- 目的
- 後方羊蹄山避難小屋往復
- 日程
- 2013年12月29日(日) - 31日(火)
- 山域
- 後方羊蹄山
現役と分かれたその足でおやぶんと合流して羊蹄山を目指した。旧避難小屋が取り壊されるというので、最後に一度泊まっておこうと言うのが今回の目的だったが、悪天の中旧避難小屋の入口を開けるのが困難で、結局新避難小屋に泊まった。翌日は出発時にスキーが折れるトラブルが発生し、修行のような山行となった。
行程
- 2013-12-29
- 真狩フラワーセンター(道の駅) 車中泊
- 2013-12-30
- 真狩登山口~押し出し~押し出し西尾根~羊蹄山避難小屋 C1
- 2013-12-31
- C1~P1684~押し出し~登山口 下山
メンバー
- おやぶん
- ふ~ちゃん
装備
2013年12月29日(日)
辻と分かれて真狩の道の駅に戻る。夕食はコンビニ弁当。セブンでネットにつなぐと、おやぶんが Facebook に苫小牧行きから小樽行きに変更になったと書いてあった。
寝酒代わりにビールを買って、道の駅でひとり下山ビールを飲んでシュラフに潜る。
深夜、おやぶんが到着。軽く翌日の打ち合わせをしてふたたび眠りにつく。
2013年12月30日(月)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
06:00 | 起床 | ||
08:20 | 出発 | ||
13:40 | 羊蹄山避難小屋 | C1 |
予定では7時起床の予定だったが、私は昨夜寝るのが早かったので、5時に目が覚めて準備をする。そのうち除雪車が来て駐車場の除雪を始めたので、予定より早いがおやぶんを起こしてセブンへ移動する。
カップ麺で朝飯を済まし、出発の準備をする。墓地の沢入口に私の車を駐め、おやぶんの車で真狩登山口に移動する。ちょうど駐車場の除雪をしていた。相変わらず乱暴な口で「駐めるなら奥にとめれやー」と言われる。
駐車場には既に数台の車が駐まっており、立派なトレースが着いている。更に3人パーティが来て、我々の直後に出発する。雪は先行のラッセルが無ければかなりキツいと思われるほど深い。
初めは良い天気だったが、進むにつれて荒れてきた。途中、スノーシューの単独行を追い越す。後ろの3人にはおやぶんがキジを撃っているうちに追い越された。
数名のボーダーとテレ屋が滑り降りていき、程なく押し出しの東尾根に出た。我々は西尾根を登るつもりだったので、先行の3人と別れ、少し下って押し出しに降りる。
押し出しは風も無く、しんしんと積もる雪で深い。コンパスを切って押し出しを横断する。西側のヘリは結構急な崖が行く手を阻んでいた。
腰近くまで抜かる雪を漕ぎながら稜線を目指す。やっぱりラッセル要因が欲しかったとか、でも、現役ではこの急斜面の切り返しは出来ないなとか言いながら稜線に出る。
稜線上は一部クラストしている部分もあるが、少し脇にそれるとシールが効くのでずっとスキーで進む。上部は予定通り徐々に傾斜が緩くなり歩きやすくなる。
Co1650 台地付近に出る頃にはすっかりホワイトアウトで真っ白になってしまった。目印になるような物も無く、ほとんど足下しか見えないよう状況になってきた。とりあえず適当にコンパスを切って小屋を目指す。
ちょっと登り斜面になってきたので、微細な尾根筋に沿って少し下がると小屋の壁が見えた。おやぶんが時々 iPhone を出してたけど、まあ、 GPS なんて無くても大丈夫だよ。普通の人は知らんけど。
本当は古い小屋に泊まるつもりだったが、入口がすっかり霧氷に埋まって掘り起こせないので、新しい小屋に泊まることにした。小屋はいかにもピカピカで、雪を散らかすのが申し訳ないくらいだった。
1階にコークスストーブがあったので、説明に従って着火したが、煙が小屋内に籠もって煙突に抜けていかない。おかしいなと思ったら、案の定煙突が雪で詰まっていた。煙突には水抜きの蓋などもないため、結局ストーブは諦めて小屋内にテントを張って過ごすことにした。
ストーブは無くとも、小屋内テントなので快適。外はずっと吹雪だ。
2013年12月31日(火)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
06:00 | 起床 | ||
07:50 | 出発 | ||
10:50 | 下山 |
小屋の中は静かだが、外は相変わらずの吹雪。外輪は諦め P1684 から押し出しに下ることにする。
小屋の掃除を済まして外に出ると相変わらずのホワイトアウト。なにも見えないのでコンパスだけを頼りに P1684 を目指すことにする。
しかし、滑り出した刹那、目の前のギャップにスキーが突き刺さり、右足元で「パキッ」と音がする。金具がきしんだ音かと思ったのだが、スキーを抜いてみると、つま先部分でスキーが折れてしまっていた。
百戦錬磨の我々も流石にこれは想定外。一瞬顔面蒼白になるが、しかし、まあ降りるしかないよね。今日は押し出しから一端東尾根を登り返して神社の沢へ下る予定だったが、おやぶんには申し訳ないがそのまま真狩登山口へ下ることにする。
スキーは2001年購入の12年物。まあ、多分普通の人よりかなり過酷な使い方をしてきたと思うので仕方ないとは思う。どうやらエッジが錆びた上にジルブレッタの歩行負荷がかかって折れてしまったようだ。まあ、手入れが悪かったんだろうな。
とりあえずスキーを履いたままコンパスを切っていくと、 P1684 らしき岩場に突き当たったので、ここでスキーを脱いでしばらくシートラ・つぼ足で下る。アイゼン・ピッケルは不要。私は横に背負い、おやぶんは縦に背負うが、ツボはかなり抜かるのでおやぶんはスキーが突き刺さってかなり歩きにくいようだった。
Co1400 付近で斜面は広く、雪も良くなってきたのでおやぶんはスキーをつける。私はもう少しツボで降りようとしたが、流石に腰まで抜かっては歩けない。片足が折れたスキーをつけて斜滑降で滑る。
これはなかなか修行。もう少ししまった雪なら片足でも何とかなると思うが、これだけふかふかの雪では折れた側のスキーが雪に突き刺さってままならない。折れたスキーをつけてみたり、ツボにしてみたりしたがどうもこうもならん。っていうか、この雪質最高です。これを指をくわえ見てるしかないなんて。
押し出しからは登山道方向へは進まず、そのまま見晴台の西側を滑って駐車場まで行くことにする。雪質は抜群。下部は我々好みの樹林。予定よりはだいぶ滑走距離は短くなったが、トレース一つない正真正銘のバージンスノーをおやぶんはそれなりに堪能していたようだ。
見晴台を過ぎてからのトラバースが少しかったるかったらしいが、何とか駐車場に到着して本日の修行は終わり。
駐車場に降りると、おやぶんがなにやらブーツの部品が折れたと言っている。おやぶんのブーツも私のスキーに勝らずとも劣らない年期物。どうやら、ホームセンターで部品を調達できそうだというので、私の車を回収後に分かれておやぶんは倶知安のホーマックへ向かった。
いつものように五色温泉に向かい、OB会に突入する。初めての別館は狭いけど快適。ここを借り切れるくらいメンバーが集まれば更に快適だろうなあ。