余別川で満身創痍になって下山したら・・・

ふ~ちゃん
目的
海の日山行 余別川122点沢・エコー沢往復
日程
2012年07月13日(金) - 16日(月)
山域
積丹山塊

現役1年生3人を率いて余別川水泳大会に行って来た。当初、夏合宿の予備山行として計画されたが、結果としてメンバーは誰1人夏合宿には参加せず、予備山行としての意義はなくなってしまった。この山行自体いろいろあったのだが、下山後の事件の方が大きくて印象が薄れつつある。

行程

2012-07-13
西の河原トンネル出口 C0
2012-07-14
余別林道終点~余別川本流~下ノ廊下~122点出合 C1
2012-07-15
C1~122点~122点沢大滝リターン~下ノ廊下~エコー沢出合 C2
2012-07-16
C2~エコー下流域往復~余別川本流~余別林道 下山

メンバー

C.L
ふ~ちゃん
E
アスカ
M
コータロー
M
樽井

装備

2012年07月13日(金)

夜、部室に集合し、小さな車に人と荷物を満載して出発。積丹の海岸沿いの道に入ると小雨模様となる。西の河原トンネルの出口に広い駐車帯があり、テントを張るのにうってつけのトイレがあったので、そこの軒下にテントを張って C0 する。トイレは使用禁止となっていて、他人の迷惑になるような事はないだろう。

2012年07月14日(土)

タイムレコード
時刻天候場所行動
04:00起床
06:00余別林道終点出発
07:00Co100 二股
07:10
10:05エコーのの下水量多し
10:30
11:10下ノ廊下第一関門入水
13:50122点出合C1

なにやらまだ暗いうちに駐車場には何台かの車が集まり、我々のテントの横を通り過ぎていく。何かと思ったら、トイレの裏に海岸へと降りる階段があり、釣り人達が釣り場へと降りて行っていたのである。

テントを撤収し、余別へ移動する。次の積丹トンネルを抜けた先にも C0 に良さそうな綺麗なトイレがあった。こちらは使用可能だが、釣り場ではないので先ほどのところよりむしろ人通りは少なそう。

看板[image/jpeg:233kB]
看板

余別の派出所に計画書を置いて、林道を進み、終点の脇に車を駐車する。ゲートの位置は地形図上標高55m付近。ゲートの脇には「魚釣り禁止」の大きな立て看板がある。出発の準備をしていると、積丹らしくブヨやアカウシがわんさか寄ってくる。

ゲートの横を通り、踏み跡を進もうとするが、踏み跡はもはや完全に藪に覆われていて、廃道と化している。雨後で藪は濡れていてこれをかき分けていくのはあまりにも不快。と言うわけで、いったん車に戻り、アプローチシューズを置いてに下る事にする。

ゲートから左に進み、少し藪を漕いで斜面を下ると林道に出た。実は藪を漕がずとも、ゲートから左に回り込む道が続いている。道に沿って進むと、しつこいぐらい「魚釣り禁止」の立て看板が立てられている。標高60mの屈曲点でに出た。沢は前々日の雨の影響で、少し増水気味で多少黄色く濁っている。従来の踏み跡終点となる標高100m地点まではおよそワンピッチ懸かった。河原にはヤマメの稚魚がうようよしている。


youtube:
余別川第一の函

Co125 の第一のでは早速みんなに泳いでもらう。私は素知らぬ顔で右岸高巻いた。例によって、ザックの浮力に少し戸惑ってはいるが、3人とも泳ぎは上手い。私は下ノ廊下まで泳ぐつもりはなかったのだが、途中のへつりホールドが抜けてドボン市、予定よりも早く濡れてしまった。この辺りの淵を除くと、尺オーバーのアメマスがウヨウヨしているのが見える。

余別に来るのは17年振りだが、久しぶりに見た51点出合が思いのほか小さくてビックリした。エコーの左岸高巻き通過する。エコー沢出合付近で美味しそうなタモギタケを見つけたので、少量収穫。


youtube:
下ノ廊下第一関門

ようやく下ノ廊下に到着。第一関門はアスカがしつこく右岸へつって通過してしまった。樽井も続くが、途中であえなくドボン。コータローも上手くへつって通過する。しかし、その先のではどちらにしても泳がざるを得ない。二つ目の淵で樽井がヘルメットを落として流されたが、運良く見える位置まで流されて回収した。


第二関門を戻る[image/jpeg:184kB]
第二関門を戻る

第二関門は、突き当たりにがあって突破出来ないような気がしていたが、気にせずに突入する。しかし、案の定、最後に登れないが出てきて泳いで戻る。右岸高巻き通過する。

Co346 付近にはスノーブリッヂが残っており、右岸から巻いた。122点出合本流川左岸にて C1 。一年生はブヨの攻撃に辟易していた。

2012年07月15日(日)

タイムレコード
時刻天候場所行動
04:00快晴起床
05:55出発
09:00Co550
09:20
09:30大滝の下リターン
12:15122点出合
12:45
14:35エコー出合C2

今回の山行はピークへは詰めない。今日は122点大滝を拝んでエコー沢出合まで下るだけだ。天場は再訪するが、撤収するのが面倒くさいので全装で出発する。

F1[image/jpeg:233kB]
F1

出合からすぐの F1 右岸直登する。後続は朝一発目と言う事もあり、ロープを出してビレーした。全員特に問題なく登り切る。


F2[image/jpeg:261kB]
F2

小滝をいくつか通過して、 Co420 F2 はフリーで登る。アスカは中央付近を恵まれた体格を生かしてサクッとクリアした。コータローは逆に小柄だが、身軽さを生かして右岸の細かいホールドを利用して突破した。樽井はアスカと同じラインを行こうとしたが、脆い岩質に苦闘し(体重のせいか?)1.5mほどズルった。


F3[image/jpeg:260kB]
F3

を持った Co440 F3 は左岸直登した。これを登ると、右岸から枝沢が大きな釜に小さなとなって合流している。

Co450 の記号からが四段続いている。


F4[image/jpeg:251kB]
F4

1段目 F4 は左岸直登する。


F5[image/jpeg:214kB]
F5

2段目 F5 は左岸直登する。


F6[image/jpeg:170kB]
F6

一番大きな F6 はロープをつけて左岸直登した。


F7[image/jpeg:269kB]
F7

最後の F7 は右岸直登した。


大滝[image/jpeg:236kB]
大滝

この四段のを過ぎると、単調な渓相が 40m 大滝のまで続いた。大の下で記念撮影などしつつしばし休憩し、下降を開始する。


youtube:
F6

F7 及び F6 はラッペルで下降。 F5 は左岸高巻き、クライムダウン。 F4 は左岸クライムダウンで下りた。

Co440 二股のに飛び込んだ際に、コータローが左足を打ったらしく、以後と足を引きずりながら歩いていた。


video:(zQIhS0iwutg,"F3 に飛び込むアスカ")][video:(2EPMtz8VIC,"F3 に飛び込む樽井")

F3 は走りながらに飛びこむ。樽井は足を滑らせて、ちょっと危なかった。

F2 は右岸クライムダウンで下降。 F1 は右岸から中間尾根へ藪を漕いで高巻いた。

天場付近で、アスカがキジ撃ちタイム。やたらと長い。ようやく戻ってきたと思ったら、今度は巻きちりの入った袋を落としたとか何とか言っている。

ここから下流はがあれば基本的に飛び込んでいく。スノーブリッヂのところは下を1人ずつ走り、最後は少し泳いで通過した。

登れないゴルジュは登りと同様に右岸から高巻いた。

下ノ廊下を流されて本日のメインイベントは終了した。

エコー出合少し手前の左岸幕営。前日の天場より更にブヨがうるさく、皆ボコボコにされた。

2012年07月16日(月)

タイムレコード
時刻天候場所行動
04:00起床
06:00出発
07:50直瀑の下リターン
08:30
09:35エコー出合
13:55余別林道終点下山

今日は降りるだけではあまりにも時間が余るので、エコーへ遊びに行く。しばらくは退屈な河原が続く。 Co310 二股を過ぎると狭くなってゴルジュ状となるが、難しい物は何もない。

メガネ釜[image/jpeg:259kB]
メガネ釜

Co370 二股がいわゆるメガネだが、これと言った感想が沸いてこない。メガネ釜ねえ、ふ~ん・・・という感じで通過する。

その後、一箇所だけ小さなを泳いで通過する。 Co410 付近で深い釜を持った直瀑に突き当たり、これを越えるのは面倒なのでここで引き返す事にした。


突き当たりの滝[image/jpeg:242kB]
突き当たりの滝

の下で焚き火を興してしばし休憩する。樽井はに浸かって遊んでいた。

下りは適当に水に浸かりながら下る。


youtube:
エコーの滝

本流に出ると本日のメインイベントが待っている。エコーのに1人ずつ飛び込む。

長い河原を淡々と歩き、入渓地点から林道に上がる。水量はだいぶ減ったが、いろいろとダメージが蓄積されたせいか、登りとあまり変わらぬ時間がかかった。

警察で下山の挨拶をして、室蘭に向けて走り出したところ、アスカの携帯にポンショカンベツ川パーティの三好の携帯から「救助要請」とのメールが届いているのを確認する。何事かと思って折り返し電話したところ、リーダーのササオが出た。

雪渓に行き詰まり、警察に救助要請をしたという信じられない状況を聞いてこちらもしばしパニック状態となったが、もはやのんびり温泉に入って室蘭に帰っている場合ではない。一路暑寒荘を目指した。

翌日無事全員ヘリコプターで救助され、余別パーティはみんな怪我だらけで満身創痍なのにおまえら擦り傷一つ無いじゃんかという笑い話は内輪の事で、関係各位に多大な迷惑を掛けて本当に申し訳なかった。

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