トヨニ岳の冬季ルートの踏査に行ってきた。
行程
装備
2015年01月09日(金)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:20 | 起床 | ||
06:50 | 快晴 | 出発 | |
08:55 | 主稜線 | ||
09:55 | P1251 手前 | シートラ | |
11:00 | P1322 手前 | スキー | |
12:05 | 曇 | トヨニ岳南峰 | |
12:30 | |||
13:25 | 豊似川 Co530 二股 | ||
14:30 | 駐車帯 | 下山 |
前日の夜は、幌別の交番の向かいにある、無料休憩施設「うらかわインフォメーションサイトスペース」に泊まった。無料で雨風をしのげるのはありがたいが、さすがに暖房施設はないので、この時季は外と変わらないほど寒く、元厳冬期用だが今ではよれよれの化繊シュラフでは夜中から寒くてあまり良く眠れなかった。
そんなわけで、予定より少し早めに起床し、セイコーマートで朝飯を食べて天馬街道へ向かう。
天気は快晴。放射冷却で空気はぴりりと痛い。野塚トンネル北側の駐車帯に車を駐め、明るくなると同時に出発する。
沢に降り、すぐにスノーブリッジを渡り、対岸の斜面にとりつく。斜面はさほどブッシュも出ておらず意外と登りやすい。
尾根に上がってからもダケカンバの疎林で、雪も良くてスキーも楽しそうだ。程なくして左には野塚岳、右にはトヨニ岳が見えてくる。
途中、タイガーロープが張られていたが、登山用とは思えないので、トンネル工事関係か測量だろうか。
主稜線近くの左側には楽しそうな斜面が広がっていたが、上部には大きな雪庇も見える。主稜線の尾根陰は、傾斜も緩く静かでとても気持ちの良さそうなところだが、全山縦走時にここに泊まって横風やら吹きだまりやらでエラい目に遭った事があります。一見気持ちが良さそうでも侮ってはいけません。
主稜線に立ってからはウィンドクラストの平坦尾根。スキーをスイスイ滑らすが、尾根は細く右側は雪庇、左はカリカリなので油断は出来ない。
P1162 の先までは快調に進んだが、 P1251 の手前で細く傾斜が急でスキーでは登れないのでワカンに変えてスキーを担ぐ。しかし、積雪は薄く雪は絞まっていないのでワカンの爪は効かず歩きにくい。始めからアイゼンの方が良かったかも知れない。
P1251 を越えると、その先は岩稜になっているのでアイゼン・ピッケルに換える。岩稜はほんの数10mで終わり、尾根は広く緩やかになる。
ふたたびスキーに履き替え、ピークを目指す。少し急なところもあるが、問題無くスキーで行ける。
先ほどまでほとんど雲一つ無かったのに、いつの間にやら雲がわき上がってきてピークに着く頃にはすっかり視界は無くなってしまった。ピークは風が強いので、東側のコルに降りて休憩する。
下りはこのまま南東尾根に下る。東のポコまで行き、シールを外す。出だしは灌木のブッシュ。そういえば、おやぶんと2人で来たときもブッシュに悩まされたっけ。そもそもあまり快適な尾根ではなかった事を今更思い出す。
P1253 まではうるさい灌木のブッシュ、ブッシュを避けて南側の斜面に入るとレインクラストのバリズボトラップ。5年前とほぼ同じ条件である。下部でようやくまともになったが、あっという間に終了してしまった。
駐車場までは渡渉5回。雪が少なく、二股の下の渡渉はスキーを担いで飛び石で何とか切り抜けた。
雑感
トヨニ岳へのルートは、駐車場対岸の斜面から行く場合は、途中アイゼン・ピッケルが必要になる。一方、沢から南東尾根を利用すればスキーだけで行けるが、雪が少ないと渡渉で苦労するし、下りのスキーは決して楽しくはない。スピードという点においては今回のルートは理にかなっていると思うが、スキーも楽しみたいなら主稜線から P1251 手前でシーデポまたはシートラで往復した方が良いのかもしれない。