- 目的
- トヨニ岳南峰東面沢遡行
- 日程
- 2015年09月01日(火)
- 山域
- 南日高
この沢に行くのは二度目である。昨年も同時期に遡行を試みたが、核心の滝を越えられずに引き返している。心身の充実と天候の問題もあったろうと二度目の試みとなったが、今回も同じ滝で引き返すこととなった。上まで遡行した人によれば!!クラスの沢という話もあるこの沢で何も出来なかった事に落ち込んでいたが、実はそこには裏があるのだった。
行程
- 2015-09-01
- トヨニ岳南峰東面沢~トヨニ岳南峰~トヨニ岳南峰南東面直登沢
2015年09月01日(火)
野塚トンネルを通り抜け、北側出口の駐車帯から沢に降りる。
直登沢出合までは特に変化ないので省略。沢はやはり荒れた様子で、デブリで小滝がいくつか埋没している。
Co750 からの急なガレを越えると、 Co800 付近から雪渓が沢を埋める。9月だというのに崩壊もせずに残っている。上に乗り、左岸沿いに進む。
Co840 の左岸ルンゼ出合でぱっくりと口を開けていたが、雪渓には十分な厚みがあったので真ん中を通ってその先の左岸で雪渓から降りた。
ぬるぬる滑るチョックストンをシャワーで越え、 Co880 のルンゼを過ぎていよいよ問題の滝だ。
落差15mほどのこの滝、決して弱点が見えないわけではないが、ノービレイで滞りなく上まで抜けられるかと言われると、はっきりと YES と言える自信が無い。
左岸に取り付き、斜めに走るバンドを水流を横切って右岸を頂上…出来そうな気もするが、途中のスタンスの角度がなかなか微妙。実際に取付いたらツルツルではないか。
後日談
この沢は、北稜クラブのKさんらが遡行しており、そのKさんの話では!!レベルの沢であるということだった。どうしてもそのことに納得がいかなかったので、Kさんと直接、遡行当時の写真などをやりとりしてみると、新たな事実が判明した。じつはKさんが遡行したときはかなり大量の雪渓が残っており、核心の滝は雪渓の下であったことが判明した。そりゃ印象に大きな差が生じますがな。Kさんはがっかりしたようだが、私はホッとするのだった。
というわけで、この沢はこの15mの滝の登攀が全てな様である。その先にも手強い滝はあるらしいが、おそらくこの滝には及ばないのであろう。総合的な評価では!!クラスだが、ワンポイントの難しさでは!!!クラストなる。そういう沢である。