- 目的
- 小楽古西面直登沢遡行
- 日程
- 2008年06月08日(日)
- 山域
- 極南日高
楽古山荘にベースを置いて南日高のいくつかの沢に行って来た。これはそのうち、小楽古に行ったもの。天気予報では晴れる予定だったが、霧の中の山行となった。下降では滑って転んで、去年痛めた右手中指の関節を再び痛めてしまった。
行程
2008年06月08日(日)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 霧 | 起床 | |
05:15 | 曇 | 出発 | |
06:05 | Co610 小楽古西面直登沢出合 | ||
08:35 | Co1200 | ブーツ | |
09:35 | 霧 | 小楽古 | |
12:00 | 楽古山荘 | 下山 |
昨夜は楽古山荘に宿泊した。同宿のグループは朝早くに大きなワゴンに乗り込んでどこかに行ってしまった。私はのんびりとメナシュンベツ川へ向かった。登山道の尾根取り付き付近で先行の男性一人を抜き、沢に入った。
![Co700 二段目は右岸ルンゼを高巻く Co700-720 二段[image/jpeg:316kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175835.jpg)
しばらくはトレッキングブーツのまま進み、直登沢出合で渓流靴に変えた。今日は予想外に天気が悪く、今にも降ってきそうな雰囲気だ。 Co670 からの函にはまだ雪渓が残っていた。突き当たりには二段の滝がかかっている。一段目は慎重に直登した。二段目も慎重に登れば直登できそうな気もするが、水量が多くて取り付く気にはなれない。右岸のルンゼを使って高巻くことにした。崩壊気味のルンゼを詰めて尾根を越えて本流に降りた(Co700-720 二段)。
![Co820 右岸から高巻く Co820-850 三段[image/jpeg:206kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175836.jpg)
すぐにまた雪渓が続いており、 その突き当たりに右岸から滝が落ちてくる。これも直登できそうであるが、下の方は雪渓に隠れており、水量が多いので取り付けない。右岸側壁から高巻こうとしたが、崩壊気味で状態が悪い。左岸のルンゼも見るが、かなり急峻で、上まで行っても尾根を越えられそうにない。仕方がないので右岸の崩れ気味の壁を無理矢理よじ登る。滝は三段になっており、二段目を越えた所で沢に降りて三段目を直登した(Co820-850 三段)。
![Co870 直登は出来ない Co870-890[image/jpeg:191kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175837.jpg)
急激に霧が濃くなって先の様子がよく分からない。三つ目の雪渓を進むと、周囲が断崖に囲まれた滝に出た。滝はホールドが乏しく登れそうにない。左岸のルンゼを詰めることにしたが、このレベルの沢としてはちょっと厳しかった。尾根を越えて隣のルンゼをクライムダウンして滝の上に出た(Co870-890)。
![キスミレの仲間 オオバキスミレ?[image/jpeg:114kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175838.jpg)
後はいくつかの小滝が出てくるが、特に問題なく、やがて涸れた沢となって藪に突入した。灌木の薄い藪を20分ほど漕ぐと、ピーク北の稜線に出た。天気は相変わらず悪く、風も強く寒い。休憩もそこそこに下降を開始した。
南西の尾根を漕いで、 P1029 の手前で沢に降りる。沢はしばらく涸れ沢である。休憩して出かけようとした所で、足下のコケが滑ってすっころび、右手からつっこみ、激痛が走った。去年も同じような転び方をして痛めた右手中指の関節を再び痛めてしまった。クソッ。痛みが少し緩和するまでしばらくうずくまる。
気を取り直して出発。小さな滝がいくつか出てきたが問題なし。山荘に戻ると、車がたくさん停まっていた。昨日同宿だった人たちも下山してきており、帰り支度をしていた。浦河山岳会と思われる人は水場の整備をしていた。
私は半日うだうだと過ごし、そして誰もいなくなった山荘にひとりで宿泊だ。