明日の内に下山しないと車が閉じ込められる心配がある。少し心残りであるが、今回はここで引き返すことにした。


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イグルー完成

最低コルを通過した所で昨日と同様半雪洞・半イグルーを作る。イグルー部の作成はだいぶコツをつかんで早くなったが、昨日よりも雪質が固く、雪洞部を掘り起こすのに時間がかかって、結局昨日と同じぐらい時間がかかってしまった。

今日は朝からアレが出ていない。1日ずっとパワーが出なかったのは多分そのせい。出てたらソエマツまで進めたかなあ。

2015年02月26日(木) 春別山ソエマツ林道

2015-02-26 春別山
タイムレコード
時刻天候場所行動
05:00起床
07:00出発
09:50C1 地点
10:40作業道
11:50ヒッチ成功
12:10林道ゲート下山

2日間バリズボの雪と格闘してからだが痛い。今朝は少しのんびり起きる。

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ピリカヌプリ

外は意外や快晴。夜間は雪だったようで、少し積もっていた。2日分の大量のアレがいっぺんに出て自分でちょっとひく。


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ピリカヌプリに迫る雲
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ソエマツ岳

一度歩いた道を引き返すというのはやはり面白みに欠ける。今日も三山は綺麗だが、昨日さんざん見た景色だ・・・(寒


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神威岳

Co1260 台地を過ぎた分岐は、やはり北向きの尾根がはっきりし、西へ延びる尾根はわかりにくいので注意が必要。

C1 の跡を確認し、支尾根の急斜面に下る。ガリバリズボの嫌な斜面だ。


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どこのヒマラヤ

林道に出てワカンを外す。ゲートまで4時間近く。遙か遠く感じる。トボトボと歩いていると、後ろから作業車が一台。乗って行きますかの一言。ラッキー待ってました!ありがたく同乗させてもらう。

おかげで3時間近くの林道歩きをカットして下山。車も何とかぐちゃぐちゃの林道を脱出して里にたどり着いた。

雑感

今回のルートは、ピリカヌプリにアタックするルートとしては、野塚峠からトヨニ岳経由と比べてさほど距離的には優位性はない。特に、今回のように林道の除雪がなければ里からの長いラッセルが加算される可能性もある。ただ、神威岳への縦走を考えた場合は入下山が同じなので車を回す手間が要らないし、何よりも南日高三山を望むロケーションとしては抜群で、それだけでも利用する価値があるだろう。

27日は根室・網走方面で大荒れとのニュースが賑わしている。日高はそうでもなかったかな・・・

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