- 目的
- 冬合宿 シャクナゲ岳~イワオヌプリ縦走
- 日程
- 2013年12月27日(金) - 29日(日)
- 山域
- ニセコ連峰
今回は現役の冬合宿につきあってニセコを縦走した。今回参加した一年生はいずれもスキーがうまく、例年以上に何も言うことがなく張り合いがなかった。
行程
- 2013-12-27
- チセヌプリスキー場跡~長沼 C1~シャクナゲ岳往復
- 2013-12-28
- C1~北尾根~チセヌプリ~南東斜面~ニトヌプリ中腹 C2
- 2013-12-29
- C2~ニトヌプリ北峰~東斜面~イワオヌプリ~南斜面~ニセコ五色温泉 下山
計画ではニセコアンヌプリ北壁往復も含まれていたが、アスカのスキー紛失事件や、車の掘り起こしなどで時間切れとなって割愛した。
メンバー
装備
- ステラリッジ4 + スノーフライ
- ゴアライトテント
- MSR + ガソリン1.5ℓ
2013年12月27日(金)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
起床 | |||
08:00 | チセヌプリスキー場 | 出発 | |
08:45 | リフト終点 | ||
10:00 | 長沼 | C1 |
相変わらず夜中にやってきて人が仮眠している横でごちゃごちゃとパッキングするのいい加減にせえよと。っていうか、パッキングぐらい前日までに済ませておけよ。まったくもう。
ササオの見送りを受けて私とアスカの車で室蘭を出発。チセヌプリスキー場の駐車場はまだ除雪されていなかったので、とりあえず雪秩父の入口に突っ込むと、ちょうど除雪を始めていた。
雪秩父はてっきりスキー場とともに閉鎖になる物と思っていたが、営業しているらしい。除雪のおじさんにちょっと話を聞くと、ちょっと怒鳴り気味にここには駐められないからスキー場の方に駐めろとのこと。
どうやらスキー場の駐車場の除雪も雪秩父の人がやってるらしい。とりあえず山の荷物を下ろし、アスカの車を峠に置きに行く。五色温泉の駐車場はまだ除雪されて居らず、入ることが出来なかったので峠のトイレ前のスペースに駐車する。
チセのスキー場に戻ると、既に結構な数の車が駐車されていた。私の車を駐めて出発する。
既に先行する BC パーティのトレースを使い、リフト終点へ。風は結構強い。ここから先は我々だけとなる。コンパスを使いビーナスの丘を目指す。
今回はゲストと言うことで、出来るだけ口出ししないように後ろから付いていく。出発から2ピッチで長沼に到着する。
現役がテントを建てる間に、トイレ用のイグルーを作ろうと試みたが、なかなかうまくいかなかった。しかし、何となくコツが分かったのでまたチャレンジしてみたい。
今回は5人パーティで、部にあるステラリッジ4では手狭なので、私のシングルテントも建てる。ステラリッジを生活テントにして、私のテントに使わない装備を放り込む。
現役たちはシャクナゲにアタックに行ったが、私はテントキーパーで残った。
2013年12月28日(土)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
06:00 | 起床 | ||
08:30 | 出発 | ||
10:15 | チセヌプリ | ||
11:10 | 中腹 | アスカのスキー探索 | |
12:40 | |||
13:15 | 道路 | ||
15:00 | ニトヌプリ Co970 ポコ | C2 |
今日は大荒れの予報だが、思ったほどは荒れていない。北尾根に上がりチセヌプリに登る。若干風が強いが、チセヌプリとすれば視界はある方だ。
しかし、ピークに長居は無用なので、とっとと斜面に下り、ピットテストをする。若干弱層は有るが、さほど危険な感じはしない。とりあえず私がファーストドロップ。雪質はまあまあ。
各々楽しみながら下る中、豪快に転けたアスカを追い越して行くと、しばらく経ってもアスカが戻ってこない。どうしたかと聞くと、スキーが埋まってなくなったという。
仕方がないので登り返して探してみるが、なかなか見つからない。1年生も呼び戻してそこら中を掘り返してみるが全然出てこない。あげく、20m四方を1mも掘り起こしたが痕跡すら見当たらない。
胸までつかるような猛烈な深雪ならともかく、雪は割としまっており、積雪も2mそこらしかないのにそんなに深く埋まるわけがないのでアスカに状況を聞いても、スキーが刺さって外れたと言うばかり。うーん。と、冷静によくよく思い返してみると、そういえばアスカを追い越した跡、2本の平行な細い線が雪上に付いていたことを思い出した。
あ!あれスキーが流れた跡じゃん!急いでまっすぐ降りていくと、案の定 100m ほど下ったところにアスカのスキーが突き刺さっていた。
まったく、深雪を滑りたいならリーシュぐらいつけておけよな。というわけで、この騒動で2時間ほど時間をロスして峠に出た。アスカはみんなに迷惑を掛けたと言うことで、下山後の飯をおごることとなった。
ちなみに、一年生は二人ともスキーがうまく、滑りに関してはなにも教えることはない。それはそれで張り合いがない。
本当は今日中にニトを越える予定だったが、時間的に厳しくなったので、ニトの中腹の台地まで進むことにする。アスカは Co874 付近の台地を目指していたようだが、たどり着いたのは南峰西側 Co970 のポコ。
まあ、途中から気がついてはいたが、今回は口出しをしないことにしていたのでほおっておいた。風下の吹きだまりに雪洞を掘ろうかと思ったが、積雪量が少なくすぐに地面が出てきたのでテントを張る。
2013年12月29日(日)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
05:00 | 起床 | ||
07:15 | 出発 | ||
07:50 | ニトヌプリ | ||
10:00 | イワオヌプリ | ||
11:10 | ニセコ五色温泉 | 下山 |
もろ吹きだまり斜面なので、朝方には端っこに寝ていた樽井はほとんど雪に埋まっていた。おい、もっと早く気づけよ。
まずはテントを掘り起こして起床。まずはニトを目指す。昨日こちら側に登ってきたので、てっきり南峰を目指しているのかと思ったら、アスカは北峰へ向かう。だったら峠経由で、北の沼地に泊まった方が早かったんじゃねーのとか思ったが、まあどうでもいいや。
最高点にタッチして、シールを外す。前衛峰を北側から巻いて東斜面に出る。ここからコルへの斜面は短いが、今回一番良い雪だった。
シールをつけ直し、登山道に沿ってイワオヌプリに登る。途中、シーデポがされていたが、我々はスキーを持って行く。外輪に出るとシーデポしていたパーティとすれ違った。どこのパーティかは分からないが、学生っぽかった。
ボウル(イワオフリコ)の頭にスキーをデポし、看板にタッチして引き返す。谷に降りてピットテストをする。表層の深雪が崩れる。スキーをつけて谷間に入ってみるが、何となく嫌な感じがする。風雪が収まらず、視界がないこともあって私の判断でここを下るのは諦めることにする。
大岩のある南斜面に移動し、こちらを滑ることにする。こちらは吹きだまりも少なく、視界が効く。やや重いがまあまあの雪質だ。最後は五色フリコ沢を滑って温泉に出た。予定ではアンヌプリに登るはずだったが、流石に時間がないのでアンテナ尾根を登ってフリコを下る程度にしようかと決めて、とりあえずアスカの車の様子を見に行くと、除雪車に押された雪で囲まれていた。
結局アスカの車を掘り起こすのに小一時間かかり、この日の行動はここで打ち止め。私とアスカは私の車を回収に行くことにして、他のメンバーは先に温泉に入っていてもらう。私の車はさほど埋まって居らず、サックリと出た。
温泉後は例の「じゅう」で飯。2年生二人はOB会までテント生活しながらスキーをするようなことを言っていたが、結局一端室蘭に戻ることにしたようだ。アスカの車に乗りきれないツバサをニセコ駅まで送り、定山渓に行く辻をルスツのセブンイレブンまで送り解散する。